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デジタル村民による山古志村ガイド / How to Visit and Enjoy Yamakoshi

新潟県長岡市の「山古志村」デジタル村民の金光です。
※デジタル村民って何・・・?と言う方はこちらの記事を読んでいただければと思います。山古志村が発行したNishikigoi NFTを持っている人たちのことです。

山古志村のNishikigoiNFT第1弾←と第2弾→

山古志村は現在は長岡市の一部の地域で、棚田と錦鯉で有名な地域ですが、ネット上に行き方や宿泊施設などの情報があまりなかったので、今後訪問される方に役立つと思われる情報をnoteに纏めます。

私は2022年の6月11日(土)ー13日(月)に滞在してきました。そのときの訪問vlogはこちら。本当にきれいなところでよい体験をしました!

①山古志村訪問時の心構え、注意点

買い物は長岡駅で

山古志村にはコンビニやスーパーなどのいわゆる「チェーン店」的な商店はありません。●●忘れたけど現地で買えばいっか、はワークしないです。
経由地の長岡駅は大きくコンビニやいろんな商店があるので、必要なものはそこで買うことをおすすめします。
※私は日焼け止めと間食用のプロテインバーとナッツを長岡駅のコンビニで買いました。

自動販売機はあります

もともと「山古志村にコンビニはない」と聞いていたのですが訪問する際に気になったのが飲み物はどこで買えるのか?という点。心配だったので私は念のためマイボトルに麦茶を入れて持って行っていたのですが、山古志村には自動販売機は宿、「おらたる」(地域のコミュニティセンター的な施設)はじめ各所にあるため、実際は飲み物に困ることはありませんでした。

現金は必須

山古志村ではいくつかの商店(お土産屋さんなど)、「おらたる」、野菜直売所、ごはん屋さん、宿泊施設、自動販売機、アルパカのエサのガチャガチャでお金を使います。Paypayには一部で対応していますが、現金のみのところも多いので千円札と小銭を持っていくことをおすすめします。
滞在中にクレジットカードを使ったのは宿泊施設(あまやちの湯)の支払い時のみでした。

新潟は意外と暑い

山古志村のある新潟県は豪雪地帯のイメージが強く、軽井沢の先だから避暑地みたいな感じなのかなーと思いきや、全然そんなことなく暑いです。
特に長岡は盆地なので夏は暑く冬は寒いとか。私が到着した2022年6月11日も東京より長岡・山古志の方が暑く、湿度が高かったです。
ただし山古志の早朝、夜はひんやりしますので羽織れるものは持って行った方がよいです。

新潟県と東京都の気温の比較

②山古志村への行き方(東京からの場合)

東京から山古志村に行く場合は長岡駅まで新幹線で行って長岡駅でレンタカーを借りる、または長岡駅からバスを乗り継いで行く方法があります。

東京駅から長岡駅へ

東京駅から長岡駅へは上越新幹線に乗って1時間40分程度です。料金は指定席で片道10,290円。

長岡駅から山古志へ

レンタカーの場合:長岡駅の近辺にはレンタカー屋さんがいくつか(ニッポンレンタカー、オリックスレンタカー、JR駅レンタカーなど)あります。長岡駅から山古志村へは車で30分程度で着きます。ナビで「おらたる」または「山古志支所」を目的地にして出発されてください。

長岡駅から山古志村への道は広く普通に舗装されているので、運転の難易度は高くありません。山古志村内も通常の道は広いので普通の車で大丈夫です。(地元の方に連れて行ってもらった山の中はたいへん危険な無舗装山道でしたが、通常の観光ではこういったところには行かないと思われます)

バス乗り継ぎの場合:バスを乗り継いで行く場合、長岡駅東口の7番乗り場からで越後交通バスの村松=高龍神社(蓬平)線に乗って村松転回場に向かいます。所要時間25分、運賃340円。

長岡駅東口の7番バス乗り場

村松回転場って何・・・?と思いますが要はバスが元来た場所に戻るためくるっと向きを変える場所のことです。
ここで越後交通バスからクローバーバスに乗り換えて山古志村に向かいます。所要時間25分、運賃200円。

村松回転場

バスの本数は極めて少ないです。
土日を使った旅行では
●長岡駅11時30分発⇒村松回転場11時55分乗り継ぎ⇒山古志支所12時20分到着
または
●長岡駅7時35分発⇒村松回転場8時00分乗り継ぎ⇒山古志支所8時25分到着
が現実的な選択肢になると思われます。ただ後者は東京から行く場合は超早起きになるので前者の方がおすすめです。
その場合東京駅から長岡駅へは
●8時52分発10時46分着(とき309号)
●9時28分発11時10分着(とき313号)
が選択肢になりますが、長岡駅の改札から東口の乗り場まではそれなりに歩くため10時46分到着の「とき309号」の方がよいです。東口バスロータリーの近くにはデイリーヤマザキとドトールがあるため、必要なものを買ってコーヒーでひと休みできます。

