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言語がわからない旅先での飲食店の探し方5選│情報強度とは言語×信頼度の高さ

「どうせビアガーデンってごはんが美味しくない。あれは雰囲気代だよね」

だったら雰囲気のいいところがいい。私が飲み会の幹事になった時「ビアガーデンに行きたい!」という話になり、一番にInstagramで #ビアガーデン で検索をした。キラキラした素敵な店内の様子を伝える写真が並んでいた。

検索する時に、食べログや「新宿のコスパのいいお店10選!」みたいなキュレーションサイトよりも、nstagramを開くことが当たり前になった。

「GoogleよりもInstagramの方が検索数が多い」なんて報告もあるようだ。


今の時代は本当に便利だ。操作されていない生の情報を画像と一緒に簡単に手に入れることのできる。

では、これが旅行先ではどうだろう。外国で、もし英語圏でない国の場合。その国らしいお店に行きたいが言葉がわからない。

ロシア語で「ビアガーデン」と検索できる人は少ないだろうし、そもそも「ビアガーデン」という言葉は和製英語かもしれない。

日本のように独自な言語の国で、なおかつ、英語が話せる人が少ない国で快適に旅行をすることが難しいのは想像にたやすい。やれインバウンドだー、やれ東京オリンピックだーと言えど、

インターネット時代が20年とたった今でも、言葉はやっぱり大きな壁になる。

先日、わたしはロシアをバックパック旅行した。もちろんロシア語なんて分からない。
そんな経験を元に、言語のわからない国で飲食店を探す方法について紹介する。

Webマーケティングが大事!なんて言うけど、まずはインターネット、SNSに情報をあげるうえで、少しだけ検索する側の気持ちを知っていると嬉しいなって。

あとはバックパック旅行する人の参考になれば嬉しいし、日本で旅行者を受け入れることのある人たちにこの文章が届いたら嬉しい。

1.日本語ガイドブック│選ばれている×日本語=情報強度が高い

メリット
・情報が俯瞰して見れる
・編集部が店を選び、取材してるから安心
デメリット
・本を持っていく必要がある

これはもう鉄板ですね。

2014年3月に南米3カ国に行ったのですが、ガイドブックは本当に重宝しました。

行きたい場所を探すのもガイドブック。旅行者が行きやすいレストランも、安価なホステルを探すのもガイドブック。

当時はWiFi環境があまり整っていませんでしたし、南米ということもあり、現地の情報がGoogle内に整備されていませんでした。
※Googleマイビジネスは2014年6月から

私は数あるガイドブックの中から『地球の歩き方』を選びました。この本は、旅行者界隈では有名な本で、情報量が多いことで有名です。

私が『地球の歩き方』を選んだ理由は次の3つです。

・GoogleMAPは今ほど精度が高くない → 事前に地図ダウンロードが必須
・高速バスや電車の公式サイトがない、もしくはわかりにくい → チケットが購入出来る場所を知りたい
・南米というガイドブック自体少ない地域 →『地球の歩き方』一択

当時の私のネットリテラシーの低さもあいまって『世界の歩き方』がすべて!!!という状況でした。なんなら日本を旅立つ前日にWi-Fiの存在と使い方を知りました。2014年の大学4年生のネットリテラシーなんてそんなもんです。

でも、2019年時点では『世界の歩き方』はもう必要ないかも。「世界の歩き方」はGoogleが全部教えてくれます。


でも!!

このnoteのテーマである「レストラン・カフェを探す」という目的では別でしょう。

1つ目のメリットは、名物やおすすめポイントなど情報の網羅性。検索する時間と労力のコストパフォーマンスが良いです。

ウェブで調べれば出てくるけど、知らないことは頭の中の「検索ワード」がありません。知らない単語にたどり着くには、ガイドブックは便利。

一通り網羅していることがガイドブックのいいところだから。


2つ目は、本で紹介されているお店は編集部によってピックアップされた情報であるということ。

誰かに、とあゆ基準で選ばれた情報は「美味しい」「その国らしいメニューがある」「英語を話せるスタッフがいる」「コストパフォーマンスがいい」などの何かしらの選ばれた理由があります。

ウェブと違い、本は紙面が限られているので、載せるべきお店は自ずと厳選されていきます。

「レストランの選び方」はGoogleは教えてくれません。

特に言語がわからない地域では「新宿 コスパいい 居酒屋」のように検索できません。「サンクトペテルブルグ ロシア料理 ランチ」と検索して出てくるお店は、その地域にある全てのお店です。(もちろん紹介するウェブサイトも中にはありますが)

