見出し画像

No.8《エントリーシート対策》         Q&A【面接選考を突破する際のエントリーシート(ES)や面接カード内容の重要性について思うこと】に関する質問につきまして

いつも私の記事をお読みいただきまして、ありがとうございます。

昨年末に書きました【面接選考を突破する際のエントリーシート(ES)や面接カード内容の重要性について思うこと】につきまして、先日、私のもとに以下の質問を受けましたので、この場をお借りして回答させていただきます。
※これからお伝えする内容は、私の経験に基づいた個人的な見解であることをご承知おき下さいますようお願い致します。

Q. 記事の中で「ガクチカや自己PRにクラブ・サークル活動、アルバイト、学業のエピソードを書いた8割グループの中で、最終合格に至った学生さんは4割前後です。」と書いてありましたが、その4割の学生さんの特徴について知りたいです。(長野県 大学3年生)

A. この点につきましては、記事を書いた私自身も、きっと質問されるだろうと思っていましたし、もしそうでなかったとしても説明する必要があったと感じておりました。

まず、前述の8割グループに属する学生さんが作成する面接カードは、私のような就活支援アドバイザーなどから添削を受けているのがほとんどで、それ故、「エピソード内容を含めて、文章構成や表現で個人差が出にくい」と認識しています。

では、どこでその差(特徴)が出るのか?ですが、それを客観的に表すものが、学生さんからヒアリングする際に情報提供いただく「開示請求の内容」になります。この開示請求について説明しますと、現在、多くの自治体では、各種職員採用試験結果を開示請求できる制度が設けられており、受験者はそれを利用して各自の結果を確認するのが一般的となっています。そこで確認できる内容は自治体によって異なるようですが、

・「総合得点」
・「総合順位」
・「各次選考順位」
・「科目別得点」

以上の4項目が中心となります。この中で最終合格する4割の学生さんに共通して見られる特徴は、「6割の不合格の方々よりも科目別(面接)の得点が高いこと」です。これは、面接選考で似通った面接カードの内容をもとに行われる質疑応答を通して、そのやり取りから見られる「コミュニケーション力が評価された結果」であると思われますが、私が情報収集する限り、「得点差はそれほど大きくないこと」を確認しています。特に、合格ラインに位置する受験者の得点は僅差で、ほんのわずかな違いで合否が分かれてしまっていることをこれまで何度も目にしてきました。

本日のタイトル記事で書いた通り、面接カードのガクチカや自己PRにおいて、私は8割グループではなく、残りの2割が書く「体験型エピソード」で作成することをお勧めしていますが、「それは難しい」や「賛同できない」という方もきっといらっしゃると思います。そのような方は、上記した「コミュニケーション力」を強化して他者と差別化を図り、最終合格に至る4割グループの一席を確保するという作戦を立てるのもアリかなと思います。

また、「あくまで自身の指導経験による個人的な見解という主観的なデータ」であることの繰り返しになりますが、最終合格された4割の学生さんに共通する「合否に影響を及ぼしている」と考えられるものと、共通性が無い「合否に影響を及ぼしていない」と考えられるものをそれぞれ見つけましたので、ご紹介させていただきます。

「合否に影響を及ぼしている」と考えられるもの

一次選考の教養・専門試験の得点が高いこと
夏季や冬季に役所等で実施されたインターンシップに参加し、評価が良かったこと
受験した自治体の出身者(出生~高校あるいは大学卒業まで居住経験がある)

「合否に影響を及ぼしていない」と考えられるもの

大学で専攻している学部・学科、出身大学の偏差値
・世襲や縁故 (※一部の自治体では、まだ根強い慣習として残っているところもあるようですが、地方公務員法で禁止されており、厳しいところでは「同じ役所内で親子入職不可」が暗黙のルールになっているという話も聞いています。)
・併願先の開示 (面接で他の公務員試験や民間企業の選考を受けていることを質問されて、正直に答えたことで不合格や不利になったという実話を聞いたことはありませんが、逆に答えた上で国家・地方公務員試験で複数の最終合格に至った学生さんは数多く確認しています)

いかがでしたでしょうか?質問者様がお知りになりたい内容とは異なる回答になってしまったかもしれませんが、少しでも参考になる点があれば幸いです。また追加でお伝えできることがあれば、随時投稿していきますので、今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m