表紙ベテルギウスの夜に改S_処刑

ベテルギウスの夜に改S編:処刑

ベテルギウスの夜に改S編:処刑
《大変なイベントだった・・・被災直後で・・人々が娯楽に飢えていたのだ・・・》

この作品は、『処刑前のお願い』の続きです。

 男に迎えが来た。昨日のメルセデスで有る。武道館に着いた。佐渡が居
た。白衣の下に黒のボディスーツを着て居た。怖い。男は聞いた。

 「まさか出るのですか」

答えた。

 「私が助演女優よ

昨日の痛みがぶり返した。男は戦慄を覚えた。昼食は、ゼリー飲料だった。
消化が良い物でゲロを出させない配慮だった。ラジオから めぐたん の天気
予報が始まった。最後に言った。

 「これから処刑人として武道館に行きます。楽しみにして下さい」

何が楽しみだ。男はまだ観念して無かった。佐渡が言った。

 「私、M男、大嫌いなの。貴男の様に痛くても快楽を覚え無い男、
いたぶるの大好き」

彼女は、子供の頃から男の子を痛め付けるのが好きだった。上京し医学生に
成り、サディズムを調べると遣りたくて女王様風俗嬢のアルバイトをした。
M男は、彼女のハイヒールに踏まれ鞭で叩かれ、痛がりながら喜んだ。
そして興奮して

 「女王様、お慈悲を

と言って佐渡に下半身を剥き出して襲い掛かった。彼女のボディスーツに
手を掛けると乳房が露出した。店の衣装は仕掛けがして有りM男は当然の
プレーとしてオッパイに顔を埋めた。彼女は驚き、鞭で拳でキックで必死に
抵抗した。M男は気絶した。彼女は、武道の有段者だった。一日で首に成っ
た。彼女は、処女だった。三十代の今でもそうだ。
 めぐたん は、ののこ を呼び出していた。これも年代物だが、シルバー
ファントム、ロールスロイスで有る。二人で乗った。運転席との窓を閉める
とめぐたん が言った。

 「尋問を始めます。ダーリンが、白状したの正直に答えなさい。何が有っ
たの」

トバッチリ、怖い、ののこは、そう思った。まさか、こんな事態に成るとは
思わ無かった。ののこ が答えた。

 「背中から抱かれた見たい。私、被害者よ」

さらに尋問した。

 「抱かれた見たい。とはどう言う事」

答えた。

 「寝ていて分ら無かったの」

尋問した。

 「それだけじゃ無いでしょう。彼、貴女を仰向けにしたでしょ」

答えた。

 「胸を嘗められたの彼が興奮し終わったわ」

尋問した。

 「気持ち良かった」

答えた。

 「少しも気持ち良く無かった」

尋問した。少し興奮気味に言ったのだ。

 「ダーリンが嘗めたら気持ち良い筈だ。正直に話しなさい」

昨晩の目眩く快感を思い出してしまい言ったのだ。ののこ が言った。

 「嫌らしい。エッチだ。遣っちゃたの」

めぐたん は、動揺した。ののこ が、逆襲するとは思わなかった。再度、
尋問した。

 「気持ち良かったか」

答えた。

 「少し気持ち良かった。でも、直ぐに終わっちゃった」

不服そうに言ったのは、めぐたん を彼が、悦楽の天国へ行かせたのだと考
え、自分が、味わう筈のご馳走を横取りされたと思ったからだ。ののこ の
方から尋問した。

 「今度は私の番よ。彼と寝たの」

答えた。

 「彼を尋問した後、彼が処刑前のお願い聞いてと言うものだから」

尋問した。

 「それでOKしたのか、どう言う風にしたんだ」

恥ずかしそうに答えた。

 「お風呂で洗いっこし・・・・」

ののこ は、洗いっこ等誰ともした事が無かった。興味津々だった。尋問し
た。

 「洗いっこて何」

 「シャワーを浴び、泡でお互いを気持ち良く洗うの」

尋問した。

 「気持ち良かったか」

 「ええ、とっても」

恥垢の話だけは、避けたかった。尋問した。

 「洗いっこの後は何をした」

答えた。

 「ベッドで処女を捧げたの」

ののこ は、驚いて言った。

 「痛く無かった」

めぐたん は、羨ませ様としてこう言った。

 「平気よ、凄く気持ち良かった。彼はね、愛撫が気持ち良く無かったら
処女を破るのは中断すると言って呉れたの。それに快楽の海に痛みを溺れさ
せる事は出来ると言ってもの凄い快楽を感じたの悦楽の天国へ行っちゃっ
た」