時間をかけずにでスマートに、大きな失敗することなく、お店を探したいのであれば、このような可愛いガイドブックを使いましょう。

このような雑誌ですでに選ばれているお店から選んで、そのあとにインターネットやSNSでさらにお店の名前で指名検索すれば、もう下調べとしては完璧。

ここまで調べれば、旅行先で「あれ?私の求めていたお店はこれじゃないぞ…」はなくなるはず。もし、そこまでしてお店選びを外したら「仕方ないな!これも旅ならでは!」と割り切りましょう。

ただガイドブック買うにしても『地球の歩き方』ほど、ごつい本じゃなくてもいいと思います。あれはネットがない時代に、1ヶ月とか1年とかバックパック旅行をする人達のために、全てを補完しようとした本なので。

2.日本語のキュレーションサイト│選んでもらってあることに慣れすぎてるのかもしれない

メリット
・簡単に情報が手に入る
デメリット
・検索ワードがわからないと検索できない

これも鉄板中の鉄板。
もはや「ちょっとそれ調べてよ」と言えば、スマートフォンでGoogleを開いて検索することが当たり前になっている現代です。

1つ目は「サンクトペテルブルグ レストラン」で検索して、トリップアドバイザーの次にでてきたブログ。

2つ目は「Столовая №1 レストラン」で検索して一番上に出てきたブログ。

もし仮にこのカフェがめちゃくちゃ若者に人気で、頻繁にInstagramにタグ付けされていたとします。けれど、このロシア語を書けないとInstagramではなかなか出会えないのです。

「#ロシア旅行」で投稿している日本人が「 #Столовая №1 」というタグをつけるとは到底思えない。

これが独自言語の壁。

Instagramは写真ベースのSNSですが、結局はタグ検索が必要。言葉を知っている必要があります。

だから、どんなにInstagramのような画像主流のSNSがはやってもになってもやっぱり自国語で検索できるウェブサイトは強い。

まとめてある情報は役に立つんです。

言語の壁(日本語>英語>その他)× まとめ情報(ガイドブックの編集部・企業のウェブサイト・個人ブログ)を情報強度と言い換えるとしたら、ガイドブックも結局はその情報強度があるから、ネットが生まれても死なない。

よくよく考えてみると私の検索行動履歴は、情報強度の高い順で行っているようです。

本・まとめサイト → 個人ブログ → Instagram(日本語) → Instagram(英語・他言語)

これはきっと私に限ったことではなくて、ネットやSNSを当たり前に使いこなしている世代からしたら、そこまで珍しい話ではないのではないでしょうか。

3.GoogleMAP│デジタルツールのアナログ的活用方法

メリット
・リアルタイムの情報が手に入る
デメリット
・ある程度目的地が明確
・調べるのに時間がかかる

この検索方法は、決して日本にいるときはしないので、旅行だからこその探し方かもしれません。

目的地周辺で適当なお店をひたすらGoogleMapで歩きまわって探します。地図上でレストランやカフェを探す、クリックする、詳細を見るの繰り返し。

めちゃくちゃ地味です!

デジタルのアナログ活用!

非効率のように感じますが、このやり方で検索すると実際に歩く場所の土地勘が頭に少し入ってくるので、決して無駄ではないんですよね。

(私はバックパック旅行で現地でSiMを買ったり、Wi-Fiルーターを借りないので、よくこれをしてGoogleMAP内に保存してました。普通にsimを現地で購入するのが1番正解な気がしますが)

気になったら、保存もしくはラベルをつけます。

私は「ロシフィンレストラン一覧」で適当に保存してあります。保存すると、ネットがつながらなくても地図上のどこにあるかは検索できるので便利です。

あと、GoogleMapのいいところは写真があること。たしかにレビューは読めたり読めなかったりするんだけど、写真は本当にありがたい。

1人で旅行していると、食べきれないことが多いし、お一人様でも入店できるのか雰囲気つかめるの大事。

■何が食べられるか
■どのくらいの量なのか
■店内の雰囲気

この3つがそのお店に行くか行かないか決めてになります。(英語を話せるスタッフがいるかどうかも大事ですが、話せなくってもなんとかなるもんです)

