実話物語 捨て子 第3話
朝目が覚めるとそこは母に連れられて家出する前に住んでいた半田市の家だった。両親は昨日離婚して、そのまま父に連れて帰られたのだった。泣いた…ただひたすら泣いた。大好きで絶対的存在の母親はもういない。目の前にいるのは酒に溺れて暴力を振るう父親だ。
母さんのところに行きたいか?と聞かれ頷くと怒られた。「お前を捨てて逃げた女のところなんか行くんか!」と。小学校1年生の脳ミソには限界がある。母親は第一生命とヤクルトで掛け持ちをして働き頑張って来た。(子どもの前でお客さんと複数不倫もし