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藤原佳奈「松本へ(7日目)」

7日目。
朝。お世話になった松崎町観光協会の清水さんと、7時半にお会いしましょう、と約束していた。
ギリギリの時間、慌てて出ようとすると、宿の談話室に、
清水さん、中村るつさんの姿が。
わざわざ来てくださっていた。しかも、清水さんの畑でとれた新米を持って……。いただいてばかりだ。

お二人と少し話して、また会いましょう、と握手をして別れた。

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それから、松崎町「絲」conceptの高野さんと待ち合わせているカフェへ。
お借りしていた『マツタキ今昔物語絵巻』や資料をお返しするためだ。“イワナガヒメ”から書いたフィクションもお渡ししたかった。
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シュークリームをつつきながら、浅間神社へ行ってきた話や、「絲」conceptのこれからの話などで盛り上がり、また是非、松崎で会いましょう、と言い合った。

そして、最後に高野さんの活けた花の展示写真集をいただいた。花も空間も、陶芸家の塚本誠二郎陶芸家の器も、どれも素晴らしくて、また盛り上がってしまった。

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松崎町観光協会さんにも、色々お借りしていた資料を返しに行ったけれど、
これまでお会いした方々は出てしまっていたので、手紙とフィクションを他の職員さんにお渡しして、松崎町をあとにした。


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車で松本まで帰る途中、
パーキングでお土産にいただいた、はやまさんのさつまあげ(カレー団子)を一つかじった。美味しい。そしてこれはだめだ、お酒が飲みたくなる。
二つ目は帰って晩酌にしよう、と決めた。

曇り空、富士山は見えなかった。
松崎町で出会ったことについて考えながら車を走らせた。
大事なことは安易に写真におさめられないし、すぐに言葉にできない。

7日間、松崎町を鏡にしながら、自分を知るような日々でした。
きっと、再訪する。と思ってます。

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