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「クリエイターズハウス」薄暗いキッチンが光を取り入れるニッチに

家の核となる場を変える

当初、この家のメインの部屋は東側に面したキッチンでした。キッチンの窓は小さく曇りガラスが入っており、光があまり入らず薄暗い閉塞感のある部屋でした。 

この家のネックは広さ6畳ほどのこの薄暗いキッチンです。この部屋を明るく快適にするのが、このリノベーションのメインコンセプトです。

思い切って変えるところと、残すところ

先ずは既存のキッチンを撤去し、窓を大きくすることにしました。隣りの和室とキッチンとの間の壁も取り、広々とした部屋にしています。

天井板も剥がすことにしました。
これをやると更にコストがかかるのは目に見えていましたが、空間がダイナミックに変わるので、決行です。

天井を高くして梁を見せたので、縦方向の抜け感も出て、新たな空間が出来上がってきます。

又、最初にこの家を見て気に入ったのが、このキッチンの壁のプリントベニヤの柄でした。木目の雰囲気の良いこの柄のベニヤは残すことにしました。

このように解体の段階で、どこまで壊しどこまで残すか完成のイメージを探りながら決めてゆきます。

サッシは頂き物でコスト削減

天井の解体と仕上げはかなりコストアップにつながるので、費用を下げられるところは極限まで下げます。

サッシは地元の知り合いの大工さんの倉庫に眠っていたものを、ただで譲っていただきました。
その方も処分に困っていたので喜んでいただいたようです。

それを板倉さんに頑張って取付けてもらいました。
サッシのガラスは透明にして、外を望めるようにしています。

サッシが大きくなると、明るくなり閉塞感も無くなりました。

大きなニッチ

キッチンがあった場所は、大きなニッチの様なスペースに変わりました。ニッチとは、壁の厚みを利用した棚のようなスペースです。

このニッチのベンチは奥行きを少し広めにとってあり、座ったり寝転がったり、自由に使っていただきたいと思います。  

多目的なクリエイターズ・キッチン


そして新たなキッチンは、広くなった部屋の反対側の壁に配置しました。

このキッチンも、倉庫に眠っていたものをかなり安く譲っていただきました。

そして、あの薄暗かったキッチンが快適で、人が集まる料理教室などにもフレキシブルに対応できる広々とした空間“リビング&キッチン”になりました。

この部屋はクリエイターが集い、この場所で色んなものが生まれてゆく、そんな場になって欲しいと思っています。



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