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230/1096 欠点と魅力はおなじもの

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で230日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

230日目はまたもやひどい雨で、ヴェネツィアで予定していた撮影の計画が流れてしまった。このところの長雨にはさすがに憂鬱になってくる。
母の日の今日は娘の服を買いに行って、娘と遊んで一日を終えた・・・・余は満足じゃ。

満足といえば、毎日投稿は、いつも書き終わったあとに満足が伴う。読んでくださるお方のことを思いながら書くのだけど、でも同時にいつも自己満足の中から出ることがないように書いていて、このバランスが最初はずっと保っていけるのだろうかと心配だったところがあった。でも、最近はそこが確固たるものになっていて、その点での不安が続けるうちに霧が晴れるようになくなっていたことに今日気がついた。
継続してなにかをし続けると、知らないところで自分を変えているものだなあと思う。この先が楽しみだな。

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今日は服を買いに行ってショップをウロウロしながらつくづく思ったことがある。それは、わたしが感じるイタリア人と日本人との間にある大きな差について。今日はそれについて書いてみよう!

イタリアに来たばかりの頃、娘の通い始めた幼稚園で、わたしにも人生初の「ママ友」なるものができた。シルビアという名の彼女は、わたしよりもちょっとだけ年上で、二人の息子さんとご主人と一緒に暮らしている。事務の仕事をしていて、服装などもごく一般的なものを好む、とくに派手な印象を受けない女性だ。

わたしたちは、同じ年の彼女の息子さんとわたしの娘が仲良くなったところから意気投合して、しょっちゅうディナーにお誘いを頂くほど家族ぐるみで仲良くなった。わたしは気さくでいつも気分の安定している彼女の性格がとても好きだ。

ある日のこと、シルビアとおしゃべりをしていて、男ってものは云々とか義理の親ってものは云々とか、そんな主婦同士の他愛のない話をしていた。そこからダイエットや容姿についての話になったときに、わたしはシルビアのカールしたブロンドヘアや彼女の魅力的な顔やグラマラスな身体について、素敵だと思うと伝えた。そのときにシルビアはこう答えた。「ああそうね、それがわたしの見た目のいいところだわ」と。
まったく躊躇などなく、とても自然に。まるで誰か他の人について話しているかのように。

わたしは、ハッとした。わたしは自分がついつい、意図せず、このあとシルビアが謙遜するだろうと思っていたことに気がついた。日本にいる間は、褒められたときにこんな反応をする人を見たことがなかった。だから、もう心が条件反射的に、謙遜されるときに備えた構えをとっているのだ。だからつい「本当に、お世辞じゃなくそう思うよ」と伝えようとしてしまっていた。

わたしはそのために一瞬戸惑って、そのあとすぐに、ものすごく気楽な良い気分になった。「褒められたら謙遜するべきだ」という、一度着てから脱いだことのなかった日本の常識を脱ぎ去るというときの、はじめての爽快感を味わった。ああ・・・!!その必要がないなんて!と思った。当のシルビアには、もちろんこの気持ちはわかるまい・・・!
わたしは屈託のない彼女の青い目を見つめた。わたしとシルビアはそのときすでに何でも話せる間柄だった。だから、その驚きを伝えようと思えば伝えることができた。でもわたしはこの爽快感にそのまま乗って会話を続けたくて、あえてそのことには言及しなかった。

すると彼女はそのあと、そこにさらなる驚きをかぶせてきた。「あなたは細い人なのよ、それは変えられないことだわ。それが魅力よ。わたしみたいになりたいのなら、もうちょっと太りなさい。なれないと思うけど」。

・・・・・わたしは感動した。日本人女性に対して、日本人が同じことを言ったらまずもって一発で嫌われるようなセリフである。それをこんなにも無邪気に言うことのできる文化に、環境に感動した。
それを言いながら、シルビアは胸になんのつかえもないことがひと目で分かる自然な光線を目から放っていた。わたしは嬉しくて、「本当にそのとおりで、わたしは太りたかったけど、頑張っても無駄だったよ・・」と伝えた。
シルビアは、「実は貧乏で食べ物がないんじゃないの~~?」と冗談を言って笑った。わたしたちは一緒に「ちょっと!でもそれ本当かもよ?!セレブだったら太ってたのよきっと!」と言って笑い転げた。

