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京急ミュージアムで名車・デハ236号に逢う!

念願だった京急ミュージアムに行ってきました。

いざ! 京急ミュージアム

バイト先が横浜だったので、ちょいちょい近くを通ってはいたのですが、時間が合わずちゃんと入館して見ることはできずにいました。

しかしながら、市営地下鉄の回で申し上げたとおり、予定よりも早くバイトを辞めて、定期券だけが虚しく残ってしまいまして……(苦笑)

いや、これはチャンスだ!
定期券を有効活用するチャンス!

かねてから行ってみたかった京急ミュージアムへ、足を運ぶ良い機会だ。むしろ、今行くしかないでしょ!

「いざ、京急ミュージアム!」

ド平日に、たっぷり堪能してきました。

平日は本社2階から入館

京急ミュージアムは、横浜駅から徒歩7分ほどの所にあります。24時間テレビで有名な、日産本社ギャラリーのお向かい。テツ的には「原鉄道模型博物館の近く」と言った方が伝わるでしょうか。

2019年にできた新しい京急本社の1階が、ミュージアムになっています(ミュージアムは2020年1月開館)。

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ミュージアムの入口は1階にあるんですが、ここは土日祝日用だそうで。

平日は本社2階の、社員さんたちも普通に使う出入口から入ります。ちょっと嬉しい(笑)

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さすが新社屋、ロビーもとてもキレイ。

平日「入館のみ」であれば、予約は不要。入館時間まで、待機列で並びます。
※土日祝日は要予約。平日も有料コンテンツは要予約で、入館・退館時間が設けられています。各自ホームページを確認してください。

私は12時30分の入館時間に合わせて、その10分くらい前に現場に到着しました。すでに10人ほどのお客さんが列を作っていたので、最後尾についてちょっと待機。


2階の吹き抜け部分からは、展示車両の屋根が見えます。電車の屋根・パンタグラフ好きにはたまらないかもしれない! 
少なくとも私は、もうすでにたまらん!

(↓の写真は、帰り際誰も待機列に並んでいない時に、整列場所からちょいとはみ出した所から撮りました。並んでる最中には、このアングルでは撮れないかもしれません)

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定刻どおり入館。エレベーターで4人くらいずつ、1階のミュージアムへ下りていきます。帰りもこのエレベーターで上がって、2階から退館します。

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赤い名車・デハ236号

エレベーターを降りてすぐ、左手にドーンとお出迎えしてくれるのが、京急「デハ236号」。ありがとう、君に逢いたかった……!

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正面からドーン。
運転席にいるのはマネキンさんです。

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こちらのデハ236号は、湘南電気鉄道「デ1形」として1929年に製造、1930年から運行開始した車両。1948年京浜急行電鉄株式会社発足時に「デハ230形」に改番。1978年までの48年間、活躍しました。

大きな窓、軽量で丈夫な車体構造、地下鉄区間の走行も考慮した車両、走行性に優れた軸受(ベアリング)を採用したことなどが特徴。
《参考:京急ミュージアムパンフレット》

難しいことは置いといて、当時の最新鋭の鉄道技術を注ぎ込んだ、すっげえ電車だったわけです。

今見てもかっこいい面構えでしょ。「赤い電車」の魂をビンビン感じます。

引退後は(現)埼玉県川口市立科学館で、約40年間保存・展示されましたが、この度凱旋帰浜。2年間かけて修復し、ミュージアムでの展示と相成ったわけです。

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1970年代のホームを再現

車内にも入れます、というか、ちゃんとホームから乗れます!

230形が引退したころ、1970年代のホームを再現しているそうです。

1番線・行先表示の書体がめちゃくちゃ懐かしい。私が小学生の頃はこんなカンジだったんだな~。まさに古き良き、オールド京急!

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車内も〝昭和〟が充満

車内の写真を何枚か。運転席側。

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運転席。

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扇風機(夏場は〝熱風機〟になるヤツ)、つり革(輪が窓に対して平行。最近の車両は90度だよね)、木の床、蛍光灯、昭和57年の駅名改称のお知らせ。
記憶はないけれど、とても落ち着く空間。

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冬場、お尻がほっかほかに熱くなる座席!(笑)

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木製のひじ掛け部分。内装に木が使われていて、とてもステキ。
座席のクッションも高級感があって、このまま自宅のソファにしたいほど安らげます。

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足元にもご注目。内部の歯車が見られるよ。

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懐かしい路線図。路線図大好物!(笑)

三浦半島がやけにまっすぐだぞ? 城ヶ島がデカすぎだぞ? 京成線を端折りすぎて、国技館・浅草と成田山がえらい近くに見えるぞ?(そういう観光のニーズがあった時代なんだろうなあ)

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網棚が、ホントの「網」棚。

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窓。子どもの頃握力がなくて&リーチが足りなくて、このタイプの窓は一人で開けられなかったなあ。

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京急の歴史。貴重な資料展示

車両後方には、古い路線図や切符など、京急の貴重な資料が展示されています。

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興味深かったのがこちらの「京濱・湘南電鐵沿線案内」。昭和十五年(?写真が不鮮明で申し訳ないです。十三か、十五か?)のものです。

一見のどかでまんがチックな、レジャー&観光案内図なのですが……。

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注意書きには『護れ要塞 防げよスパイ』
ふおおおおおおお‼ 

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手描きフォントに萌える!

