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株主・投資家のみなさまからよくいただくご質問と回答(2024年2月~3月)

みなさま、こんにちは!
株式会社マイクロアドのIR担当のてつおです。
             
2月14日に発表した決算発表から約1ヶ月経過したところになりますが、
日頃より、個人投資家の皆様、機関投資家・アナリストの皆様からさまざまなお問い合わせやIR取材をいただいておりますが、「実際どんな質問が来てるのか?」など、気になる方も多くいらっしゃると思います。

今回もよくいただいたご質問と回答について公開させていただこうと思います。株主・投資家のみなさまのご参考となれば幸いです。


1. 24年9月期第1四半期の振り返りについて

第1四半期(10-12月期)の振り返りおよび期初想定と異なった点は?

前期、23年9月期第4四半期(7-9月期)に主要事業「UNIVERSE」において、大手顧客の広告予算の縮小が発生していましたが、第1四半期(10-12月期)においては、大手顧客の予算が想定以上に回復したため、第1四半期の業績予想に対して、上振れて着地しました。
大手顧客のうち、想定を大きく超えたのは大手顧客-代理店でした。

大手顧客-代理店は、グローバルな事業展開をされているお客様や大きな広告予算を持っている顧客が多いため、景気の影響を受けやすく、売上のボラティリティが高い特徴がありますが、第1四半期に関しては、一旦戻ってきているという状況です。

大手顧客-直販や中小顧客-代理店については、戦略上しっかり伸ばしていくことを以前から進めており、順調にシェアを拡大しています。
また、コンサルティング事業のうち、国内メディア向けにおいても外部の広告パートナーの復調を受け、想定より少し良い結果となりました。

24年第1四半期におけるUNIVERSEの業種特化製品の稼働傾向は?

稼働アカウント数としては、前年同期比24%増と大幅に拡大しましたが、中小顧客-代理店を中心に地方自治体向け「まちあげ」、BtoB向け「シラレル」などの稼働アカウントが拡大しました。また、大手顧客-直販を中心にEC業種の売上が拡大しました。

24年第1四半期において、地方自治体向け「まちあげ」の売上シェアが23年第4四半期と比べ増加した理由は?

地方自治体向け「まちあげ」は、販売開始から1年ほど経過していますが、地方自治体のDX化に伴い、オンラインでのプロモーションを行う機運が高まってきていたことに加えて、今期第1四半期においては「ふるさと納税」のプロモーションが活発になったためです。

他の時期においても、観光誘致や訪日観光客向けのプロモーションなど観光目的のニーズは、通年を通じてあるため、季節性はあるものの、業績のベースラインは成長していると考えています。

また、政府からの観光誘致に対する補助金制度なども増えてきており、今後も地方自治体がプロモーションにおいてデジタルマーケティングを活用する機運が高まっていくと考えております。
主に地場の中小規模の広告代理店を経由して販売しておりますが、今後は直接の取引も増やしていく方針です。

UNIVERSEの顧客属性と業種の関係性は?

顧客属性と業種は完全にリンクしてるものはあまりなく、代理店経由の顧客においても比較的分散されていますが、ECについては直販の比率が高い状況です。

2. 今四半期(24年9月期第2四半期)以降の見通しについて

今期の業績の見通しについて

今期の業績予想は、これまで準備してきた取り組みが下半期の業績に貢献する前提で作成しています。
下半期に向けての取り組みの要点としては下記の3点です。

  1. PostCookieの影響を受けて発生する、他社から「UNIVERSE」への切替需要の獲得

  2. 下半期からの美容サロン向け新サービス「OCTAVE」の売上の増加

  3. インバウンド案件の需要が高まる海外コンサルティングサービスにおいて、現在仕込んでいるサービスの売上貢献

現時点の進捗状況としては、それぞれに大きな課題は発生しておりません。

今期第2四半期(1-3月期)において増加する費用は?

第1四半期から第2四半期にかけて大きく増加する費用はありませんが、第2四半期から第3四半期にかけては、4月に入社する50名の新卒採用に伴い、人件費が増加する見通しです。

Cookie規制に関するアップデートは?

2024年1月より、Google Chromeにおいて利用者のうちの1%(全世界の3,000万人程度)のCookie規制が始まりましたが、今年の7-8月頃よりさらに段階的に使用できなくなっていく予定です。

Google自身も「段階的に廃止」と伝えているため、2024年中にいきなり1%から100%廃止にするという動きはとらないであろうと推察できますが、今のところスケジュール通りにいくかどうかも含めまだ不透明な状況です。

足元の当社の中での動きでは、Googleが提供するPost Cookieソリューションである「Privacy Sandbox」をはじめとする新しいソリューションを使った広告配信や効果計測についても使える状態となっており、テストで利用していただける顧客を先行でご案内し協力を得つつ、実際の広告配信を通じたテストによるチューニングをしていくフェーズに入っている状況です。

Cookie規制に対しての顧客(広告主)側の動きは?

足元では、顧客のCookie規制に対する温度感はまだ高くなく、Cookieを使った配信がしばらくできるため、新しい仕組みに対する予算やメリットが今のところはあまりない状況です。

一方で、メディアで取り扱われる情報も増えつつあり、広告代理店を中心にCookie規制に対する温度感も徐々に高まりつつあるので、おそらく来四半期(4-6月期)頃から、新しい仕組みを使った実際の配信をテストで利用したいというニーズは一気に増えてくるだろうと考えております。

第2四半期(1-3月期)以降の海外コンサルティングサービスの見通しは?

第2四半期は春節等の長期休暇の影響を受けて案件が稼働しなくなる時期があるため、業績自体はあまり伸びないと考えていますが、下半期に向けてインバウンド関連の案件引合は増加してきています。

3. その他・ご意見など

株主還元についての方針は?

配当や自己株式取得などを含む株主還元に関しましては、今のところさらなる事業成長への投資を優先しております為、現時点で予定はございません。

当社のM&Aに関しての方針は?

良い会社さんがあれば随時検討するような方針です。
CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)事業を既に行っていますが、資本業務提携のところも、一定のシナジーや、発展性のある会社で、良い条件のものがあれば随時検討していく方針です。

4.編集後記

Q&Aでも触れておりますが、もうすぐ4月ということで当社では新卒社員が50名入社予定です!社内でも新入社員の受け入れに向けて着々と準備を進めておりますが、既存事業の成長を加速させることはもちろんですが、事業領域の拡大による業績貢献に期待しています。
私自身も内定者の皆様と一緒に働ける日を心待ちにしてます!

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■免責事項
本記事は、当社事業や業績などIRに関する情報提供を目的として作成しており、投資勧誘を目的にしたものではありません。
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