だから、日本人もGooglemapに写真や感想をもっとアップしようよと思います。体感だけど、Google強化している飲食店って少ない気がします。最近は先にGoogleのクチコミでお店を探すようになりました。

(ちょっと余談ですが)このGoogleに営業時間や写真などの情報を登録する方法は、Googleマイビジネスというサービスを使用するそうです。飲食店について詳しくなくって、私はこの間知りました。

無料でも今回話す欲しい情報は網羅できるようなので、ぜひ登録してくれると観光客は喜びます。

こちらの記事にめちゃくちゃ具体的に話が書かれていました。

あと、レビューもそこそこ活用します。
・現地の言葉(ロシア語)が多い=地元の人向け
・英語が多い=欧米観光客多い
・日本語がある=ガイドブックかブログなどに紹介されているお店(の可能性高い)

私はあまり観光客向け感を出しているのが好きでないので、日本語のコメントがないのはポイント高いです。(せっかくひ旅行に来ているのに、日本語がぎゃんぎゃん聞こえてくるのが、ちょっと好きじゃなくて)

あとコメントによっては勝手にGoogleが翻訳してくれます。英語もおおよそは読めます。

ちなみにこのレストランはチェーン店で、比較的安く、とても美味しいわけではなく、現金のみなんだそうです。

ちゃんと地元料理が食べられたり、名物品とかを要領よく食べたいときは、雑誌やキュレーションサイトのほうが探しやすいですが、日常的に安く、地元の人が利用しているようなカフェやランチだったら、この程度で十分です。

4.Instagram│情報の生感はピカイチだけど言語の壁が高い

メリット
・情報がナマ
・情報鮮度が比較的高い
デメリット
・その国の言語がわかる必要がある

Instagramはめちゃくちゃリアルな投稿が読めて、リアルタイム性が強い反面、検索が難しい!

店名や地域タグ(例:東京カフェ、清澄白河カフェ→地域名+カフェ)の文化がわかれば、有益情報も入ってきますが、言語もタグ文化がわからないと検索できないです。

あとは、その国がどこまでInstagramが浸透してるかわからないんですよね。日本はInstagramのタグ検索が他の国の3倍あるそう。じゃあロシアの一般人はどうなのかと聞かれたら答えられません。

実際「Столовая №1」というお店を検索したけど、ほとんど出てこないです。(検索の仕方が悪いのかもしれない。ロシアに詳しい人いたら教えてください)

なので、ガイドブック、キュレーションサイト、GoogleMapで調べてみたけど「実際どうなんだろ~~。日本人の生の声でもう少し知りたい!」というときに追加で検索しています。

5.地元の人│★★★

メリット
・コミュニケーションは楽しい
・旅っぽい
デメリット
・言葉の壁がある
・当たり外れが大きい

これぞ、旅行の醍醐味!

出会った人に聞いてしまう。「このあたりのおすすめのお店はありますか?」をGoogle翻訳を頼ってでもいいので、聞いてみるのは楽しいです。

これが正しいロシア語かどうかわからないですが。

相手が英語を喋れればいいんですが、私がロシアのサンクトペテルブルグで泊まったAirbnbオーナーも英語を話せなくて翻訳アプリで会話しました。

まさかの「ありがとう=Thank You」もアプリで、見せてくるレベルでした。なので、この手段は相手次第な部分があります。

なので、地元の人とコミュニケーションを取ってみたいという人は、おすすめのお店を聞くのもオススメです。旅行中のエンタメとして楽しんでいます。行ってみたら、ロシア語しか通じないお店ということも十分ありうるので。

・・・

一人で行ったロシアとフィンランドの旅行では『地球の歩き方』を持っていきましたが、結局スマートフォンに頼ってしまいました。特に「GoogleMap → Google検索 → Instagram検索」のコンボの検索を一番利用したかな。

でも、もし友人やパートナー行くのであれば、一緒に旅行している時間を楽しみたいので、純粋にガイドブックやウェブサイトでまとめられた情報を一緒に選ぶかも。あとは、Instagramで「日本語」でヒットしたお店に行くかな。

だから行く先よりも、相手と情報を共有しやすさで行くか行かないかが大きく分かれる気がします。例えばウェブサイトで1タップでLINEやSlack共有ができるとか、Google Mapに飛んで保存できるとか。

なんだかんだ書きましたが、お店の選び方も自分たちの旅行スタイルによって、使い分けるのが一番です!


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