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Mari「海と山」(1日目)

はじめまして。美術作家のMariです。
ふだんは油絵を中心とした絵画制作をしています。
WEBサイト:https://marikawai.com/

これから1週間、河津町に滞在させていただきます。
河津町では、主に海や山の風景やそれらにまつわるものをリサーチし、あたらしい絵のテーマを見つけることを目標にしています。
よろしくお願いいたします!

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9/13 (水) 1日目

都内から特急列車に乗り、河津に向かう。
海や山から離れた町で生活している身としては、遠くの水平線やキラキラと光る海面が目に入るとやはりテンションが上がってくる。

今回の滞在では『伊豆の踊り子』の舞台になったお宿に一泊するため、それまでに読まねばと思いつつも、未読のまま河津駅に到着してしまった。
Kindleで買おうかと考えていたところ、なんと駅に無料貸出用の『伊豆の踊り子』があった。

私のような人が他にもいるのだろう。気の利き方がすばらしく着いて早々感動した。
貸出票の返却予定日欄に1週間後の日付を記入しお借りすることにする。

お昼ごはんは駅前のお店で海鮮丼をいただく。
桜エビやシラス、わさびなどの特産品が新鮮で美味しく、幸先良く旅がスタートした。河津町のおいしいものをいただくこともこの旅のテーマのひとつだ。


食後は、川津来宮神社(杉桙別命神社)へ向かった。
私は旅先では出来るだけその土地の寺社仏閣へお参りするようにしていて、河津町にご縁をいただいたことへのお礼と、これからの1週間がよい滞在となることを祈願した。

川津来宮神社は平安時代の『延喜式』にも記されている由緒ある神社とのことで、国の天然記念物の大楠の御神木が祀られている。
大楠は樹齢1000年を越えるそうで、見上げきれないほどとても立派な御神木だった。


お参りの後は、今晩お世話になる宿坊へ。
宿までの路線バスはぐんぐんと山を登っていく。
河津町は町の総面積の83%が山林・原野とのこと、(勝手に)河津町に海のイメージを持っていた私にとっては驚きだった。

宿の部屋からは山並みがよく見え、稜線をさまざまな緑色を使ってスケッチしてみる。
はじめての場所を実際に見たり歩いたりすることで自分の経験にしていくことが、旅の目的であり何よりの楽しみだと思う。

1日目はスローペースに過ごし、東京での日常から河津町での時間に心身を切り替える準備が出来た。
明日はホストの方々や他の旅人のみなさんとお会いできる。
河津でどんな出会いや体験があるのか、とても楽しみだ。


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