山古志村から長岡駅に帰る際のバスは、午前中だと
●山古志支所7時5分発⇒村松回転場7時30分乗り継ぎ⇒長岡駅8時1分到着
●山古志支所8時35分発⇒村松回転場9時00分乗り継ぎ⇒長岡駅9時31分到着
が選択肢になります。私は早朝に宿(あまやちの湯)を出て山古志支所7:05分発のバスで月曜日の朝に東京に戻りました。

クローバーバスはメインは山古志村の方々の通勤、通学用交通手段でこんな感じ↓のマイクロバスです。

おらたるに停車中のクローバーバス

ちなみに上記は2022年6月時点の時刻表に基づいており、時刻表は年に1回程度改訂されるので、バスを使って行かれる予定の方は最新の時刻表を公式サイトで確認されてください。
越後交通<http://www.echigo-kotsu.co.jp/ > 越後交通>路線バス>路線バス時刻表(長岡地区 長岡駅東口発)
クローバーバス<https://cbf.yamakoshi.guide/communitybus/

③山古志村の楽しみ方、みどころ

山古志は新潟県中越地方の長岡市の山間に位置する地域です。1956年、4つの村(種苧原村・太田村・竹沢村・東竹沢村)が合併し、山古志村が発足しました。
なので、山古志村のおすすめスポットとされている各所もそれぞれが結構離れており(車で端から端まで15分くらい)、エリア全体の移動は車がないと難しいです。

山古志村エリアの集落

おらたる周辺(油夫、竹沢など)

クローバーバスで到着する「山古志支所」のとなりにやまこし復興交流館「おらたる」があります。

やまこし復興交流館「おらたる」
やまこし復興交流館「おらたる」は山古志支所、体育館などと一緒のところにあり、地域のコミュニティセンターのような役割を果たしています。詳細は後ほど。

小太郎くんのかんばんが迎えてくれます

油夫アルパカ牧場(アルパカ女子校)
おらたるから車で5分程度のところに油夫アルパカ牧場があります。ここには女の子のアルパカが20匹くらい仲良く飼育されています。わたしが行ったときは生まれて1カ月のミルキーちゃんがいました。ガチャガチャで100円を入れるとアルパカのごはんが出てくるのでアルパカちゃんたちにごはんをあげることができます。

アルパカガールズ。右の子は生後1か月のミルキーちゃん

一本杉
おらたるから車で10分くらいの高台から、有名な「一本杉」の景色が見えます。ここはいわゆる映えスポットで多くの名作写真が撮られています。こちら↓は大村博明さんが撮られた作品でポスターにも使われています。

ポスターにも使われた大村さんによる一本杉の写真

虫亀地域<おらたるから車で10分程度>

長岡から車で来るとまず虫亀地域に入ります。伝統的に養鯉業を生業としているおうちが多く、道端の池に普通に錦鯉が泳いでおり特徴的な風景となっています。
にこにこ広場・棚田棚池
ここも山古志村の象徴的な景色。高台から棚田棚池を見下ろせます。棚田=水田、棚池=養鯉池でこの写真の位置からでも養鯉池で泳いでる鯉たちが見えます。

にこにこ広場から見下ろす棚池・棚田

この近くにはかわいいお土産屋さんもあります。

にこにこ広場近くのかわいいおみやげもの屋さん

お食事処 多菜田
にこにこ広場から車で1分くらいのところにお食事処多菜田があります。

多菜田の入り口

私は山菜の煮物定食をいただきましたが同行いただいたファミリーが食べていた天ぷらそばがとってもおいしそうでした。

たっぷりの天ぷらそば

薬師の陵
おらたるから車で10分程度山を登るとカラフルな絶景スポット「薬師の陵」に到着します。お花は地元の方がきれいにキープされているそうです。

鮮やかなお花が咲いている薬師の陵

さらに上にいくと薬師の杜という山頂の美しい場所もあります。NGT48のこちらのMVで冒頭に出てくる場所です。

種苧原<おらたるから車で15分>

あまやちの湯
今回宿泊した宿。種苧原の山の上にあります。詳細は後ほど。

種苧原アルパカ牧場(アルパカ男子校)
あまやちの湯から車で5分程度で種苧原アルパカ牧場につきます。油夫は女の子アルパカの牧場でこちらは男の子アルパカの牧場です。ごはんへのアグレッシブさがガールズアルパカとは全然違います・・・!(ごはんちょうだいのサインである唾飛ばしに気を付けてください!)

ごはんに全力で注目するアルパカボーイズ

東竹沢<おらたるから車で15分程度>

中山隧道
山古志村エリアの南東の端っこにある「中山隧道」は日本最長の手掘りのトンネルです。山の向こうに病人を急ぎ連れていくなどの用途でつくられたとのこと。中はこんな感じで狭くて暗く、実際に掘るときに使ったツルハシとトロッコも見ることができます。今は70mくらいしか進めませんがちょっと前まで車でここを通行していたようです。

中山隧道の中。

山古志闘牛場<おらたるから車で5分程度>

今回の滞在では見ることができなかったのですがおらたるから車での5分程度のところに山古志闘牛場があり、迫力ある闘牛の様子を見ることができます。こちらのページに動画もあります。次回はぜひ見たい。

(追記)2022年10月23日、3回目の山古志訪問でついに牛の角突きを見ることができました!超大型の牛たちのぶつかる様子はとても迫力があり、加えて闘いを盛り上げた上で引き分けで終わらせる勢子さんたち(写真に写っている男の人たち)が超職人でかっこよかったです。国指定重要無形民俗文化財になるのも納得。牛の角突きは2022年は11月3日で終わりですが、来年も冬が終わるころにまた始まります。開催日が限定されていますが、山古志に行かれるタイミングが運よく開催日だったら観戦を超絶におすすめします!!

