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150/1096 わたしの好きな怒りのつかいかた

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で150日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

おお~150日に到達したぞ!とは思うものの、やはり意外と感慨深さがない・・・だってゴールは1000日以上だからね・・・
150って!!少なっ・・・!
なんだか1日目から今日までのことを思い出すとものすごい旅だった気がするのに、150日か・・・
富士山を登っていて、酸素ボンベに頼りつつ筋肉痛に耐えて必死こいて登ってきて、いや~~これはもう8合目でしょう!と思ったら、あっすいませんまだ1割しか進んでないっす。と言われたような気分である。

何度も書いてきたことだが、これは面白いことだと思う。3年続いたら今の自分を「あの程度でひーひーしていたなんて小っさ!!」と思うだろうから。
その自分は今とは別人だろう。どんなふうになるやら、楽しみだな・・・!
しかし本当に、いかにもチャレンジが好きな人のやりそうなことである。と自分で思う。

これと同時に、もう13%も消費してしまったんだなとも思う。あと87%しかないと思うと、それほど長くはないと思ってしまう。もう36ヶ月のうち、4ヶ月が終わってしまった・・・・
人の感覚は、持つ視点によって七変化だ。

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ここに来てわざわざこんなことを書くのも今更なのだけれど、毎日なにかをするって、大変なことだ。土曜も日曜も、休み無く毎日毎日。
自分にとってはチャレンジが生き甲斐なのだと思う。このままでも生きられる、という状態でただ生きているのが退屈なのだ。
わたしは退屈しているのも、ただ遊んでいるのも好きではない。
不労所得が入ってきて、今日はクルージング、明日はカジノ、買い物をして、ゴルフをして、旅行に行って、ゲーム三昧読書三昧、などと考えると、ううつまらないなあ・・と思ってしまう。

毎日やれるんだから、書くのが好きなんですね。と言われることがあるのだけど、わたしは継続できたり夢中になれるのは好きなことだからだとは限らないと思っている。だから好きなことだけをするべきだ、楽なことだけをするべきだ、というのもろくに信じていない。それはまことしやかに信じられているいかにも本当っぽく見える理論なだけで、現実にはまるでフィットしないことだと思うのだ。
わたしは苦手で好きじゃないことにもハマったことがあったし、慣れたことは面白くもなる。それがとても役立ったこともあった。
今日はそのことを書いてみよう!!

わたしはイタリアに住んでいて、夫とは英語でやり取りするため、普段は日本語で話すことがほとんどない。娘と話す時と、たまに友だちと話す時以外、日本語を使う場面は皆無である。

わたしの英語力は今もまだメタメタに低くてひどいものだけれども、日常生活を送る上では問題を感じることはない程度にはなんとかなっている。
しかし、わたしが2011年にイタリアに渡ってくるとき、わたしの英語力は中学1年生程度のものだった。いやまて、それ以下だったかも知れない。
夫に、Would you like some coffee? と聞かれて、ハッ・・・???と思った。ウッジューライクってなんだっけ?!と思った。自分で自分に、さすがにひどいなと思ったのを覚えている。

なぜこんなにも英語が駄目だったのか?それは、単純に、英語の勉強が大嫌いだったからだ。流暢な英語を聞くとカッコいいな~とは思うのに、なにしろ英語の勉強がどぅわいっっっっっっ嫌いだった。虫酸が走るほど嫌いだった。単語を覚えるのも文法を覚えるのも鬱になるほど嫌いだった。
勉強を始めただけで身体が拒否して、全身の関節が固まるような感じすらした。

このため、わたしは英語の話せない・聞けない・読めない大人だった。
日本人にドッグ、と日本人丸出しの発音で言われればわかるけれど、アメリカ人にダァ~ッg、と言われると、えっ・・・今の猪木のマネじゃなくて犬って意味だよな?!と考えてしまう人だった。
だから、外国語に一切心を開いていなかった。大日本帝国万歳気味の人だった。

こういう苦手拒否現象に出会うと、これはわたしには合わないの、好きじゃないことだからやらないほうがいいの、魂の目的じゃないの、わたしのハイヤーセルフがそっちに行くなって言ってるのとかなんとかいう風潮があるが、わたしはこの『ひとり鎖国』みたいな極右翼状態から、果たしてその風潮はただ流されて良いものなのだろうかと思ってしまう経験をしたのだ。

