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No.15《エントリーシート対策》      【若新雄純(わかしん。)さんがTOKYO FM「Seasoning」7/7(木)『色メガネ』のコーナーで就活生へアドバイスした内容】を聴いて思ったこと

いつも私の記事をお読みいただきまして、ありがとうございます。

大学生の皆さん、(形だけかもしれませんが)3月1日から企業による説明会が解禁され、就職活動がいよいよ本格化しますね。
入学時点から学生生活で様々な制限を受けてきた今年の就活生の方々の中には、すでに水面下で就活を進めていながらも、色々と不安に感じることも多いのではないかと思います。

そのような状況から、面接で非常によく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」いわゆる「ガクチカ」について、就活のプロと呼ばれる人たちが悩める就活生のために、以下のようなアドバイスをネット上で披露していますけど

就活支援専門家の「ガクチカ」に関する見解語録
【書き方について】
・「目標設定をどのようにしたのか」、「どんな時間の使い方をしたのか」を明確に書こう
・「素の自分」がわかるエピソードでしっかり伝えて行こう
・「大学時代に限定せず、過去に遡って」自分の人柄が伝わるエピソードでもいい
・コロナ禍全被りの学生は「高校時代に頑張った経験」で勝負しよう
・普段、「自分が何をどんな風にしている人なのか」を伝えられればよい
・エピソードに困っているなら、「学生の本分である学業」の話をすればよい
・時間があるならば「資格」「検定」を全力で取得することをお勧めしたい

筆者がインターネット上で検索して収集し作成

【不安等に対する考え方】
・エピソードが「地味で他者と差別化が図れない内容でも「問題はない」
・すごいエピソードを披露する「大会ではない」
・華やかな成果が求められると考えがちだが、すべての企業が「そうとは限らない」
・決して派手なエピソードでなければいけないという考えに「固執しなくてよい」
・インパクトがあるエピソードを探すという非本質的な苦労を「する必要はない」
・ガクチカ欄をやめて別の形で自分をPRしてもらう「企業を探そう」
・ガクチカに対する不安要素は、学生本人だけでなく採用側も「十分わかっている」

筆者がインターネット上で検索して収集し作成
※ここ数年の国家一般・専門・地方公務員採用試験の面接選考において、コロナ禍を十分考慮した「ガクチカ」の質問をされたという受験生からの事後報告を私は聞いておりません。ご参考まで

個人的に気になったのですが、よくよく読んでみると理解できないものはないものの、内容的に被っているところが結構多くないですか?
これらのアドバイスを参考に、一体どれだけ多くの学生さんが自分で納得できるガクチカを書き上げられるのだろうか???という疑問より、私も就活生の皆さんと同様に不安を感じている今日この頃でございます。。。(-_-;)

では、学生さんへ本当に役に立つアドバイスってどんな内容?という話になるのですが、私がここでくどくど伝えるよりも、この件について、とても的確な表現で回答している方がいらっしゃいますので、そちらをご紹介させていただきます。

その方とは、プロデューサー/慶應義塾大学特任准教授に加え、真宗山元派僧侶でもある若新雄純(わかしん。)さん
今、メディアで見ない聴かない日がないほどご活躍のわかしん。さんが、パートナーとして出演されているラジオ番組の相談コーナーで回答した内容が本日のタイトルです。

わかしん。さんが回答されている中で、私が最も共感した(心に刺さった)こと、それは

「大事なのは、用意された能力を身につけられるかどうかではなくて、自分の場合はどんな能力を身につけたことになったか、ということを自分で自覚して語れること」

という部分です。埋め込み記事では、この言葉の前にコンビニエンスのアルバイトで身に付くとされるスキルについて、「テンプレート化(定型化)されてしまう」ことへの危惧に触れられていますよね。
実は、以前にこのテンプレート版エピソードでガクチカを自力で作成して面接選考を受けた学生さんの就活支援を担当する機会があり、その採用面接での質疑応答を教えてもらったところ、回答を聞いた面接官から

「○○さんが、そのアルバイトを週3日、3年近く続けていれば、担当する仕事だけでなく周囲の状況把握ができ、時給が100円以上UPし、新人スタッフの教育係などのリーダー的な存在になるのは自然の流れ(想定の範囲内)。むしろ、今言ったことに該当していない方が珍しいのはないかと思いますが、○○さんはどうお考えですか?」

とさらに深掘り質問されてしまった、と話してくれたことを思い出しました。

よくよく考えてみると、わかしん。さんが危惧されている内容は、私の経験で言えば、私が12月28日の記事の中で書いた「8割の学生さんがガクチカや自己PRで書くエピソード」と同じではないかと。

もっと言ってしまえば、この8割グループの中で、各自が差別化を図るために取る行動(思考)は、「それを通じてどんな能力を身につけた」ではなく「◎年間勤務し、時給が◎円上がり、バイトリーダーとして◎人を束ねた、◎のノルマを達成した」など◎に入る数値をいかに高めるかだけを信じて疑わないこと(けっして間違いではありませんが・・・)だったのではないかと改めて感じました。

8割グループの中でわずかですが、ごくごく普通のアルバイトから「えっ、そんな展開(貴重な経験が得られた)」エピソードを書く学生さんがいます。その方々に共通している特徴は、「お金を稼ぐことの大切さを学ぶ」や「学生生活とは違う世界(実社会)を経験できる」という一般的な考えに止まらず、そこで培ったものを行動に反映(アウトプット)させている点です。

ガクチカをアルバイトのエピソードで作成しようと考えている就活生さん、もしかしたら、わかしん。さんや私がここで書いたことに該当する場面を気にしていないだけで、どこかしらで経験しているかもしれませんよ。
作成する前に、身近な人にその経験を語ってみてはいかがですか?(^-^)

セミナーに参加された学生さん、この記事を読んで下さっている学生さん、ともに公務員・民間企業の採用選考で内定を勝ち取ることを最後まで応援しております。
がんばって下さい!!

鴨居信州(かもしん。)