わたしはこの日、シルビアが自然体で彼女自身の魅力を認めていること、人それぞれの特徴をそのまま魅力だと考える感覚を知って、楽しい驚きを味わった。

こちらイタリアのアパレルショップで試着室を使っていると、他の試着室からの大きな話し声がいつも聞こえてくる。人気店の試着室は、いつも大勢の話し声でひどくガヤガヤしている。そこで見られる光景は、日本ではお目にかかったことのないものばかり。

試着した状態で、外の鏡で見てみようと出てきた女性たちの堂々とした姿も、鏡の前でポーズを決めながら、「美しいでしょう」と大きな声で友達や家族や彼氏に聞いている姿も、日本で日本人が同じようにしているのを一度も見たことがない。全身から放っているものがまったく違う。
「わたしはこれを着ると完璧ね」とか「わたしは胸があるからこれが似合うのよ、あなたには似合わないわ」とか、日本人には非常に言いにくいようなことを躊躇なく言いあいながら試着している女性たちを見ていると、まぶしいなあ、カッコいいなあ、と思う。

ショップの店員さんも、「あなたはマッチ棒みたいに細いから、このドレスはまったく似合わないわね」などと指摘してくれる。とても親身で、本当に助かるし気分がいい。これにすっかり慣れてしまうと、たまに日本に帰ってみるとお世辞にお世辞を重ねた接客に辟易とすることがある。なんでも似合うと言うし、着ればベタ褒めしてもらえる。でも、「ただの営業トークだ、あまり真に受けても仕方がない」という気分になってくるのだ。

そんな背景があって、さてここからやっと本日の話題の本題に入るのだけど、わたしがこちらに暮らしていて思うのは、この謙遜癖が、わたしたち日本人にとって「手放しの自己肯定がとても難しい」のと無関係ではないということ。

わたしたちはついつい「自分なんて大した事ありません」「自分の価値は少しも高くはありません」と考えがちである。日本の文化の中で育ったわたしたちにとって、それは深く沁みついた癖で、そう考えないととても違和感があるほどだ。。。

実際、もし誰かに「わたしって魅力的よね」と言うと考えただけで、ひゃあ~~無理無理!という拒否反応が起こる人も少なくないと思う。理由としては、そう思えないから。もしくは、思っていても言いにくいことだから。
そのときに湧いてくる拒否反応、拒絶感がどんなものであれ、それはわたしたちの自己評価と大いに関連していることが少なくない。

もちろん、誰かに実際にそう言ってみる必要などなくて、自分は魅力的だと心の中で認めてみようとしたときに、「いやいやいや、だって~だし~だし!」と否定の理由が思いつくようであれば、それはそのまま自己否定の材料となっていることが多いのだ(『響き合う恋をする・恋愛1DAYワークショップ』ではそれらを解放するワークをお伝えします)。

イタリアに来てよかったと思うことのひとつは、「自分の魅力と欠点とを、関連付けて考える癖」が当たり前になっていたと気がついたこと。わたしはその点で典型的な日本人だった。

今は、自分のことを魅力的だと思うことができる。それを素直に認めるのにかすかな努力も要しないようになった。痩せすぎ、汚肌、髪が傷んでゴワゴワ、などなど魅力ではないと思える点ももちろんいっぱいある。けれど、実は欠点と魅力とは相対関係にはないと気がついたのだ。
つまり、欠点というのは魅力を落とすものではなく、魅力と対極のことですらないということ。むしろ魅力の一部ですらある。

