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小学生へのアチーバス研修とふりかえり

今年最初のアチーバスは、野々市市スポーツ少年団さまのリーダー研修の一コマで、野々市市の何らかのスポーツチームに所属の来年度のキャプテン候補の小学生47名に、アチーバスをやらさせてもらいました!
大切な研修の冒頭で貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

サポートに4人のトレーナー仲間が入ってくれ、とても心強かったです。

子どもたちは不安や緊張からか、けだるい感じでした。
実際そういう声を、発してさえいました。
子どもは本当に素直です。

アイスブレイクとして、研修メッセージとして、両方の意味で入れたワークで、
子どもたちの雰囲気があまりほぐれず、不安になりました。

それでも、徐々に声が出て、わからないことを真剣に訊いてきたりもして、空気が変化していくのがわかりました。
すっごく盛り上がったとかではないかもしれないけれど、
やった意味はあったかもしれないと、思えました。

ちなみに、わちゃわちゃしてみんなちゃんとゲームの手順を守ってたかはかなり怪しいけど(笑)、9チーム中6チームが同盟(ゴール)したようでした。

ゲーム後にふりかえりの付箋紙書いてねとお願いしたときは、しんとして真剣にすぐ取りかかってくれました。
自己紹介タイムであんなに嫌がっていたのに、ものすごい変化でした。

アチーバスは、徐々に空気や人の気持ちを盛り上げ変化させるツール。
不安から、超基本的なことを、忘れかけていました。

最後の記念撮影で「みんなこれ、世界大会優勝の記者会見だよ!」「写真、アチーバス!でいこう(ポーズ)!」と言うと、
アチーバスマットを持ってくれた子が「じゃあこれは団旗やね」と言ってくれたのが本当に可愛かった。

そうそう、良いイメージを想像しようね。していいんだよ。

この子たちの主体性を、もっと開放してあげたい。
そのためにも、やはり大人が変わらなくてはいけないとも思いました。

講師としてのふりかえり - 今回できたこと

・ゲーム前の説明を工夫する視点を得た
・サポートメンバー全員がそろっての打ち合わせができた
・いつもより、スライドの方でなく参加者の方を向いて話すことができた

今回も、スライドを長い時間何度も見つめて練り直すということをやったわけですが、
その中で、「ゲーム前の説明は、抽象表現と具体例がセットで初めて、
ゲームの意義がより参加者に伝わりやすくなるのではないか」
と考え、実践してみた点が、自分としては大きかったです。

今回のテーマは、クライアントさまからの言葉を聞いていたこともあり、
「アチーバスが目指すリーダー像"思いやリーダー"は思いやりがベースのリーダーシップ」
で割と早く決めれていました。ただ、スライドがそれだけになっていました。

それで今回は、サッカー日本代表キャプテンの長谷部誠選手の話を入れてみました。

もちろん、私の伝え方自体は(いつもどおり)上手でなかったし、
"思いやりの気持ちで、ゲームの中で「ナイスコール!」「ナイスチャレンジ!」と声かけをみようね"という(言うべきことを)言い忘れたりもしたので、
どれだけ全体をつなげて言えたかまでは未知数ですが、
実践した、というのは自分の中では大きな成功体験となりました。

もうひとつは、サポートしてくれたトレーナー仲間のみなさんと全員で、研修前にランチを食べながら話せたことです。
新旧どちらのルールでやるかについての議論(これはもっと早ければベターではあったが)や、
最終のすり合わせ、アチーバスとは違う個性心理学などの話など、たくさんの話ができました。

カレーがいかにも体に良さそうな感じで美味しかった(^^)

この時間があるとないで、研修は違うものになっていた気がします。
お互いを知り信じ合うムードがより高まったと感じました。

この4人のサポートが素晴らしかったことは言うまでもありません。

場を4人に任せられる、安心だと私が心から思えたことは、本当に救いで何にも変えられないことでした。
それこそが、子どもたちに与える価値・影響を決める、要素のひとつだと思います。

帰りにはみんなで金劔宮で(私にとっては)初詣もしました。
おみくじは大吉でした(笑)

講師としてのふりかえり - 反省点

・序盤の子どもたちの低いテンションに臨機応変に対応できなかった
・質疑応答の間も、大事なプロセス。そのことにそのとき気づけず、せっかくの質問を十分に活用しきれなかった
・スライドの順番が、結局自分が話しやすい順番になっていなかった

ひとつ大きな点は、子どもたちが想定外にテンションが低かったことに対して、私が寛容・柔軟でなかったことです。

まだまだ私が考えるペース配分が良くないのだな。と思いました。

もちろん経験不足が原因ではありますが、子どもたちの緊張を思うと申し訳ない。
参加者の気持ちがついてこれるスピードを意識できるようになりたいと反省しました。
もう少し想像力を働かせて準備するか、
彼らのテンションに寄り添い臨機応変にワークを減らすなど、するのでした。

そもそもアチーバス自体に、場を徐々に温め盛り上げる機能があるのだから、
他のワークよりも何よりも、ゲームを2度やるのがよかったのかもしれません。

また、最後「"思いやリーダーの夢を叶える17原則"からきな原則をひとつ選んでください」
というワークをやった後の質疑応答で、
「さかみちさんは"思いやリーダーの夢を叶える17原則の中で
どれがいちばんすきですか?」と聞かれ、答えたのですが、

質疑応答自体も大事な成長のプロセスであることを認識できていれば、
もっとやりとりを広げられました。例えば

「あなたはすきな原則にどれを選びましたか?」
「他のトレーナーはどうだろうね(→サポートメンバーに訊く)」
「みんなすきな原則は違うけど、まずはどれかひとつを意識して、何かやってみよう。
残りの原則も、そのうち大切さに気づいて、きっと実践できるようになるよ」
などなど。

次の機会があったら、そういったこともイメージしてみようと思います。

さいごに

今日のみんな、キャプテンたちが集まったわけじゃなくて、
これからキャプテンになっていくであろう子たちが集まったんだもんね。
今リーダーの振る舞いができなくて当然だよね。 私たちトレーナーがそれを理解しなくちゃいけないね。
という話も、サポートメンバーとのふりかえりで出ました。

アチーバスでやったことが役立つといいな。ゲーム中に気づかなくていい。
何日もあとで何かにつながればいい。

こうやって私たちも成長させてもらうんだ。
準備からふりかえりのプロセスのすべてが、貴重な体験です。

ふりかえりでは、アチーバスのゲームもしました。
アチーバス同盟は達成できなかったけど、それってこのチームはまだまだ進化できるってことだと思うことにします。

ちなみにこのとき手元に来なかった「9気持ちのコントロール」「17良い習慣をつくる」は
今回の研修の準備でも思い当たるところがあるので、
腑に落ちましたし、意識していきたいと思いました。

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