ホームの掲示板には、懐かしいお知らせ(レプリカ?)も。

一番左の手描きフォント、たまりませんわー!

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「クリーン・クリーン京急」

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通路にこんな展示も。足元もよく見てね!

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車両ドアの開け閉め、やってみた。

230形の、ドアの開け閉め体験ができます。

私もチビッコに紛れてやってみました。ボタンが結構かたい! 力を入れないと押し上げられない! えいやっ!

「ぷしうううううううううう~~~!」と結構な音がして、オトナのくせにびっくりしてしまいました(笑)。

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⇩このドアを開け閉めできるのです。

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単純だけど楽しいです。動かす、って楽しいんだな。

踏切もありますよ。

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京急ジオラマ~私は撮り鉄には向いてない

京急の沿線を再現した巨大ジオラマの中を、京急電車の模型(HOゲージ)が走ります。

有料で操作体験もできるそうですが、この日はあいにく調整中。まあ、ただ眺めるだけでも十分楽しかったです。

京急の車両はもちろん、サンライズもいました!

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だめだ……動く車両(模型とはいえ)を撮るのってホント苦手だ……。

タイミングが全然合わせられない。そのくせ撮れないとムキになっちゃう(苦笑)。やはり私は撮り鉄には向いていないようです、はい。

海辺を走る赤い電車。京急バスも見えます。

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金沢八景駅。手前は横浜シーサイドラインかな。

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左奥には空港。京急といえばやっぱり羽田空港ですもんね。

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鉄道シミュレーション

私はやらなかったんですけどね(笑)。本物の新1000形電車運転台で、実写映像の運転シミュレーターを体験できるそうです。

この駅名標デザインの遊び心、駅名標好きとしてはワクワクが止まりません!

紺地に白抜き字の駅名標は、2010年から登場した新型。カッコイイッス! 駅名標(ていうか看板)を眺めてるだけで燃える~!

《参考:『もじ鉄』石川祐基著/三才ブックス刊》

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駅のホームなどにある発車案内板。これは京急横浜駅と同じ物なのかな。

時刻表を確認したところ(したのか!)表示されてるダイヤも横浜駅のもの。ガチリアルでした。芸が細かい、京急さん!


私、京急のあの煩雑を通り越した、複雑怪奇な発車案内、大好きなんですよ。

「普通」か「特急」かしかないJR(特に地方の)ユーザーには絶対理解してもらえないだろう、あの難解なダイヤグラム。

だってこの写真に表示されてるだけで、列車の種別が「快特」「エアポート急行」「普通」と3種類。これに「特急」「エアポート快特」もありますから。

京急品川駅の乗車待機列といったら! 複雑極まりない!(笑)  

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シミュレーター。一回やってみたいです。戸部駅辺りを運転してみたいなあ。思いっきりオーバーランしそうですけど(笑)。

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京急さんのショーウィンドー

道路からも見えるように、行先表示板などが展示されています。

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デハ236号もガラス越しに見ることができます。

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医療従事者の皆さんへのメッセージ。
けいきゅんもマスクしてます。リラックマもいる!

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かわゆい! ケイキューブ

屋外展示の「ケイキューブ」
ええ、ぶっちゃけイスなんですけどね、四角くて硬いスツール。

正直に言いますね……私、展示の中で一番これが好きなんです。

今回ミュージアム内部を見る前から、京急本社前を通る度ケイキューブちゃんを眺めては「かわいいなー、見てるだけでなごむなー」とにまにましていたのでした。

持って帰りたいくらいかわゆい。かわいすぎて座れない(笑)

簡略化された、シンプルなデザイン。でもしっかり、ちゃんと、車両の個性を表現していて、素晴らしいなあと思うのです(ベタ褒め)。

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イエローハッピートレインもいます!
快特羽田空港行です!

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気付けば3,900文字オーバー書いてしまいました(笑)。ユルい鉄道好きを自認しているくせに、熱量だけはあります。すみません。

入館無料。京急さん、太っ腹!

写真を撮りながらゆっくり展示を見て、所要時間は約40分。シミュレーターや工作体験などをやりたい人は、その時間も足して計画を立てるのが吉です。退館時間が決められているので、ご利用は計画的に。

展示車両はデハ236号だけですが、その分ディテールまで細かく見られます。昭和初期の名車を体感できます。
ジオラマも、見てるだけでも結構楽しいです。HOゲージの速さにちょっとびっくりします(笑)。

なんと言っても、入場だけなら無料ですから‼ ※シミュレーションなどは有料

公式ホームページを貼っときますので、気になった方はぜひどうぞ。


とりあえず私は、元気に&無闇に飛ばしまくる(笑)京浜急行に、来月あたり乗りに行こうと企んでいます。

お付き合いありがとうございました。
《2021年10月撮影》

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