吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。
３年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で１０８日。
（この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。）

１０８日目は日本を去る日である・・・この寂しきタイミングで１０８という煩悩の数を表す日数の更新をすることとなるとは・・
今日はフライトに問題が起こって、とてもこれを書いていられる場合ではないのだけれど、とにかく書いている・・・自分は頭がおかしいのだろうか。

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なんということだ！
やってもうた・・・やっっっっっっっってもうたど・・！！

今日だったはずのイタリアに戻るフライトを逃してしまって、まだ日本にいるのだっっっっ・・・！
これだけ本気で渡航の手続きをして、本気の準備をしてきたというのに、このザマだっっっっっ・・・・！！！

自分の世間知らずさ、アンポンタンさはやはり一流の領域・・・

今回の来日で、日本に来るためのフライトがキャンセルになったという知らせをもらってから、すべてが狂ってしまった・・・
キャンセルになったのは日本行きのフライトだけで、帰りはそのままの便を使えたというのに、わたしはすっかり予約した往復便がセットでキャンセルになったと思っていたのだった・・

まず、今回日本に発つという日の前夜に突然フランス語で送られてきた
「あなたのフライトはキャンセルになりました」というメールを必死で解読したのだが、個人セッションの日程をずらさなくてはならなくなった場合のことばかり考えてしまい、予約してくださったお方に申し訳なくてソワソワして、あとから英語でも送られてきてきたメールを熟読しないまま、代替便の連絡が来るまで日本に事情を連絡をしているだけでいっぱいいっぱいになってしまったのだった。

わたしはこんなにも不出来なのだ！！

それからすぐに代替便の連絡をいただいて、それを慌てて翻訳して支度して空港に向かって・・・・と、勘違いを正すチャンスのないまま日本に到着、そのまま仕事に没頭して今日になり、はたと気がつけば復路便を逃していたというわけだ・・・・

本当にネジが抜けているというかなんというかであるため、日本で暮らすのすら失敗をミルフィーユのように重ねてしまうのに、海外での生活をするに当たっては、むしろ失敗しかしていない。

イタリアにいて、優雅な古都で、石畳の美しい通りで、オペラと太陽を浴びて華麗な生活をしているわけではなく、わたしはどこに行っても痩せ過ぎて「飯食ってる？？」と心配される、ボブ・サップの日本語のような嘲笑を誘う間抜けなイタリア語を炸裂させてくる猫背のアジア人のオバハンであり、ひとりでは満足に病院にも市役所にも行けない社会的役立たずである。

そしてこの失態・・・！笑うしかあるまい、ははははは(笑)
夫の仕事の予定まであれこれ変更になってしまった。。ごめん・・・

こういうとき、自分はちょっと気を抜くと、こんなのは死ぬ瞬間に思い出すような、死んだ後に思わず地縛霊になっちゃうような大変な未練を残す出来事でもあるまいし、小さいことさ！と軽々しく思い始め、

「今までの俺様の数々の名失敗を思い出してみろ、なんてこたぁないだろう！」的な、一升瓶を片手にランニングを着て漁場で船員たちに武勇伝を聞かせている機嫌のいいときの漁労長のような人格が出てきて、その「まぁいいじゃねえか細かいこと言うな感」が漁労長の身体から漂ってくるイワシの香りのように周囲に漂い、さほど悪びれてないのが非常にバレやすい。

一応それを隠してしんみりした雰囲気を醸し出そうと思うのだが、夫があまりにも慰めようとして頑張るのでやめた。
ごめんよ・・・・ありがとう・・・・・・

よし、今日の話題はこの勢いで、自分がいかにダメなのか、かつバカ故に図々しいことになってもうてるのかを書いていこうと思う！！おっしゃあーーーいい案だ！！フライトがなくなったことなんぞ吹き飛ぶ楽しさだ！いくぜー！

自分は・・・イタリアに移住したにも関わらずイタリア語を勉強するのがどうしても嫌だったため、イタリア在住歴８年目にして、先に書いた通りカタコトすら危うい実力しか持っていない・・・・
これには深い理由があってだな・・・・・嫌だったんだ・・・どうしても勉強がめんどくさくて嫌だったんだ！！

これにより自分は、娘と夫とにおんぶに抱っこで暮らしているのだ。
「あの店員さんに、これの色違いがないのかって聞いてくれよぅ・・！」
「主治医に予約取る電話してくれよぅ！」
といった、しょーもないことを頼み、やってもらっている日々・・・

車の免許がなく、その土地の言葉が充分に話せない。
この害虫度・・・・！！稀なレベルである。
こんなのが家族に居たら大変なのだ。

わたしはどこに行くにも夫に送ってもらい、たまに友達が出動してくれ、何をするにも誰かについていってもらって、言いたいことをみんな通訳してもらって暮らしている。パラサイト度だけは、イタリアに住む日本人の頂点に君臨している気がしてならない。

そして、余ったエネルギーはすべて、自分の好きなことに注ぎ込んでいるのだ。やりたいことのためなら、「ひっひっひ、嫌なことなんかしねーよ」という満足感のためなら、ダメ人間だということをこれでもかというほど家族にさらし、ゴメンねぇ～ニッヒッヒ、と言いながら図々しくやってもらってしまう。鬼嫁だし、鬼女？というか、、鬼かつまり・・・！

その代わり、わたしが得意で好きなことで、かつ家族が苦手なことは全力でヘルプするのだ。消防団員のように、気合の入った居酒屋の店員のように、いつだって問答無用で出動する。
迷惑も半端じゃなくかけていると思うが、わたしのサポートだって全身全霊でやる・・・それでいいと思っている。
力仕事だってやる、、、外仕事だってやる、、、家だって作るしフォークリフトだって運転するし、寝ないで独学してウエブサイトだって作るし、金が足りないなら貯金全部渡す、、、、なんだってやる。
できることならばな！！鬼は鬼でも、普段は便利屋を営んでいる鬼だ。

そして、こうして生きていて何がいいって、、、幸せなのだ。
今日みたいな失敗をしても幸せだ。

ダメ鬼になろう、、、、さすらば、誰かがダメでも鬼でも許せる。その気持ちが笑っちゃうほどにわかる。
お前・鬼だな・・((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸﾌﾞﾙ・・あっ、つか自分もスね(笑)みたいに！！
カッコつけるのをやめると、楽しく、気楽に、なんか自分の役立つところも見つかったりするよ！

というわけで、今日はフライトを逃したけれど、毎日投稿のおかげですっかりいい気分になってしまった。

読んでくれてありがとう。また、明日！！