吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。３年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で326日。
（この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。）

３２６日目・・・久しぶりに、書いていたことを全部消去してしまった。
ときどき、書くことが嫌だとか書くことが思いつかないというわけではなくて、なにも伝えなくて良いのだ・・・と思える日があって、そんな日は伝えないことがとても大切に思えてくるのだ。

しかし、毎日投稿というのは、そういう日だって書いてこその毎日投稿である。だから今日も、いや、今日の投稿こそに真価があると思って書くのだ・・！書けない日に書かないのは普通で簡単だが、そんな日に書いてこそ出会える自分というものがいるのだろう。
　
さて、そんな自分に会いに行きますか・・・！
いってきまーす！

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さて、この「なにも伝えなくてよいのだ・・・」の感覚はどこからくるのだろう。なにも足さず、なにも引かない、山崎の精神はどこからやってくるのだろうか。

わたしはいつも、みんなそのままでいいという感覚があまりに自分の中でメインの感覚になってしまうことがある。みな大丈夫で、みな美しい。
もうなにも、悩まなくていいじゃないか、いじくらなくていいじゃないかと思えてしまい、そちらにしばらく浸かっていると、自然とまたそこから抜ける。

わたしが普段伝えたいことは、なんなのだろう。

味気ないほどに端的に書いてしまうと、幸せって無条件のものだね、ということだ。幸せだとか不幸せだということとすら、まったく関係していないのだ。でも、そこで一つの矛盾が生まれる。

幸せというのは、感じてこそ存在するものだ。だったらやっぱり、幸せだとか不幸せだということ、それそのものなのだ。
本人がどう感じるか、それに尽きることなのだ。

だからやっぱりそこに帰ってきて、自分がそれを感じることのできたキッカケを伝えようという思いが湧いてくる。

自分を他人だと思うこと、
生きたまま死んでいること。

これらのシンプルな感覚を、どうやって伝えようかといつも頭をひねらせている。そしてまた、思うのだ。これらのあまりにシンプルで、バカみたいでつまらないくらいに「まっとうな」ことを、伝えなくていいじゃないかと。そんな感覚にならなくたって、みんな生きているだけですでに幸せだ。死ぬときにわかるんだ。だから死んだって幸せだ。
そう思うと、なにがどうでもよく思えてくる。

生きているということを、苦だという人は少ない。
でも、生きているだけで幸せだという感覚だけを伝えても、きっとそれは「苦」だということを覆ったままでは伝わらない気がする。

わたしは生きることそのものを「苦」だと思ってから、本当にとことんそう思ってから、人生の美しさを知った。

みんな、大変なんだよ・・・・
身体があるだけで。人格があるだけで。意識があるだけで。
生きようとすることを前提としている身体に入っているだけで。
死にたくないだけで。

愛されたいだけで、愛したいだけで。
いずれ死にゆくと知っているだけで。

老いて、衰えて、死んでしまう。
これを忘れていても、忘れずにいても、どっちだって苦だと思う。
みなにお母さんがいて、みな小さかった。
可愛くて、ピチピチしていたのに。

人の世は世知辛くて、身体は無敵じゃなくて。
社会があって、人の目があって、その中で死ぬと知っていて生きるだなんて、ねえ・・・いつか、何かの理由でこの心臓が止まる時が来るだなんてね、そこまで身体が弱っていくのを、生きたまま味わうのだから。

そうして、最後の一息を終えて、海とも、青空とも、星空とも、花の香りとも、音楽とも、今生の別れが来る。この世はこれほど美しいのに、それをどこまで愛しても、泣いて神に頼んでも、たとえ悟りを開いたとしても、別れが来てしまう。
愛する家族とも、笑う感覚や、薪の燃える匂いや、本を読んだりゲームをする面白さとも、ハグをする喜びとも、駅まで歩いたり、電車に乗ったりすることとも、ぜんぶバイバイ・・・・

なにより、この世で最も愛する「自分」とのお別れがくる。

これがすべての人にとって苦だと思うことを、わたしはやめないだろう。

そう思えばこそ、自他への憐れみがわく。
そう思えばこそ、生きることをなによりも貴重だと思える。
そしてそれがあってこそ、生きていて幸せだと思えるのだから。

苦と幸せは、いつも一緒。生きていればどうしたって苦でしかないということを、ちゃんと見てからだった・・・生きているだけで、どうしたって幸せだったと気がついたのは。

生きているだけで哀れだと思えることと、生きているだけで幸せだと思えることとは、セットのようなものだと思う。

自分を眺めると、思うんだ・・・

生きていて、ごめんね。
大変で、ごめんね・・・・
いつか死ぬの、ごめんね。
本当に切ないの、知ってるよ。
だから、好きに生きてね。
好きに生きて、短くて貴重なこの奇跡を、楽しんでね。
奇跡が味わえて、よかったね。
生きているって、幸せだね。

誰に対しても、そう思う。
生きているあなたへ、今日もご苦労さま。
大変だね、そして、よかったね・・・

ああ、書き始めたら結局書けたぞ・・・！
書けなくたって、幸せなのにね。

というわけで今日は、伝えたいことがなにもない日に伝えたいこと、でありました。それではまた、明日・・・！！

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