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不器用な父のグータッチ

「私の素敵な人」とは。

ある本読んでて、私も書きたい!と思い、就活も終わったので載せようと思います。

本題に入ります!
「私の素敵な人」
そう考えたときにパッと思い出したのがこのシーンでした。

私の父は教師で体育系部活の顧問。家では口数が少ない厳格な性格でした。そしてそんな怖い父のことを私は苦手だと感じていました。

そんな父がいつも鬼みたいに怒る瞬間があります。

それは私がバスケでへまをした時です。

私は小5から高3までバスケに没頭してました。しかし全然上手くなくて。笑

練習後、試合後の手招きはお説教が始まる合図です。笑

当時は本当に本当に怖くて、毎回泣いてたし、何回もバスケをやめたくなりました。

しかし私はなぜか高3までバスケを続けてたんですよね笑

そして、最後の公式戦で負けてしまったその日、父も見に来てくれていました。試合後、父と目が合って手招きされました。

「学生最後のお説教だ笑」

そんな気持ちで父に駆け寄りました。

すると父はただ一言、「お疲れ様。」と言って拳を差し出したんです。

私は反射的に拳を合わせていました。今までこんなこと無かったのですごく驚きましたし、私は何かがプツンと切れて泣いちゃってたのを覚えています。

バスケに関して、私は嫌な経験・感情の方が多いと思ってたんです。しかし今になって考えてみると、その嫌な経験・感情によって死にそうになっている時に救ってくれるのが父の言葉だったなあと。

お説教されている時の私は、反抗期で父の嫌なところしか見えてなかったんですよね。グータッチした時に、父のやさしさだったり、今まで実はすごく支えてくれていたことにやっと気づきました。

現在でも大学や就活で困った時に、基本辛辣ですけど、最後に背中を押してくれるのは父の言葉です。

この出来事を思い出して、

私が思う「素敵」とは、「誰かが誰かのことを本当に想っていること」なのかな

と感じ、ちょっとだけ泣きそうになりました。



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