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マイカメラ SIGMA DP1/DP1x

もしも SIGMA fp がFOVEONセンサーだとしたら買ってしまうかも、と考えておられる方は多いかと思います。自分もその内の一人です。

2009年から2011年のころ、FOVEON X3センサーにハマってしまった思い出があります。カメラはニコン派の自分が、「多くの欠点はあるが、リアル感がすごいカメラ」と何かのきっかけでSIGMA DP1を知り、WEB上のサンプルデータを見て「本当にこんなにリアルに撮れるのか?」と疑問を持ちつつも、DP1を手にしていました。

確かにDP1は多くの欠点がありました。ハードとソフトのあらゆる動作が遅い、ハイライトが簡単に盛大に飛ぶ、強い光源に弱い、実際は500万画素機…

しかしながら高性能レンズとともに、これまでに無い解像感、リアルさ、SIGMA PHOTO PROでの濃厚な仕上げ、最高の解像リアル感を出すために一枚一枚をより丁寧に撮影と現像することに深くハマっていきました。

そんな感動も束の間、1年保証が切れた後、いくつかの操作ボタンが反応しなくなり使用を諦めました。丁寧に扱っていたので、あまりに寿命が短いカメラにイラッとしましたが、あの解像感、空気感の再現性が忘れられず、バージョンアップされたDP1Xを半年後に再び手にしていました。

改良されたDP1xも、その解像感は失われておらず、再びSIGMA FOVEONセンサーに深く深くハマっていきました。

改良されたとは言えまだまだ快適に使えるカメラとは程遠いものでした。併せ持っていたニコンで撮ったほうがはるかに快適だなと感じる場面も多く、また壊れるのではないかという不安も常にありました。

でもやっぱり 一枚一枚の得られるデータの満足感があまりに高く、プルチックの感情の輪でいうと、嫌悪(うんざり)+喜び=不健全な感情「心の状態が歪んで価値観に反することをしたいと感じる気持ち」かもしれません。

ここ10年ほどは、カメラ、スマホ、パソコンなどは対価的性能の不満は無い買い物をしてきましたので気持ちは平穏でしたが、どれも同じような結果の製品が振り返れば多かったと思います。

不便でイラッとするカメラでありながら、被写体と光の加減を見極め、一枚一枚を丁寧に撮影して自分の記憶イメージを追い込める現像のプロセスは特別であったと、10年以上経った今でも覚えています。それがSIGMAさんがユーザーにその感情を植え付ける狙いだったとするとFOVEONってすごいなと思わざるおえません、さすが唯一無二のセンサーです。

しかし… 2台目も大切に使ってはいましたが、1年経たない内にセンサーの不具合か色斑が発生し始め、仕方がないので酷くなる前に手放しました。

2台ともハードトラブルで手元から離れていったせいか、それからはSIGMAに手を出すことはありませんで、コンパクト機もニコンに戻していきました。

そして時が経ち2019年、とても魅力な世界最小コンパクトフルサイズミラーレスのfpの発売です。

fpが出た時、フルサイズFOVEONか⁉︎ とはやとちりしましたが、開発は今でも続けられているトップインタビューもありました。現代では解像リアル感の高いカメラはたくさんありますので、安心安定して使える品質で新しいFOVEONがどう超えてくるのか、次の新たな感情をどう芽生えさせてくれるのか、その動向と発表を期待を持って待ちたいと思います。

平たく言うと、何回もフラれているのに寄りを戻したい、忘れられない… そんな感じです。

長文を最後まで読んでくださりありがとうございます。

カメラ SIGMA DP1/DP1X


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