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【出家】ただの女子大生がなぜ出家を決意したか?

突然出家するなんて、何かよっぽどのことがあったに違いないと思われることでしょう。気になってしょうがないと思われますので、ここにまとめておきます。

その前に、ミャンマー人はどんな時に出家するのでしょうか?

まず、男子の場合は10歳前後で一度は出家します。出家を経験することで一人前として認められるようです。現在は、感覚としてもはやイベント化しているようですが。まさに日本でいう七五三のような感覚かもしれない。4月の水かけ祭りの時期(大型連休)が一番人気で、というのもみんながお休みの間に出家することで、より高い徳が積めるらしい。女子も希望すれば出家できます。実際にミャンマーの街を歩いていると、ヤンゴンですらたくさんのちびっこ坊主を見ることができます。

大人になってからもう一度出家する人もいます。その理由は、聞いたところによると、「仏教に真剣に向き合いたいから」、「家庭で不幸があって」、「結婚する前に節目として。(彼女いないけどね!haha)」、とさまざまですが、人生の節目として位置づけている人もいるようです。

私の場合は、仏教を知らずして、ミャンマーを語るべきではないとここ数年ずっと感じていたからです。

近年のロヒンギャの問題に端を発してか、もとより軍事政権下の言論統制のもとで隠れていただけかもしれないが、仏教徒によるムスリムへのヘイトスピーチや差別行為などが顕在化しています。仏教徒とムスリムの間のわだかまりを埋めるべく、平和集会を開いている高僧の方もいらっしゃいますが、一方でアシンウィラトゥー師のようにムスリムへのヘイトスピーチを繰り広げるお坊さんもいる。

ぱっと見こんなにも良い人ばっかりの国だけど、同じ国のラカイン州ではいわゆる今世紀最大の人道危機が起きている。なぜこのような状況になったのか、突き詰めていくと結局は英国領時代にさかのぼるかと思うのですが、それだけじゃ答えになりません。卒論のためもあって、ロヒンギャだけでなく、ラカイン州以外のミャンマー国内に暮らすムスリムに関する本、参考のためにタイ新南部の本などとにかく色々読み漁ったりしたのですが、、、やはり自分は、ミャンマーで暮らしている人たちが、どんな考え方・価値観を持っているのか知りたい、知る必要があるという結論に至ったのでした。その方法として思いついたのが、出家という道だったのでした。

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