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懐かしネタを集積し、サイト外に共有する。

ミドルエッジ編集としては2つの動きを続けています。ひとつは同世代を中心に寄稿してくれる人を募る(依頼する)作業。これはサイトの基盤作りに欠かせない作業で、プロライターである必要は全くありません。寄稿者自身が体験した過去の思い出や心に残っている事象を自由な切り口で寄稿してもらっています。その際、あくまでもお願いベースとしてはコチラにも書いた通り、出来るだけフラッシュを浴びせるようなテイストでなく、淡々とであったとしてもスポットライトを当てる気持ちで書いてほしいという点。

一方、主観を押し殺すような配慮は必要ないという点。これは例えば自分の趣味嗜好に沿ったものを自由に書いてもらいたいということ。セガのゲーム機を持っていたのにファミコンのことを詳しく書こうとしても無理がありますよね。もうひとつは巨人が好きだったなら巨人よりの記事になっても自然です。BOOWYが最強のバンドだと思っていた人の書くBOOWY記事は、やっぱりそうなるのが自然です。

この方針は時として「稚拙なメディア」の印象を与えるようですが、いっさいお構いナシだったりします。過去の集積はその事象だけを正確に書き記すならばWikipediaで十分であり、ミドルエッジが整えたい過去の集積とは、その事象に対して当事者が向き合った過去だからです。

ファミコンゲームの記事ひとつとっても、兄弟でコントローラを奪い合った情景を思い浮かべる人がいます。クソゲーを買ってガッカリした思い出が蘇ります。通常のネットメディアのように新しい/欲しい情報を求めて読み手が訪れるのでなく、読み手自身がもう知っている過去と再び接する場所がミドルエッジであり、その意味では書き手の人格が透けて見えるくらいに主観がこもった記事で構わないというスタンスなのです。

その分、速やかに膨大な過去を集積していかないと、バランスの悪い情報集積となることは覚悟して取り組んでいます。4年半の道のりでいえば、最初の半年間はプロレスメディアのように見える時期があったり、その後にはツッパリ/ヤンキーメディアに見えたり旧車メディアにみえたこともあります。最終的にはあらゆるジャンルとあらゆる価値観を集積していくことが、ミドルエッジならではの過去集積だと考えて取り組んでいます。

編集としてのもうひとつの動きは、懐かし系要素を含んだニュース(周年や復刻、再結成など)の取材やニュース執筆。これは通常のメディアに近い動きで、日々頂戴するプレスリリースのなかからミドルエッジ読者層に向けて流したい情報を編集が記事化しています。また同年代の様々な方の半生を取材したり、クイズや投票コンテンツを企画制作したり、著名人に連載を依頼したりといった取組で、読み手がより主体的に訪れたくなる場であるよう努めています。

これらはミドルエッジを同世代に支持される「場」として育てていく取組ですが、一方では懐かし系コンテンツを編集発信するメディアと捉えられるケースも少なくありません。ミドルエッジ自体に記事や情報提供が求められることも度々あります。それについては出来得る範囲でですが、ミドルエッジの名をより広く知ってもらうための意図でコンテンツ協力をするケースもあります。

AWAプレイリスタービジネスジャーナルへの寄稿など

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