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台湾のお笑い最前線!おすすめ芸人や、ライブが見れる場所もご紹介【前編】

どうも、台湾在住、日本語で歌ってるバンド「ゲシュタルト乙女」のボーカルMikanです。
この度midizineの連載「ゆらゆら台湾」を担当させていただきました!音楽に限らず、台湾情報をゆらゆらと発信!台湾現地の最新情報、面白いことを、時差なしでお届けします。

清明連休(清明節。台湾で重要な節句の1つ)の後、台湾の天気はすっかり暑くなってきましたね。32度まで上がったあたりでクーラーをつけ始めました。最近ソロ自主企画の「取暖実験室」のライブが終わったばかりで、私が所属するバンドゲシュタルト乙女も日本と台湾ツアーが発表されて、バタバタな日々が続いてます!

そこで、忙しい日々に癒しを求め、台湾で人気上昇中コンビ「菜冠雙頭」の単独ライブを見にお笑い劇場へ行きました。日本のお笑いが好きですし、台湾のお笑いはどんなものかと興味を持っていたのですが、とても面白く、沢山笑って癒されました!実は、台湾でもお笑い、コメディーがどんどん流行ってきていて、シーンも面白くなってきてます!なので、今回は台湾のお笑いを紹介していきたいと思います。最近の人気お笑いコンビ、代表的なピン芸人を紹介し、実際台湾のどんな場所でお笑いライブが見れるかも紹介しておきます!

左からハームー(哈姆)、ツァイトウ(菜頭)、後ろはMikan、グァングァン(冠冠)

関西の友達の影響で、日本のお笑いライブが好きになって、毎年M-1を見るようになりました。普段「かまいたち」のYoutubeチャンネルをよく見てます。お笑い芸人、ダイアンの「TOKYO STYLE」(TBSラジオ)やそのポッドキャストもよく聞かせていただいてます!「和牛」、「ぺこぱ」、「インディアンス」も好きです!お笑いはアートだなと思います。ネタの内容は歌詞のようですし、話す速度はリズムで、音楽と一緒。その組み合わせ方は百人百様で、それぞれが個性を発揮して、最高のネタに仕上げます。本当にお笑い芸人さんのことを尊敬しますね。

台湾のおすすめ芸人(コメディアン)ご紹介!

それでは、ここから台湾のお笑いの最前線が一体どうなっているのか、じっくりと紹介させていただきます!

「漫才少爺」(マンツァィシャオイェー)

まずは、
台湾の「日本式の漫才」。いや、「日本の台湾式漫才」(!)代表、

絶対知っていて欲しいコンビで、その名は、、、 「漫才少爺」(マンツァィシャオイェー)です!

日本語名は「漫才ボンボン」と言い、太田拓郎(ツッコミ)と三木奮(ボケ)による漫才コンビです。2015年3月より「住みますアジア芸人」として台湾を拠点に活動してます。台湾移住にあたって現在のコンビ名へと改名。三木奮は大学時代に中国語を専攻し、ハルビンの大学に1年交換留学していました。台湾移住後は中国語での漫才に取り組んでいて、台湾での生活や日常経験をお笑いに込めて、台湾人の共感を集めるネタでとても人気です。チャンネル登録者数​​3万人を超えるYouTube『漫才少爺 漫才ボンボン』を運営してます。

達康.come(ダーカンダコム)

続きまして、「達康.come」(ダーカンダコム)!

2013年結成、アーダー(阿達/ツッコミ)とカンカン(康康/ボケ)による、身長差30cmの台灣人漫才コンビ。「笑太夫漫才集団」に所属してます。外見が全く違うお二人で、日本のお笑いに影響されています。テンポのいいネタと、舞台での素早い反応力は多くの台湾人に愛されてます。国立台北芸術大学の演劇系出身のお二人の活動は、お笑いにとどまらず、カンカンはドラマの脚本と監督を担当、アーダーも多くのCMに出演しています。チャンネル登録者数​​ 16万人を超えるYouTube『達康.come笑Tube』を運営してます。

菜冠雙頭(ツァイグァンシュアントウ)

続きまして、私の「推し」!台湾お笑いコンビ「菜冠雙頭」(ツァイグァンシュアントウ)!

2015年結成、2017年に正式活動を開始した菜冠雙頭は、グァングァン(冠冠/ツッコミ)とツァイトウ(菜頭/ボケ)による日本式漫才コンビ。1997年生まれ、演技力も高いお二人は、いつも真っ直ぐに笑わせてくれます。日本のお笑い芸人、かまいたち、和牛、ダイアンに深く影響されたお二人は人気上昇中です!チャンネル登録者数​​ 3万人を超えるYouTube『菜冠雙頭』を運営してます。

単独ライブで「海放小子Have Fun」 のハームー(哈姆)と一緒に、スペシャル編成のトリオでライブした時も3人のリズムと相性が合っていて、違和感なしで、めっちゃ面白かったです。

菜冠雙頭と海放小子Have Funのハームー(哈姆)のスペシャルトリオ編成でのライブの様子

余談ですが、ツッコミのグァングァンが日本へ旅行しに行った時に出待ちをして、ダイアンの津田さんに会い、一緒に写真を撮ったそうです。その話はポッドキャスト「ダイアンのTOKYO STYLE」でも聞けます!

ブライアン・ソウ(曾博恩)

そして、台湾のピン芸人代表と言えば。。。

ブライアン・ソウ(曾博恩)!