ののこ は羨ましそうに言った。

 「私の時は、もの凄く痛かったんだから羨ましいわ。手加減するの」

めぐたんは答えた。

 「一切しません。これは仕事です」

ファントムが武道館に着いた。ののこ は、アリーナ席、いや大相撲の砂か
ぶり席
みたいな所に案内された。めぐたん は怖いと思った。
めぐたん は、控え室に入った。ののこ は、矢張り気持ち良く楽しんだの
だと思い嫉妬し気合いを入れた。彼とセックスを楽しむ権利は、婚約者で有
る私だけのモノよ。そして外の理由として、今回の政府の方針で朝令暮改
良しとする考えが有る。早急に事を進める為に走りながら考えるので有る。
法律は、通しても駄目なら直ぐ廃止されるので有る。昨今の政争に明け暮れ
法案の審議が進ま無い政界への反動で有る。今回の法律の効果をアピール
する為の絶好のチャンスなのだ。発案者としての意地が有るのだ。
ショーが始まった。

 「実況は、布留一郎でお送りします」

どうやら全国放送で有る。

ラジオで良かったと男は思った。男が引き出された。佐渡女医が、ガウンの
上から巻き付けて有るロープを引いて処刑場所に連れ出した。佐渡が脚を引
っ掛けた。男は転んだ。観客は、どっと笑った。
会場の緊張が弛んだ。七三で女性が多い、四割は純粋に めぐたんファンで
後は処刑を楽しみに来た連中だ。男にだけ聞こえるように彼女は言った。

 「上手く転んだわね。上等上等。演出は、まだ有るわよ。上手く遣って
よ」

実況が始まった。

 「引き出された男は、被害者の意向で匿名です。浮気男と呼ぶ事にしま
す。この中年で小太りで髪の薄い男が、あの美しい人を裏切って良いモノか
絶対に許せません」

スポットライトが当たり、男がガウンに巻き付いているロープが外され、
ガウンを脱がされた。実況は言った。

 「浮気男は、越中褌です。情け無い格好だ。会場は、ランプ照明なので
薄暗い。そこへ白いブヨブヨの背中が強烈なライトを当てられ光っていま
す。隣には、このショーの演出をしたドクター佐渡丸季」

彼女は実況で名を呼ばれると一礼し、白衣を脱ぎ捨て例の音の鳴る鞭を持ち
黒いボディスーツで立っていた。会場は、どよめいた。実況は言った。

 「怖い、怖いけど美しい。黒いレザーのボディスーツ美女が白衣を脱ぎ
演出しているんです」

少し間を空け言った。

 「そして、本日の、スター」

めぐたん が、ワイヤーアクションで上方から男の前に降りて来た。白い
マントに包まれている。マントが開き、めぐたん が現れた。最高潮に
どよめいた。実況が言った。

 「お聞き下さい会場のどよめきを正に地獄の処刑場に降臨した白い一輪の
薔薇、処刑天使樫木愛。美しい。凄い凄い。白いレザーのボディスーツと白
い網タイツが眩しい。手には、竹刀を持っています」
・・・・・
 「フラッシュが焚(た)かれました。電気式では無いマグネシウムだ。
何処で手に入れたんでしょう眩しい」

