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ひょっとして、今いるところも昔は楽園だったのでは?小松未歩さんの『楽園』を考えた。

みなさんこんにちは。花の砂時計です。
 私は「花の砂時計」と名のりnoteを書いていますが、この名前は小松未歩さんの6thアルバム『花野』と宇徳敬子さんの1stアルバム『砂時計』とを合わせたものです。
 今回のテーマは6thアルバム『花野』の収録曲である『楽園』なので、少しばかり力が入ります。入りすぎて空回りするかもしれませんが最後までお付き合いいただければ幸いです。

楽園とは言うけど…

さて。曲のタイトルである「楽園」ですが、どうやってたどり着けるのでしょうか?歌詞には以下のような楽園到達の方法が記されています。

 あなたがいれば そよ風吹き抜ける 楽園へと行けそう

 あなたといれば どんな場所もきっと楽園だと呼べる

「あなた」さえいれば大丈夫みたいですね。これ、どう思います?
 私がこの歌詞を見て思ったのは

楽園てどこにもありません。あるとすれば主人公のおめでたい頭の中。

という意地の悪いものです。
 そしてもう一つ引っかかるのが、

 この あなた は何人目?

ということです。
 一番の歌詞にある

 このままどこか奪い去ってほしい すべて捨てて ついてゆくわ

これは「今の彼氏(旦那)」から奪い去って欲しい、てことですか?
 というか、以前はその彼氏(旦那)といればそこが楽園だ!と思っていたんじゃない?
 今いるこの場所、ちょっと前まで楽園だと思ってませんでしたか?

なんて思ったりするわけです。
 まあ、別の曲の歌詞で言えば

 初めてだわ こんな深い恋に落ちたの

ということなのかもしれませんが…。
 そんな初々しさは感じないんです、私は。

「あなた」はうちの子

 実は今回は2つの解釈を用意してます。今までのはいうなればダーク解釈。
 そしてこれから語っていくキラキラ解釈。私個人はダーク側なのですが、キラキラも悪くないと思うので紹介します。

 あなた = 自分の子供 説

です。
 それをふまえてまずは1番を歌詞を借りつつ解釈します。

 暗く淀んだ町に生まれた主人公は、もがき苦しんで生きてきたなか、自分の子を授かります(愛しいあなたに出逢えた)

 自分の子には不自由させたくない、子どもの夢を叶えるためなら何処へでもついていく。うちの子のが活き活きして生活できる場所、それが私にとっても楽園。

1番の歌詞はそう読めます。
 2番も同じく見ていきます。まずは前半。

 うちの子は、純粋に、強く生きてくれたらそれで十分。他に何も望まない。
 嬉しさや幸せ。あなたといるだけで分かち合える。時には喧嘩だってするけど偽らない素直な気持ちでいられる。暗く淀んだ町にいた時には感じられなかった幸せを体感してる。

そんなふうに思っているのではないかと思われます。
 後半です。

 あなたは私にとっての一粒の星。今は私のために輝いてくれているけど、ゆくゆくは世界中の多くの人にとっての希望の星になって輝いてくれるはず。
 そんなみんなの星となるあなたが生きている場所は、私にとっても他の誰かにとっても、そしてなによりあなたにとって最高の楽園と呼べる場所になるんだよ。
 だから強く純粋に生きてね。

というお母さんな気持ちを歌っているのかな?と思ってみたりしますが、どうでしょうか?
 ただ自分でこういう解釈をしておきながら、ひとつだけ気になることがあります。

 旦那の存在感

です。
 正直なところ、旦那はいてもいなくても問題ないというか…。


終わりに

 正直なところ歌詞に関して言いますと私は『楽園』という曲はかなり苦手です。

 愛で世界救えそうで

なんかは、24時間テレビか!とか言いたくなってしまいます。
 また、

このままどこか奪い去ってほしい

て、ちょっと他力本願すぎだろ!と主人公に説教したくなります。
 そんな曲だったのですが今回は角度を変えて考察しました。
 なぜそんなことをしたかというと、9月22日の木曜日、22時22分〜ツイッターのスペースにて小松未歩さんの『楽園』で1時間(以上)語る企画に参加するためです。

https://twitter.com/47_miku/status/1564457533913600000?s=20&t=ofx4OSuSloFXeWi31Ywrlw

 こちらに書いた解釈をもとに喋りますので、よろしければお聴きください。
 それではまた次回、お会いしましょう。


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