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「穏やかな心」が子どもを救う

インタビュアー「好調の要因は何でしょうか?」
ソフトバンク 柳田選手「それは・・・穏やかな心です」

昨年、試合の後、ソフトバンクホークスの柳田選手がインタビュアーに対して答えたのがこれだ(この記事の最後に動画を載せています)。

どちらかというと、彼はインタビューの時にはいつもおちゃらけた感じで答えることが多いので、このインタビューもふざけているように見えるが、いやいやこれが至極名言なのだ。

そういえば、この度テニスで大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝したとき、いつもならラケットをコートに投げつけるのを思いとどまった場面をあげて、心の成長を勝因にあげて語っている方が多かった。

そう、「穏やかな心」が大切なのだ。

「穏やかな心」の状態の時、最高のパフォーマンスを発揮することは、おそらくほとんどの方が経験されていることではないだろうか。

翻って、これを子育てのヒントにすることもできる。

たとえば、子どもがテストで悪い点を取った時、おそらく「なんなの?この点数は?もっと頑張りなさい!」と叱責する親御さんが多いと思うが、この時、親の心はけっして「穏やかな」状態とはいえないだろう。ましてや親子だから、そのような不安定な心の状態は子どもに即座に伝染する

親子共々、「穏やかな心」どころではなくなるのだ。

子どもだって、密かに友だちと競争していたりするので、本当はいい点を取りたいのが本音だ。悪い点を取れば、当然のことながら落ち込む。そこに「死人に鞭打つ」がごとく叱責されれば、ますます心は折れていくしかないだろう。
そうすると、テストでもますます良い結果は出にくくなる。

それでは、どうすればいいのだろうか?

そのような時には「悪い点を取ったのは仕方がないじゃない。それよりも今度どうしたらうまくいくか、いっしょに作戦でも立てようか」みたいな感じで軽く接するといい。ただこの言葉もほんの一例だ。これだという決め台詞があるわけではない。

大切なことはただひとつ。
「穏やかな心」でいられる状態を作ることを心がけるだけ。

だけど、これさえも罠がある。
「穏やかな心」でいなくてはいけないと思うと、「穏やかな心」の状態でない自分に対して腹ただしくなり、心かき乱されることも確かなことだ。

そこで、お勧めしたい台詞がある。

「ま、いいか」

この言葉を意識して口にするようにすると、そのうち口癖になる。そうすれば、不思議と心は落ち着くものだ。

だけど、注意が必要。最初のうちはうまくいかないことの方が多く、なかなか「穏やかな心」にならない。そこでまた、いらいらすることになる。

つまり、すべて「穏やかな心」になれない原因は
「~しなくてはいけない」と思ってしまうこと
にある。
「穏やかな心にならないといけない」と思ってしまうと、またそこで焦ることになるわけだ。

だから矛盾していることを言うようだが、
「穏やかな心」なんかならなくてもいい。
本当のところは。

もし落ち着けなくてもだいじょうぶ。

とりあえず、つぶやいてみよう。

「ま、いいか」



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