1990年生まれ、2017年から活動しているブライアンは、スタンダップコメディーのピンタレントです。辛口で皮肉交じりにしゃべるのが特徴です。現在はSTR Networkの共同創業者兼編集長。深夜トーク番組『博恩夜夜秀』(The Night Night Show with Brian Tseng)の司会兼メインクリエイターを務めたことで、台湾での知名度が一気に上がりました。

幅広くお笑い事業に触れたブライアンは台湾の代表的な辛口トーク番組(出演者がディスし合って笑いを取る番組)『炎上 BURN』の演出家兼ディレクターを務めてます。劇場『Two Three Comedy - 23喜劇』の設立者の一人でもあります。
また、現在チャンネル登録者数54万人を超えるYouTube番組『Stand up, Brian! 博恩站起來!』と、ポッドキャスト番組『博音』を運営してます。今年、世界ツアーを開催し、東京で全編中国語でのワンマンライブに挑戦し、ソールドアウトを果たしました。

私自身、台北流行音樂中心でブライアン・ソウの単独ライブ「三重標準」を見たことがあって、キャパシティ五千人という規模の大きな場所で見れて、とても勢いを感じました!

ウェイシャオダンニー(微笑丹尼)

お次は、ウェイシャオダンニー(微笑丹尼)!

前述のブライアン同様、劇場『Two Three Comedy - 23喜劇』の設立者の一人でもある、スタンダップコメディのピン芸人です。題材は面白い物語やジョーク、人間観察、下ネタ、政治、宗教、人種差別など幅広く、それらをミックスさせつつ、客席の反応を見ながら演じていくスタイルです。現在YouTubeチャンネル『微笑丹尼的喜劇頻道』を運営してます。

台湾のお笑いライブが見れる場所もご紹介!

さて、ここで「台湾のお笑いライブはどこで見れるの?」と思う方もいるかと思いますので、何箇所かご紹介します!

卡米地 comedy club

※日本語字幕あり

2007年に設立され、何箇所か移転をして、現在は台北市の中山区にあります。長年コメディに力を注いだカーミーディー(卡米地)はさまざまなコメディアンが育った場所で、台湾コメディの発祥地と言っても過言ではないです。

卡米地と言ったら、恒例の企画ライブ『集まれ!Play Boy Station!』
今回ご紹介した、達康.come(ダーカン・コム) と漫才少爺(マンカイシャオイェー)が一緒に企画した観客と一緒にゲームするイベントが人気でおすすめです。

卡米地 comedy club
住所:台北市中山區復興北路480號
電話:02-25000900
Facebbook卡米地 comedy club

Two Three Comedy - 23喜劇

スタンダップコメディが台湾で徐々に盛り上がっていく中、2019年に設立されたTwo Three Comedyは、台北で最新のスタンダップコメディ劇場です。クラフトビアハウス、@23Publicを拠点としており、英語のスタンドアップに加えて、中国語のコメディやインプロヴィゼーション​​など、様々なエンターテイメントを提供する場所です。イベント情報だけでなく、写真や動画、面白いコンテンツも発信していきます。

Two Three Comedy と言えば、恒例の企画ライブ「漫才日曜日」は特におすすめです。レギュラーの出演メンバーは漫才少爺、菜冠雙頭、歌ネタで知られる紅一点の怡岑(イーツェン)、海放小子Have Funのハームー(哈姆)、乾拌麵(カンバンミェン​​)の夏普(シャープー)。番組の前半はそれぞれ順番にネタを披露して、後半はゲームで観客と一緒に盛り上がっていく構成です。

二三喜劇
住所:台北市中山區林森北路286號B1
電話:02-25815004
FacebbookTwo Three Comedy - 23喜劇

樂悠悠之口光復南

普段はライブハウスで、バンドのライブもありつつ、お笑いや音楽舞台劇のイベントも常に開催されます。OPEN MICや単独ライブも多いです。

樂悠悠之口光復南
住所:台北市大安區光復南路100號B1
北路286號B1
電話:02-27725270
Facebbook:樂悠悠之口光復南

色んな文化やジャンルに影響され、独自のスタイルを生み出し、発展しているのは音楽と一緒!

コンビ編成のお笑い芸人だと、やっぱり日本の漫才から大きな影響を受けていますので、日本式な感じがします。ピン芸人はアメリカのスタンダップコメディ形式で、政治的なトピックや、下ネタとかガンガン言うタイプが多いですね。台湾の音楽と一緒で、色んな文化やジャンルに影響され、独自のスタイルを生み出し、発展しています。

人を笑顔にするお笑い芸人さんの仕事はとても尊敬していて、やっぱり日本でも台湾でもどの国でも、素晴らしいと感じます。文章を通じて、沢山の人に広がることができたらいいなと思います!台湾へお越しいただいた際は、是非とも劇場で応援しにきてください!

以上、ゆらゆら台湾 vol.4 「台湾のお笑い最前線!おすすめ芸人や、ライブが見れる場所もご紹介【前編】」でした!

後編では実際に「Two Three Comedy - 23喜劇」へ行き、台湾のお笑い劇場の様子を皆さんにお届けします!また今度ね。

Mikan Hayashi(はやし・みかん)
1996年生まれの双子座O型、台湾出身。⅓ 天真爛漫 + ⅓ 不思議 + ⅓ 全身全霊。歌ったり、文章を書いたり。日本語で歌う台湾のバンド「ゲシュタルト乙女」を結成し、ギターボーカルを担当。2021年より、AIR-G’ FM 北海道 80.4『スパクル!!cool beats & pop life』にて、台湾の最新情報を日本の皆様にお届けするラジオコーナー『しゃべりたいわん』を担当。台湾と日本の架け橋として全力疾走中。
https://linktr.ee/mikanhayashi

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