2022年10月23日の牛の角突きの様子

④山古志の宿~あまやちの湯~

今回は種苧原の山の上にあるあまやちの湯に宿泊しました。
お部屋は1階に4部屋、2階に4部屋あり、1階には食堂スペース、中2階に温泉とトイレがあります。(お部屋にはトイレとお風呂はない)
お部屋は10畳で、Free Wi-Fiも飛んでいます。

ばんごはんはこちら↓で地元の山菜、野菜などを中心にしたとてもおいしい和食です。

あまやちの湯 ばんごはん

温泉は広く、とてものんびりできます。この日は曇っていましたが晴れていたらとても景色がきれいそう。

あまやちの湯 館内の温泉

こちらが朝ごはん。たくわんとお漬物のきゅうりといただく白米が絶品でした。

あまやちの湯 朝ごはん

ばんごはん、朝ごはんがついて1泊8,400円。
今回は本館(?)的なところに泊まりましたが、ログハウスやキャンプ場もあるようでそちらも楽しそうです。

⑤「おらたる」でできること

「おらたる」に来るとまず外側にもエントランスすぐのところにも水槽に立派な錦鯉たちが泳いでいるのにびっくりします。(想像より2倍は大きいです!)

おらたるエントランスすぐの水槽の錦鯉たち

中にはお土産屋コーナー、カフェがあり、大きなスクリーンを使っておらたるスタッフの廣瀬さん(写真のプロ)による写真教室が行われたりもします。Nishikigoi NFT関連の展示が行われているスペースもあります。
また、2階には中越地震の被害の状況、そこからの復興を記録した写真が展示されているスペースがあります。床へのプロジェクションマッピングでの8分間の説明が流れるシアターもあります。

おらたるで行われる写真教室
壁に飾られるNishikigoi NFT
おらたるはカフェスペースでもあります

おらたるでは電動自転車E-BIKEのレンタルもできます(全部で4台あります)。料金は1時間1,000円。私は今回おらたるから薬師の陵までE-BIKEで行きました。山道なので電動と行ってもそれなりにきつかったですが美しい景色の中を道端の養鯉池を眺めながら自転車で走るのは最高の体験でした。おすすめです。

おらたるでレンタルできる電動自転車E-BIKE

⑥山古志村の魅力

訪問前から美しい風景写真や錦鯉の写真はたくさん見ていましたが、実際に訪問してみて
●道端に養鯉池があって錦鯉(大きい)が泳いでいるのに衝撃を受ける
●アルパカたちが近すぎる
●自然の音しか聞こえないという状態がとても心地よい
●山菜と野菜がおいしい
●宿泊施設も快適
●写真で見ていた絶景がほんとに美しくスマホでも超いい写真がとれる
●小さいエリアなのに多岐にわたる見どころがある
という魅力を持った素晴らしい地域だと感じました。

もっと多くの人に来てもらえるように交通の便を良くしたりしないのか、と地元の方に聞いてみたところ、「来訪者の方たちには行くのがたいへん、コンビニもない、という不便を楽しんでほしい」と仰られており、確かにこの地域は商店がたくさんできたり明かりが夜通し灯ったりすることもなく、このままでいることが一番の魅力なのかもしれません。

今回の滞在では山古志村の方々、山古志村振興に携わる方々に多くお会いして「デジタル村民です」と自己紹介したところ皆様Nishikigoi NFTのことをご存知で快く迎えてくださいました。
山古志村リアル村民はこの土地でこの土地ならではの職業で生きていかれているのに誇りを持つかっこいい方々で、山古志住民会議(Nishikigoi NFT仕掛け人)竹内さんが言っていた「山古志スピリット」を感じました。

デジタル村民の方はぜひリアル山古志村にデジタル帰省してみてください。初めて行く場所でも、里帰りしたような、自分に美しいふるさとがひとつ増えたような気持ちになれます。

最後に、山古志住民会議竹内さん、福田さん、同行いただいたiso8さん、大村さん、おらたるの廣瀬さん&みなさま、鯉屋さんを見せてくださったTSUNTSUNさん、お世話になりありがとうございました!
今度は秋にデジタル帰省します🎏

⑦おすすめ山古志関連Twitter アカウント

以下のTwitterをフォローするとTLに山古志情報&美しい山古志の写真が流れてくるようになります✨おすすめです。
山古志住民会議
Nishikigoi NFT
大村博明さん
Sho Hiroseさん
多菜田さん

大村さんに撮っていただいた薬師の杜での写真


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