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広報歴8年半の私が広報をおススメ出来ない理由

ミッキーです。

私の広報歴はかれこれ8年半になります(キャリア最初の5年はエンジニア)。大手・外資・ベンチャー問わずに成果を出してきましたし、個人への広報支援依頼も多くいただいております。現在は、外資企業に広報として採用され、広報としてはトップクラスの報酬をいただいております。

しかし、人に、友達に広報という職種を薦めるか?と考えた際、薦めることはないと思いました。

下記にその理由を書いていきます。

千差万別の広報像があると思うので、異論反論オブジェクションはコメント欄にw

成果が分かりにくい

記事掲載数などは測れますが、会社のネタのあるなしや世の中のトレンド、メディア側のタイミングなど、複数の条件が合わないとなかなか記事化はできないものです。その背景を無視した経営者から過程や内容を評価せずに、途方もない件数を目標に課せられていると、無茶な働き方を強いられることになります。

また、メディアの格式・ランク、ポジティブな露出か?伝えたいメッセージを含むかなど、内容もそれぞれなので、ひとつの露出を同列に数えることはそもそもナンセンスとなります。しかし、会社の効果測定の方針によっては、内容の良い露出もそこそこの露出も同じようにカウントされるかもしれません。

過重労働になりやすい

成果が分かりにくいと関連するのですが、途方もない露出件数を目標に課されたり、渾身の記事がただの一件とカウントされたりすると、件数を稼ぐために自然と働き方はハードなものになっていきます。

また、広報はお金を稼がないので、人事や総務と兼務しなさいなんて、営業にエンジニアを兼務させるくらい暴力的なアサインをされると仕事量は膨れ上がっていきます。

しかし、広報は会社の経営者の伴走者を自負している人が多いので、自分を犠牲にして体が心が壊れるまで頑張ってしまう人が少なくないのです。

下記のnoteで頑張り過ぎてしまう広報について書いています。
https://note.com/mickeymitsumoto/n/n67c74d7aa4ec

出世しにくい

広報のキャリアのままで役員にまで出世するケースは、他の営業や人事、エンジニア職と比べると少ないと体感しています。

逆に営業畑で出世が多いのは売上という一番わかりやすい数字に直結しているからです。

ただ、こうした状況下でもしっかり評価され、役員以上になって例もいくつか存在します
https://note.com/mickeymitsumoto/n/ncfb7824ec2d7

おわりに

キラキラ広報なんてマスコミと一部の会社が作り上げた虚像ですし、キラキラを武器に広報をしている人は、広報という職業のプロフェッショナルな部分に興味がない人なので、数年でそのポジションからいなくなっています。

将来はきっと今より状況は良くなると信じています。しかし、今日現在は泥臭く、報われず、ハードで無責任にお勧めできない職種です。

私が今、広報として築いた地位は、私自身の努力によるものが大きいことについて謙遜はしません。しかし、幸運だった部分も多くあり、再現性があるかと言われればそうでないと思いますし、何よりもう一回やれと言われたら「しんどい、無理」というのが正直なところです。

しかし、そうした難しさを知った上で意欲的に取り組んでいる広報の方々が沢山います。私はそうした、いっそ殉教者のような高潔な広報パーソンを私は大好きですし、尊敬しています。何かあれば助けたいと思います。

もし、このnoteを読んだ上でも広報を目指したいという方がいれば、それはWelcomeですし、リングへようこそ!という感じです。

それでは

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