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榎本浩子「土地の修復」(7日目)

午前中、ホストの古川さん、和田さん、旅人のみんなと集合し、
河津の歴史の話を聞きに、山の方へ。

さっそく土器が
住居の床に埋められた「埋甕」
割れている状態

「埋甕」(うめがめ)は住居の床に埋められて使われていたそうで、
中には胎盤や死産した赤子を入れて
また子が宿るように願ったという説がある。
当然、今と違って死産は多かっただろうし、
出産なんて壮絶だったと思う。

河津の遺跡から見つかったこれらの土器、
使った土はわかってないものもあるが、
一部、河津のものではないようで、
神奈川の西部の成分と似ているそう。
もしかしたらそこから持って来て使ったかもしれない。
このきれいな黒曜石も、

噴火で出たマグマが冷やされると黒曜石になる
マインクラフトではこれでネザーゲートが作れる

ものすごく大量に見つかっているそうで、(250kg以上)
どうやら神津島で採れたものを運んだ可能性がある。

ならんだの里でも聞いたけど、
河津の土を掘ると、とにかくたくさんの遺物が出るらしい。

南禅寺からもこんなに出土
遺物が出すぎて整理しきれないそう
どうか場所と人員が増えてほしい

島で噴火が起こって、どうにかおさまってほしいという願いのために
たくさんの仏像を作ったという説があったり、
黒曜石もマグマからできる石だし、
河津は火山からの影響を受けている文化。
遺物や仏像からは自然災害と人との歴史がみえる。

今、福島の葛尾村というところで
ロングタームの滞在制作に参加しているのですが、
福島第一原子力発電所の事故により一時全村避難になったその村は、
除染作業で土地が削られ、新しい土が入れられた。
放射能も栄養もなくなった新しい土で新しい暮らしをする人たち。
村ではクリムゾンクローバーという植物を栽培している。
これは、緑肥になる植物で、
栄養がなくなった土を再生させるために植えている。

葛尾村のクリムゾンクローバー

土のためではあるが、村中で濃く赤い花を咲かせるクリムゾンクローバーは美しく力強い。

土地の修復のために何かを作る。
災害や戦争が起こると、あらゆるものが作られるのは大きな傷の修復でもある。
その中でも忘れられそうな小さな傷の修復のために
最近は作品を作っている。
河津の仏像や葛尾村のクリムゾンクローバーは、
あまり知られていないかもしれないが、
災害や人災で傷ついた土地の歴史において大切な現象だと思う。

貴重なお話ありがとうございました!

有泉さん以外は河津での滞在も今日が最後、
前日の秘密の会は、、、
ホストのおふたりへのメッセージをみんなで書いていました!

さりさんの発案!ありがたい
河津で見たものを絵に
裏側にはメッセージ

ホストのおふたりには、町中をご案内いただき、
河津の人特有の明るさなのか、
気さくに接してくださり、とっってもありがたかったです!
お世話になりました!

ホストのおふたりにお礼を伝え、
旅人みんなでご飯を食べることに。
みんな和田さんおすすめの鯖梅昆布焼きにした。

二度目の吉丸

他の旅人のみなさん。
活動分野はそれぞれだけど、
共通する話もあったり、
あまり知らない分野の話が聞けて新鮮だったり。
それぞれが魅力的で親しみを持てる方たち。
途中、友達と女子旅してるのかな。
とおもってしまうほど癒された笑
このメンバーでよかった。

みんなと別れ、わさびのお土産を買いに、
こちらも和田さんおすすめの丸山園さんへ。

ツンと辛くておいしい!

帰り道にある「道の駅天城越え」でもお土産を買い、
車で群馬まで帰る。
お昼の鯖でお腹いっぱいだったので、
途中、眠さが危うかったけどなんとかスムーズに帰宅。
一週間ぶりの猫たち。

保護猫のチッチです

この一週間の暑さが原因か、疲れがどっときてすぐ眠りにつきました。
また後日まとめを書きます〜。

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