ラジオにもシャッター音が入った。

 「竹刀を高々と掲げました。光輝いています。ライトセーバだ。エスエフ
映画に出て来るアレ見たいに輝いています。安全の為、巻いた布の効果で
す」

ビシッと鞭が鳴った。会場は一瞬、静まり返った。

 「浮気男は、筵(むしろ)の上に正座させられました。いよいよ始まりま
す」

めぐたん が観客席に向かい三方向に礼をした。めぐたん が言った。

 「これより処刑を始めます。罪を後悔しているか」

男の目前に観客に分から無い様にスケッチブックに『はい』と言えと出た。
カンペで有る。男は素直に言った。

 「はい」

言い終わると同時に竹刀が、振り降ろされた。

 「ゲ、ゲ、ギャー痛い」

昨日より痛い。激痛が走り叫んだ。佐渡が男にだけ聞こえるように言った。

 「あの薬は、脳内麻薬の生成を止めるの私の自信作よ。十分に痛みを感じ
て」

会場から声がした。

 「1回

竹刀が振り降ろされた。

 「ギャー、ギャ」

会場から声がした。

 「2回」
  ・
  ・
竹刀が振り降ろされた。

 「ギャー、ギャ」

会場から声がした。

 「3回」

ののこ は、生きた心地がし無かった。恐ろしい、恐ろしい叫び声だ。浮気
相手の女も同時に恐怖を植え付ける事が出来る見たいだ。彼女も『3回』と
口走っていた
。単に付和雷同的に言ったのでは無い。恐ろしいのだ。処刑し
ている側に立たなければ生きていけ無いと感じた。
  ・
  ・
  ・
 「63回」

男の気が遠く成った。ビシッと鞭が鳴った・水が顔に掛けられた。
生きた心地がし無かった。
  ・
  ・

 「99回」

竹刀が振り降ろされた。

 「ウーウ痛い」

 「100」

一瞬、静かに成った。会場が安堵に包まれた。男は百八叩きと知っていたが
終わったと思ったが、竹刀が振り降ろされた。

 「ゲゲ、ギャー」

実況は説明した。

 「百八叩きです。

百叩きで終わるかのフェイント見事です」

  ・
  ・

 「107回」

竹刀が振り降ろされた。

 「ウー、痛かった」

 「108回」

男は今度こそ終わったと思った。めぐたん が、マイクオンで会場に聞こえ
る様に言った。

 「もう一回オマケ。私からのプレゼント」

男の前にカンペが、思い切り叫べ、倒れても良いぞと有った。竹刀が振り降
ろされた。何がプレゼントだと思いながら叫んだ。

 「ギャー」

男は前に倒れた。本当に力、尽きたのだ。痛みを我慢して正座し続けるのも
大変だ。めぐたん が言った。

 「処刑終了」

女医は白衣を羽織った。白衣を羽織る事で女医に戻る演出をしたのだ。彼女
は、男を診て担架を呼んだ。めぐたん は、額の汗を光らせ観客に礼をし
た。実況が言った。

 「終わりました。樫木さん、美しかったですね。エッ、一回多いんじゃ
ないかですか、法律によると処刑人の裁量で数は加減出来ると有ります。
次からは女医の佐渡先生が公開処刑を勤めるそうです。佐渡先生も美人です
が、もの凄く痛そうでしたね。皆様も浮気には、お気を付け下さい。勿論し
てはいけ無い方です。あ、ニュースが入って来ました。私が読みます。
ベテルギウスが、再び活動を始めました。カルフォルニアは夜ですが、昼間
の明るさだそうです。後3時間で日本にも影響が出るそうです。今回は、
強力な電波は、検出されて無いと有りますが会場の皆様、お早めに帰って下
さい」

 ベテルギウスの崩壊熱現象が始まったらしい。スーパノバで生成された
ウランやラジウムやストロンチウムが、原発のメルトダウン事故の様に崩壊
し光っているのだ。極めて大量なので地球まで届いたのだ。

《次は『JBC職員伊丹重三郎』
目次は、『ベテルギウスの夜に改プロローグ』にリンクを張っています!
関連して『ベテルギウスの夜に解説』で特殊な語句を解説しています!
オリジナルの『ベテルギウスの夜にプロローグ』は元々のテキストにリンク
を張っています!

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michizane

作家を目指します。約30年間画像処理技術の基礎アルゴリズム作成者として過ごして来ました。画像処理ライブラリと使用方法を公開しようと考えて居ますが、硬い物の前に柔らかい物を発表します。 最近は『闘病記』マガジンに時事ネタのエッセイを載せています。

ベテルギウスの夜に改

長編近未来小説の性行為セックス描写を微に入り細に入り記述したハードコアバージョンと出来るだけ抑えたソフトコアバージョンと 実験的に記述して見ました!
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