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18きっぷひとり旅・福島飯坂温泉⑧阿武隈急行線乗り鉄旅(一往復目の復路)

阿武隈急行線富野駅。福島駅行きの電車が入線していました。
幸いにも、今のところ乗客はワタシだけ。撮ります。「後ろから前から、どーぞ」と畑中葉子さんの懐かしい名曲がごとく、前後はもちろん右斜め左斜め下からのアオリ(駅構内に踏切があるのをいいことに)と撮りまくります。
うーん、どの角度から撮っても……いい……電車は、いい……!(悦)

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前回も書きましたが、阿武隈急行線は台風19号の影響で福島駅からこの富野駅の間で折り返し運転をしています。(宮城側は槻木駅ー丸森駅間折り返し運転)電車が見つめるこの先は、現在不通となっています。

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ワタシは旅に来て、電車乗ってお金落とすことしかできないけど……一日でも早く、以前のようにこのレールが繋がりますように。また必ず乗りに来ます、約束!

富野駅からのお客さんがいないことをいいことに、車内のお写真も撮りました。(この後おじさまがひとり?乗っていらした記憶が……途中駅ではお客さんいっぱい乗ってきましたよ、もちろん!)

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かまぼこ型のつり革。なんかかわゆい。

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この子は昭和63年、日本車輌生まれでした。


電車は富野駅を定刻に発車。しばし車窓を楽しみましょう。
で、往路でも気になったんですけどね、次の写真。

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管が電車の頭の上を通ってるんですよ。えっコレ何の管? 水道か何か?
お家が建ってる土地と線路に高低差がある=線路が土地の低い部分(谷間状、一番低い谷の部分)に敷設されてるから、お家の管が線路をまたぐときはこうなっちゃうんだけど……管が露出して、空中しかも電車の頭上に敷設されてる光景は、ワタシが住んでる地域にあまりなくて(線路が高架だと、空中に管が通るのはなかなかないと思われます)たいへん興味深いです。

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瀬上と書いて「せのうえ」駅。スポンサー名でしょうか、駅名標に「こうようづけ」って書いてあります。
こうようづけ……不勉強ですみません、後からネットで調べてみました。「紅葉漬」は鮭の糀漬けのことだそうです。鮭の色からの名付けでしょうか、綺麗な名前です「紅葉漬」。梁川町にある会社で作ってるそうですよー。Webページ見たら、こいつで日本酒やりたくなってきました。いけねえいけねえ。
http://www.uyou.gr.jp/kouyouduke/

卸町駅で降りまーす。

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卸町駅のおそば屋さんで、ちょっと遅めのお昼にします。
「蕎麦游膳 阿部」さん。卸町駅徒歩0分! 駅直結の飲食店って、なんだか天竜浜名湖線を思い出してしまいました。本格的な手打ちの十割そばをいただける、地元でも人気のおそば屋さんです。北海道浦臼産の「牡丹そば」っちゅーおそばを自家製粉してるんですって。そういえば、店内客席から別室に繋がるドアがあって「製粉室」(製麺?)って書かれてたのを思い出しました! 

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天ざる、カモーンヌ!

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上の写真がスマホで、下の写真がミラーレス一眼で撮影したものです。やっぱりワタシのミラーレスちゃんは、オーナーに忖度しますね(笑)ばっちりそばにピントが合ってる。

十割っていうから黒っぽくて健康的でワイルドなのかと思ったんですが……! 白くて上品でキリリとした、高貴なお嬢様を思わせるおそばが表れました。たとえるならそう、リリーナ様(ガンダムW)のようなたたずまいです。「早く私を殺しにいらっしゃーい!」とは言わないと思いますが。
適度におそばのテクスチャーを感じられる舌触り。歯ごたえもあって(通の方にとっては邪道な食べ方かもしれませんが)噛むとおそばの味がお口の中に品良く充満します。

天ぷらはこれまた品の良いサイズ。じょぉーひん! 衣サクサク! 揚げたては正義! エビも野菜も甘い! 高級和食屋さんの天ぷらじゃんこれ。こんなセレブな天ぷら食べたの久しぶり。とってもおいしい天ざるでした。


時間は午後1時30分。タカハシはミラーレスちゃんの撮影データを確認してハッとしました。

「広瀬川と第一阿武隈川橋梁が、ちゃんと撮影できてない……!」

ああ、ワタシのおばか! シャッター切るの遅すぎ! ピントが手前に合っちゃってボケボケじゃん! なんたる失態! 脳内で己をけちょんけちょんに叱責しました。

車窓から見える広瀬川と第一阿武隈川橋梁を撮影したい! でも卸町まで来ちゃったしどうしよう……とうなだれたそのとき。ポケットの中のフリーきっぷに気づきました。そう、魔法のきっぷ! ワタシは今日、あぶ急に何度乗ってもいいんだ……! どれだけ乗っても、誰にも怒られない(笑)んだ……!

時間はある。例えばここから富野駅まで戻っても片道30分弱……一往復しても福島駅に15時21分着。16時過ぎには飯坂温泉だ。
何を躊躇しておる、せっかくの乗り鉄旅。満喫しないでドースル! もうひと往復じゃー! なんと申しましょう……ここで己の中のリミッターが外れた気がしました。何かが吹っ切れたような、世の中のしがらみをすべてうっちゃったような。全世界に「ワタシばかよねー! おばかさんよねー!」と叫びたい。爽やかで清々しい気持ちを抱え、13時56分発の富野駅行きに乗り込みました。

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                      【2020年1月の情報です】


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