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【出家】マテマサリ、寄付の嵐にあう

坊主になってうきうきしていても、食欲はゼロだった、お寺生活三日目。

昼食を早めに切り上げて、部屋で洗濯をしていると、中国の尼さんが部屋に訪ねて来てくれました。「これ食べてね!」と言って、辛そうなインスタントのKorean noodleを二袋もくれました。きっと、ミャンマー料理が合わないからあまりご飯を食べないのだと思って、心配して持ってきてくれたのでしょう。果たして、どうやってお湯を手に入れればいいのかは後で考えることにして、嬉しさに浸っていると、次の来客が。

ドアを開けると、ルーマニアの尼さんでした。全然食べてないけど、大丈夫?と心配してくれて来てくれました。夜と昼とで寒暖差が激しいから、体調管理には気を付けるようにと言って、謎の茶色いパウダーが入った瓶を渡してくれました。「腹痛とかに効くみたいよ」って、本人絶対服用したことないやろと思いながら、ありがたく受け取りました。さらに、その次の日、頭を冷やさないようにとスカーフまで譲ってくれました。(そう、坊主頭は頭が寒いのです)

他にも、誰かが知らぬ間にドアにバナナの入った袋をかけてくれたりしました。別の日には、全員の部屋に飲むヨーグルトが配給されていました。

誰かのために、自分のものを譲ることで、自分は徳を積むことができます。日本人的な感覚で、そんなにたくさんもらってしまっては逆に申し訳ないと感じたりするのですが、下手に相手の好意を断ってしまうと、相手が徳を積めるチャンスを奪ってしまうことにもなります。

「寄付」は文化のひとつになっており、田舎で暮らしていると時に、「そんなに要らん笑」と有難迷惑に近いこともあるけれど、でも単純に、食べ物でも布でも何かを周りの人とシェアするってあげる方も、もらう方も嬉しい。これが、資源の利権とかに振り回されず、民族宗教かかわらずに誰とでもできたらいいのに、、、なんて思ったり。

頂いたものたち


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