欠点だとか魅力だとか言っても、自分の持つ特徴のどこかを切り取って、これは魅力、これは欠点、とわたしたちが勝手にレッテルを貼っているというだけのことで、それは思い込みに過ぎないのだ。そして、魅力のない人などどこにもいない。
人の魅力とは、欠点になど汚されることなく、人それぞれの存在の中心に純粋に君臨するものだ。わたしたち日本人も、このことにもうちょっとオープンでいられたら、もっと気楽に自然に、それぞれの魅力が発揮できることでございましょう・・・

というわけで今日は、堂々と自分の魅力を認めよう!というお誘いであった。。。欠点だと思いこんでいることに、萎縮しなくてよいのだ。それはあなたの魅力を落とすものではない・・・トゲがあっても、バラは美しいのである。(キマった・・・

それではまた、明日!

【初夏の特殊なワークショップのお知らせ】

開催まで1ヶ月を切りました!
『あがり症克服のための1DAYワークショップ』
『響き合う恋をする・恋愛1DAYワークショップ』

参加者募集中です。

『あがり症克服のための1DAYワークショップ』

あがり症を持つ方のための、あがり症克服に特化した日帰りのワークショップです。わたし自身がどんなに場数を踏んでも抑えようとしても治らなかったひどいあがり症を克服したある方法を、ワークに落とし込んだもの。
このワークショップでは、あがりを抑えようとせずに自然に中和し鎮める方法を伝授します。あがり症を克服したい方に、ぜひとも知ってもらいたいと思っています。笑えて、優しくて、楽しい場にしたいと思っています。楽しみにいらしてくださいね。
(※残席3です)

『響き合う恋をする・恋愛1DAYワークショップ』

こちらは幸せな恋愛や夫婦関係のためのワークショップですが、根本には自分自身と恋をすること、目の前の人と響き合うこと、本当の自分で誰かと関わることをワークを通して体験するものです。
ワークはとても楽しめるものでありながら奥深い体験につながっています。こちらも、ピンと来た方にぜひ体験してほしいものです。
(※残席2です)

【九宮秘行のワークショップ、募集が始まっています】

人生を限りなく透明な目で見通し、本来の自分のあり方を取り戻す九宮秘行のワークショップ。今夏の受講生の募集が始まりました。

第三部まで修了すると師範代のライセンスが取得でき、九宮秘行講師(壇珠と清蓮)主催の九宮秘行ワークショップ内で共に「九宮秘行 第一部」の指導に当たることができます。

自分の本質を知り、枠を超えて人生を歩みたい人へ。
自分の可能性を探求し、本来の望みを体現しましょう!

道家茅山上清派や様々な流派の数々の秘儀秘術の本格的な修行を経験してこられた清蓮さんとわたしとで一緒に「身体・意識」それぞれの面から練りあげたワークを、ひとつひとつ進んでいただきます。ご自身の探求とともに、人間の可能性に驚く純粋な体験のできる場です。
どなたでもゼロから参加できます。一緒に九宮秘行を伝えていきませんか。

・瞳の純粋さを思い出す
・人生に遊び心を取り戻す
・自分で自分に贈り物を与えられるようになる
・人前で安心して存在できるようになる
・深い呼吸のできる体になる
・自分自身や他者、 世界についての思い込みから自由になる
・生きている間に魂存在としての自分を思い出す
・ひとつのものが全てであって、全てがひとつであるという感覚を体験する
・神通力を開く

などの効果が期待できます!ワクワクした方は、ぜひ!!詳しくは九宮秘行のホームページをご覧ください。

【自分の枠を突破しましょう】

『秘行×神聖幾何調身法』

身体のアルケミストであり、多くの求道者たちへの指導経験を持つ清蓮くんとの『枠を越えていく』ためのトークライブ&ワーク伝授を行います。

その名も、『秘行×神聖幾何調身法』
〜ワクワクが枠枠になっていないかい?〜

2時間のトークライブのあと、1時間のワーク伝授があります。

大きい会場に変更したため120名まで入ることができます。
(※現在残席5となりました!)
みなさまに実際にお目にかかれるのを楽しみにしています!

みなさまに実際にお目にかかれるのを楽しみにしています!

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