３年前は何者でもない自分に気づいて焦っていた。

今は、何者でもない自分を楽しんでいれているのに、なぜか焦っている。この焦りはなんなのだろう。

当時は、会社では事務仕事ばかりで、何も結果を残せているわけでなく、この後私に身につくスキルがなにかあるのだろうかと焦っていた。

オフでは、副業やらブログでの収益やらが流行っていたし、なんとなくなにかデキる人はかっこいいと思っていた。

３年経って、

会社ではある程度大きなプロジェクトを終えて、プロジェクトの管理を経験することはできたし、今はある程度の予算を管理させてもらっているし、自由に企画もできるようになった。

そしたら、今度は私は会社の外でも、俗にいう社会的な価値はあるのかと不安になった。

会社で求められているものを生み出せているのだろうか、と不安になりだした。私がやっていることは求められているのだろうか、と。

社会的にどうなんだろうと、社外の勉強会にも顔をだすようになって、進む方向は多分あってることもわかったし、これだけ好きでやれていることも非常に貴重だということがわかった。

と同時に、私の人を巻き込んで新しいことを始める力や、チームとしての機能を作り上げることがまったくできてない、というか不向きなこともわかった。

オフでは「なにかしなきゃ」を「月に３万円ほしい」というわかりやすい目標を立てた。

そこからブログをはじめてみたり文章のゼミに通っていたら、ウェブライターになったり、フォトレコと称してデザイナーぽいことができるようになったりと、複数をあわせてそれくらいになってきた。

ところがその次にやることを考えていなかった。

次は３万を５万にするのか。いやでも仕事も今まで通りでそれ以上なんてきつくない？とか、このやり方で私いいのかな、なんてよくわからないけど、いつものめんどくさがりな行動力のない私がひょっこりやってくる。

仕事にしたってオフにしたって、３年前に焦って動いたから、もしかしたら人より遠回りだったり、成長率低いかもだけど変わることはできた。

それは自分でも「よくがんばったね自分」と思ってあげたい。

だとしたら、今私が無性に焦っているのはなんなのだろうか。

そういえば今の私は何を信じて、何を根拠に考えて、何を目的にここで、もがいているんだろう。

もっと世界は広いし、

けど、私ができることなんて、海にいるクラゲのようなものだ。

会社に、社会に、なにか小さくてもいいから、必要とされているのだろうか。時々そんなことを考えて、焦る。なにを必要としているかなんて自分で考えて、答え合わせしなくてはいけないことだって、頭ではわかているんだよ。

今まで答えのあるところにずっといすぎた。

学校ではテストができればよかったし、事務仕事も終わることが答えだった。

６年目になったら、もちろん突然になったわけでないことはわかっている、なんだか急に一人で考えて歩いてね、と言われて足がすくんでしまった。

なんのために予算をとるのか、なぜ、どうして、どんな結果を期待しているのか。本当は俯瞰的に考えたいのに、総合して考えなくちゃいけないのに、まだ私のいる山が低すぎて全貌が見えない。

霧がかかっている。

仕事を任せる相手が、求めている能力がないことだってある。

仕上げてきたものを６０点にあげるのが私の仕事なんだろうけど、そもそも１００点がわからないから、６０点がどこだかわからない。

人によって違うことだってあるし、会社によって違う。

なんのために作っているのか考えていない人の６０点と目的を考え出したばかりの人の６０点と全体が見えている人の６０点は違うだろう。

そんな小さなことで躓いているから、クラゲなんだ。

何を信じて、何を根拠に考えて、誰を信じて、何を目的にここで、もがいているのかわからない。

小さくたっていいから、誰かに「これよかったじゃん」なんて言われたいって思ってしまうのは、まだ一人で歩けていないのかもしれないな。

もっと世界は広い。

広い世界に行けたら、私の小ささを素直に認められるようになれるのだろうか。３年後になったら何かわかるのだろうか。

あぁ、今、自分のいいところも悪いも気づいて焦っている私を「よし、がんばるぞ」と大切にしていきたい。