まずイタリアに移住する少し前に、わたしは現在の夫に英語でメールやチャットの返信をする必要性が出てきた。英語だから当然拒否反応である。しかし、相手が何を言っているのかが知りたい。返事をしたかった。
このとき、実力最低、苦手意識も同じだったにもかかわらず、心のどこかが、やりなよ。と言っていた。うあー来たかと思った。自分の、この種のアレが。やらないならやらないで心残りになるやつ。
そしてこのために辞書にかじりつく日々が続いた。

参考書や問題集などは一切買わず、辞書と英辞郎とグーグル翻訳だけで勉強していた。朝起きると昨夜中に送られてきていたメッセージが入っていて、それに返信するために1時間程度。当時スピ先輩の仕事を手伝っていたため出勤の電車内で1時間半、昼休みに1時間、午後にちょくちょく応えて計1時間ほど、帰りの電車で1時間半、夜寝る前に2時間、これが毎日続いた。一日に7~8時間は単語と慣用句を調べ続け、読んで書いて返信した。
ここで一日が24時間しかないことを恨みながら眠るほどだった、のに、これではまだ全然足りなかったのである。

この状態で夫と暮らしはじめてまず何が起こったかと言うと、彼に何でもかんでも言いくるめられてしまう、奴隷ポジションに立たされたのだ。日本で勉強していても、聞き取りもスピークも鍛えられていなかったとわかった。
ペラペラペラ~のペーラペラ??so,ペラってペラってペラろうぜ、ok?と言われて、よくわからんから、あっok...などとやっていると、すべて夫の思うように物事が進んでしまうのだ。
しかしそんなものはまだよかった。それをまだいいほうだったと言えるほどの最凶の問題は、喧嘩中に言いたいことを言えないことだった。

わたしが欲しいものを伝えられない。わたしがどうしてほしいのかを伝えられない。本意でないことが伝わり、そのために彼の誤解が継続する。なにより本心を的確に伝えられないことのジレンマときたらとてつもなかった。

夫はろくに会話のできないわたしを雑に扱った。とんでもないお荷物を拾っちまったという上から目線で「いつだって居なくなってくれ、気に入らなきゃさっさと自分の国に帰れ」と言い放たれて、ぐうの音も出ずに黙っているしかなかった。わたしは惨めな負け犬、いい年した子連れの馬の骨、ただの貧乏アジア人女性だと自分で思っていたから、ピッタリの状況である。

さんざん侮辱されたあとに鼻で笑われて去られる時の、己の無価値感ときたらなかった。こんな現実を連れてくるのがまた、自分らしいと思った。下を向いていて、頬を伝わずに目から直接ポタポタと床に涙が落ちるのが常だった。

拳が震えるほどの悔しさ。これでわたしは怒りと呪いでマグマの芯みたいになった。殺意。わたしが英語に本気になった動機は殺意である。わたしは怒りを抑えなかった。夫の言い分など論破してその高い鼻をへし折ってやりたかった。夫の価値観も信念も粉々にしてやりたかった。自分の怒りのパワーというのは、ワクワクだとかウキウキだとかいうそんなパステルカラーの甘っちょろいもんを遥かに超えるのだと知った貴重な経験である。

ここから、一日7~8時間の勉強など勉強のうちに入っていなかったと思い知るに至った、文字通り英語漬けの日々に突入した。
基本的に、眠っている7時間を除いて、勉強していない時間はなかった。お皿を洗っていても英語字幕付きの動画を見て、何をしていても思いつきを辞書で調べていた。作った文を、流暢に言えるまで繰り返し繰り返し口にした。パスタソースを作りながら、野菜を洗いながら。喧嘩中に噛むわけにいかないと思った。もちろん勉強しているという意識はなく、調べるのを覚えるのを練習するのを、止めることができなかった。英語を学んでいると言うより、五寸釘を打っていると言ったほうが近かったと思う。

こう言われたら必ずこう言い返してやる、それでそれに対してこのパターンで返してきた場合、これを叩きつけてやる・・・!!みたいな、返答のパターンを考えてそれを撃破するための全方位攻撃態勢での待機を目指した。
戦略名は『ああ言えば上祐』・・・・次の争い時には必ず勝機を逃さぬ・・見ておれ黒船野郎・・・!!と思いながら、寝落ちするまで「お前がなにを見落としてるか教えてやろうか」ってどうやって言うんだろ・・・などとディベートするためのフレーズばかりを調べて呪いのうちに眠った。
睡眠というより呪眠していた。正直、すんごい面白かった。好きなゲームをしているのよりも。

かくしてわたしは、大嫌いな英語に夢中を超える夢中になって、数ヶ月で夫と対等に話せるようになったのであった。毎度の言い争いでピシャリと決め台詞を言って、わかったよと理解してもらえる時の快感よ・・くぅ~っ!

