セブンス・フォーチュン 解説 part2

セブンス・フォーチュン ― 超絶脱衣麻雀 外伝 ―

【第2話 7の時】

※ネタバレ注意

勝利したヒラ男がジャンキータイムしようとしたときに七可ななかが駆けつける。この流れは外伝のテンプレですね。
親友を助けるため、今度は七可が対局に挑む。

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東一局 ドラ6p
東家 団員A 25000
南家 ヒラ男 25000
西家 団員B 25000
北家 七可 25000

ヒラ男 手牌
[33567m 24s][666→p][←423m][ロン牌 3s]

七可 手牌
[156699m 9p 7s 東東北白發][ツモ牌 3s]

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ヒラ男のドラ3に対し、七可は三向聴サンシャンテン。未だに七対子チートイツの三向聴では、ほぼ聴牌テンパイしないです。
さらにヒラ男はドラ3のため、喰いタンに当たらない字牌を切ってベタオリすべき。

七可の選択は3sのツモ切り。
ヒラ男の最終手出し、6sの筋を通そうとする。

これが当たり牌で、手痛い放銃ほうじゅうとなった。

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東二局 ドラ白
北家 団員A 25000
東家 ヒラ男 32700
南家 団員B 25000
西家 七可 17300-15400

七可 手牌
[1122m 8999p 333s 西西]

ヒラ男 手牌
[手牌×13枚]

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七可に四暗刻スーアンコの好機。対々和トイトイでも40符3ハンは5200点となる。

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 ツモ、北。
 不要牌。ツモ切り。

「ロン!」

 ヒラ男、倒牌。

[11m 6688p 22s 西西北白白][ロン牌 北]

「七対子、ドラ2。親の25符4翻は9600点!」

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1mと西が対子トイツのため、七可に対々和トイトイ系のアガリ目はなし。
7700に加え9600をもらい、最短で持ち点が『7700』となります。

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「まだまだ……七転び七起き!」

「さっきの奴らよりも、お粗末な打ち筋ヒラね。点数を見てみろ。もう勝ち目なんてないヒラよ?」

「点数……?」

 七可 7700

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これが七可の覚醒条件。
7月7日7時、セブンス・フォーチュンへと目覚めます。
ちなみにフォーチュンには、運勢や運命、宿命などといった意味があります。
『第7の運命』と直訳すると、外伝の7番作品だけあって意味深に見えます。

これは余談ですが、何かと『7』に繋がりを持たせている本作で、7の隠し要素が存在します。

まず主人公の名前

七々トしちうら七可ななか

変な名前ですが、実は名字名前ともに全部で7画となっています。

あとセブンス・フォーチュンを英語表記にすると

seventhとfortuneでどちらも7文字の綴りです。

そんなどうでもいい裏設定もあります。

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東二局 一本場 ドラ東
北家 団員A 25000
東家 ヒラ男 42300
南家 団員B 25000
西家 七可 7700-34600

七可 手牌
[手牌×13枚]

ヒラ男 手牌
[23466m 567p 677s][東東東→]

 打、7s。
 5-8s待ち聴牌テンパイ

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 5-8sは最大8枚待ち。
 6m、7sは最大4枚待ち。
 67のシャボ待ちはかなり悪いため、当然両面に構える。
 しかし次に引いた牌は、

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ヒラ男 手牌
[23466m 567p 67s][東東東→][ツモ牌 7s]

「な、なにぃっ……!?」

 6sを切れば、シャボ待ちでアガっていた。
 ……だが、そんな結果論っ……!

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上記の通り58sを捨てての、アガリにくいシャボ待ちの道理はない。
7sや6mを引くのに、58sは一向にでない。おそらく七可が持っているのでしょう。
親の跳満ハネマンという大物手を抱えたまま流局となる。

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東二局 二本場 ドラ5s
北家 団員A 24000
東家 ヒラ男 45300
南家 団員B 24000
西家 七可 6700-38600

七可 手牌
[手牌×10枚][7↑777s]

ヒラ男 手牌
[357m 34556p 88s][←435s]

 打、4m。
 七可への合わせ打ち。

「チー!」

[7m 34556p 88s][←435s][←435m]

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ヒラ男の4ハン11600点に対し、七可は大明槓ダイミンカンのみ。
前巡に4mを切った七可に、筋の7mは通りやすい。打点もあるため、当然の押し。

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「ロン!」

「なんだと……!」

 七可、倒牌。

[66677m 77p 中中中][7↑777s][ロン牌 7m]

対々和トイトイ、中。50符3翻6400点の二本場は7000点!」

 ……なんで最後まで、4mなんて持ってたんだ……?

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鳴く前の七可の手牌は

[466677m 77p 777s 中中中]

この形から1枚を引いた形。
466mと持っていて5m受けを残したら、6mが暗刻アンコになった線だけはありますね。

ただやはり東一局のお返しなんでしょうねw

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東三局 ドラ4m
西家 団員A 24000
北家 ヒラ男 38300
東家 団員B 24000
南家 七可 13700-24600

七可 手牌
[手牌×13枚]

ヒラ男 手牌
[4447788m 222p 677s]

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ヒラ男はドラ暗刻アンコな上に、四暗刻の好機。どこかで見たことある構図です。
喰いタンでも4ハンは7700からの手なので、聴牌テンパイを目指す。

これが引けない。しかし諦めずきれずにいると、

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 ツモ、7p。
 不要牌。ツモ切り。

「ロン!」

 七可、倒牌。

[234667788m 56p 77s][ロン牌 7p]

断么九タンヤオ平和ピンフ一盃口イーペーコー、ドラ1。30符4翻は7700点!」

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ヒラ男の超有効牌7m、8m、7sを全て持たれている。ヒラ男に対々和トイトイ系のアガリ目はなし。

東二局の再現となりました。

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東四局 ドラ2p
南家 団員A 24000
西家 ヒラ男 30600
北家 団員B 24000
東家 七可 21400-9200

七可 手牌
[手牌×13枚][先制リーチ]

ヒラ男 手牌
[3456m 223456s][2↑22p]

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ヒラ男が七可のリーチ宣言牌ドラ2pに食いつき、聴牌テンパイを目指すが、

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「ツモ!」

 七可、倒牌。

[7m 77p 77s 東東南南西西北北][ツモ牌 7m]

「リーチ、ツモ、七対子チートイツ。親の25符4翻は3200オール!」

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すべての7が対子トイツと風牌4種の七対子チートイツ。珍しい形ですが、驚くのそこではなかった。
なんと七可のリーチ前に東、南、西と打たれていたのに、七可は小四喜ショウスーシーをスルーした。
執念にも近い7アガリが怖すぎる。

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東四局 一本場 ドラ9s
南家 団員A 20800
西家 ヒラ男 27400
北家 団員B 20800
東家 七可 31000+3600

ヒラ男 手牌
[2345m 123668p 556s][ツモ牌 1m]

 打、8p。

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6pを雀頭じゃんとう候補とした、完全一向聴イーシャンテンの構え。牌効率的にも正着だが、

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[12345m 12366p 556s][ツモ牌 7p]

 6sを切っていれば、聴牌していた。
 ……だから何だってんだっ……!

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確率の偏り。8pが正しい打牌。
ただし、また7絡みなのが不気味です。

このミスが響いて……などの展開はなく、ヒラ男が満貫マンガンをアガリ、東場が終了します。

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ちなみに東場だけで『7』局で、南場は8局です。南場も7局で締めようかと思いましたが、厳しかったので断念しました。

part3に続く

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