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【RollerMouse Mobile】リストレストとマウスの機能が合体した不思議なガジェットを購入してみた

はじめに

PFU社がHHKB Studioというキーボードを発表した。HHKB Studioを批判するつもりは無いが、筆者は静電容量無接点にロマンを感じるタイプの人間だ。HHKB Professional Hybrid Type-Sを持っていた筆者は、マウスを工夫して擬似HHKB Studioを作るアイデアを思いつくも、トラックボールマウスを組み合わせる案は見送る。
その次に見つけたのがこのRollerMouse Mobileだ。欲しい機能が詰まっていてスマートで小さいし、最悪マウスが壊れてもリストレストとして使えば良いと思い購入し…
え、高っっ!!4万!?うせやろ!?
ま、買ったんですけどね。というのもこれはAmazonでの価格。エルゴノミクスショップという正規代理店で買うと5000円も安くなった。これでも高いと言えば高いが、滅多に情報が出てこない規模の商品が安く手に入るのでほぼ原価と言っても過言ではないだろう。送料無料で3万5,000円で手に入れたことに感謝している。
ちなみにこのURLから購入できるので、気になった方は是非チェックしてみて頂きたい→ https://www.ergonomics.co.jp/shopdetail/000000000060

なおこちらのリンクはアフィリエイトリンクではないが、どうしても不安な方は”RollerMouse”や”RollerMouse Mobile”で調べると公式サイトや正規代理店などの情報が出てくるだろう。ちなみに2024年2月11日現在、公式以外のレビューは少ない。YouTube上ではGIZMODOさんやLinus Tech Tipsさん、IORIさんなどがレビューを投稿しているとの事だ。
それでは、本題に入ろう。



RollerMouse単体のレビュー

レビューにおける説明

本製品はWindows11 OSとmacOSに対応しているが、今回の検証はWindows11で検証を行った。
【追記】総務省の見解としては海外のマイナーなガジェットを常用するとき無線は好ましくないため、基本的にUSB Type-C接続の検証を公開する。

見た目や質感

外装は業務用製品みたいな雰囲気で個人的に好きだ。開封するとトラベルラップが見え、これをめくると本体が見える。見た目は光沢のないシルバーのリストレストで、白色のHHKBと非常に相性が良い。雪バージョンならもっと合うのではないかと思ったが、何色も持っているわけではないので今回は触れないでおこう。
常に手に触れるであろう金属の部分はしっかり冷えるので冷たい。しかし熱伝導率の高い金属なので、少しタイピングをしていると慣れる。キーの部分は金属で出来ていないのか冷えにくいのが好印象だ。

動作チェックをしてみる(Windows11)

接続は非常に簡単だ。初期状態でUSBをPCに挿しリストレストの電源をONにするだけで完了する。ドライバはOS標準の物で普通に動くし、純正ドライバソフトを導入するとキーの機能が弄れる。
有線接続の場合はUSB Type-C端子に付属のケーブルを端末に接続するのが良いだろう。

ローラーバー操作に限界はあるのか(Windows11)

OS標準のドライバで動かしてみる。端に到達するとそのままスーッと動いてくれる。折り返しの動作が未成熟なので完璧ではないと言われればそうだが、慣れれば気になる事もない。
次に純正ドライバを導入してみる。初期設定では端に到達するとそれ以上動かない仕様であったが、以下の4種類の設定が自由に選べるらしい。
・不動
・ゆっくり
・標準
・端まで一気にマウスを移動させる
ローラーバー操作に限界を感じる方も、速度を変えれば恐らく気にならなくなるだろう。

その他のキー操作は如何か(Windows11)

コピペ操作はHHKBに比べても容易であるが、誤操作もあるため慣れが必要かもしれない。スクロールホイールは押しやすく、左右のクリックボタンの配置も良好だが、ローラーバーの押下の誤反応には改善の余地があるので、こちらは無効化して使用している。

HHKBと組み合わせて動作させてみる

新規でHHKBを買う方必見

これからHHKBを購入する方は、静電容量無接点のロマンを求める方でない限りHHKB Studioが良いだろう。HHKB Professional HYBRID Type-SとRollerMouse Mobileを買えば7万~8万円程度程度かかるが、HHKB Studioは4万円台で購入できる。こちらはマウスがキーボードに統合されているだけではなくキーボードの端にスチャーパッドと呼ばれるセンサーを4つ搭載しており、安さだけではない良さがある。しかもキーがCherryMXと互換性があるとの報告があり、カスタマイズ性も高い。この他にもHHKB Studioが優れている点は多く存在するが、それでも静電容量無接点のロマンはHHKB Studioには語れない良さがある。

筆者の配置

RollerMouse Mobileはキーボードの前に置く。従来のリストレストのようにくっつけるとローラーバーと干渉してしまうので、ある程度離しておく必要がある。マグネットで固定されるタイプのリストレストに慣れていたので少し違和感を感じたが、すぐに慣れた。
そして、HHKBの下にRollerMouse Mobile付属のトラベルラップを敷き、振動吸収マットのように使う事によって最高の入力配置が完成する。筆者はHHKBの振動吸収マットを持っていなかったのでこの配置となったが、既に振動吸収マットを用意している方でもキーボードの高さ調節やリストレスト延長などに役立つだろう。

打ち心地

キーボードとマウスの距離が短くなったことで特にFnキーが押しやすくなった。矢印キーやFキーなどを使用する際にHHKBはFnキーと同時に押す事が求められるのだが、マウスとキーボードを行き来する右手のせいで不便になっていた。この環境においてこういった現象が起きにくく、快適なタイピングを実現している。

結論

”大いなるデバイスは大いなる価格を伴う”。価格は高いが、それ以上に快適さを得ることができるデバイスだ。そしてFnキーの不便さから文鎮になりかけていた筆者のHHKBを救済する事ができた。今心配する事と言えば不意にこのマウスを落とさないかだとかバッテリーの寿命くらいだろう。

追記

一部表現に間違いがあったため、訂正を行った。


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