面白いことに、わたしが夫とちゃんと話せるようになってから、ピタリとその猛勉強がとまって、実力もそこからは大して上昇しない。つまり、これは必要に迫られた時の火事場の底力であり、つまりは生き延びるためのサバイバル力だったのだ。死にかけて助かろうとする時の必死の力と同じである。
そんときゃ人間、なんでもする。

人間の脳というのは、追い込まれて火が着いたらものすごい力を発揮する。わたしが努力家なわけでは少しもなく、誰もがこの機能を搭載しているのだ。怖いものから逃げるのと同じで、わたしはどうしようもなく湧いた怒りのパワーを、「喧嘩ができない」という状況から全速力で逃げるために使ったに過ぎない。ちっとも頑張ってなどいないのだ。
狂犬が追ってきて必死に逃げている人に、頑張って逃げててすごいですねと言うのは変なのと同じだと思う。

だから、もし眠ったその力を叩き起こしたければ、先に自分をどうしてもそれを欲しいと思う環境か、もうどうにもやらなきゃならない環境に突き落とすことである。そうしないと怠け心が出てきて発動しない。きっとこれに尽きると思う。それを使ってみたい人はね。(笑)
それから、怒りは持ってはならない、抑えなくてはならない、などといい子ぶってしまうのはもったいないのだと思う。怒っているなら怒ればいい!!怒りのパワーはハイオクガソリンになるのだ。

今でも英語が好きだ。英語の勉強をしていろと言われたら、鼻歌交じりにやっていられる。とにかく楽しい。だが、わたしは元々英語が好きだったわけでも、ワクワクする対象だったわけでも、好きだからついやってしまうというものでもなかったのだ。
でも、今は大切な「好きなこと」のひとつであり、なくてはならないものだ。あの猛勉強を経たことを誇りに思うし、とてもいい思い出でもある。

わたしは使命などないと思っている。宇宙は意図など無くて、だから何してもいいってことだ、と思っているのが好きだ。
平穏に楽にしていてもいいし、わたしのようにこうして、必死こいて大変なことをして楽しんでもいいと思う。

ワクワクと同じくらい、強烈な嫌悪感や猛烈な怒り、どうしても許せないという執着などは、爆発させて頑張ってみるのも手だと思う。それに身を任せると現実は意外な展開を見せたりする。

というわけで、今に満足できずワクワクを探しているくらいなら、今その腹の中に眠っている怒りを活用するほうが遥かに面白いことになるかも知れませんよ、という話であった。
それではまた、明日!!

【夏の特別イベントのお知らせ!!】

なんと今年の夏、わたしにとっても非常~に楽しみな
コラボイベントを行うことが決定いたしました!

あの一子相伝秘術・クンルンネイゴン他、
古今東西のさまざまな秘術を操る【現代のアルケミスト】と呼ばれる
清蓮くん(裕也くん)との

『枠を越えて』いくための
トークライブ&ワーク伝授を行います!!!

その名も、『秘行×神聖幾何調身法』
〜ワクワクが枠枠になっていないかい?〜

2時間のトークライブのあと、1時間のワーク伝授もあるという
愛の太っ腹企画です!!

彼に会って同じ磁場で呼吸できるだけでも
すでにお釣りのくる貴重な体験。

わたし自身も真に嬉しい大興奮の企画で、
ワクワクがバクバクになってます。

早期割引を適用するために
今からの募集となりますが、

お席が早めに埋まることを考えてぜひお申し込みはお早めにーー!!

みなさまに実際にお目にかかれるのを楽しみにしています!

 
お申込みはこちら↓
(お申込みが定員オーバーし、会場を変更することとなりました。ありがとうございます!!)
https://paurosa.com/items/5c4d7b7f687024798f37a499?fbclid=IwAR3vEVFSH1OXbszV61CsXxI7jGSj1eEZymS9qE823ZW3EV8Lm5PYqXW-pmI

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こちらはわたしのオフィシャルサイトです。
コンタクトフォームも設置されていますので、
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(わたしに直接届き、わたししか読みません☆)
https://miyuworld.net/

こちらは、わたしの伝えている秘行という思い込みを解くためのシンプルなワークのオフィシャルサイトです。
ワークのやり方がよく分かるようになっています。
よければご訪問くださいませ!
https://higyou.com/

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