遅くなっちゃったけど、記録として。

"Hyvää joulua( フヴァ・ヨウル )"
フィンランド語でメリークリスマス。ちなみにHyvää はgoodみたいな意味なので返事にもよく使う便利な言葉。わたしは大抵「フヴァフヴァ〜」とへらへらしていたなあ。フィンランド語は可愛くてすぐ使いたくなっちゃう。kiitos(キートス/ありがとう)、moi(モイ/Hiみたいな挨拶)、ayjaa(アイヤ/そうなんだ)など、たくさん。

話が逸れちゃった。
予想外のフィンランドで迎えた2018年のクリスマス。こちらではクリスマスが日本でいうお正月みたいな雰囲気で、街中はお休みモードで家族が集まったり何日も前から腕を振るって料理の準備をしたり。そんな大事なイベントに参加させてもらえたことが本当に嬉しい。20日ごろから食材の買い出しをして21日からみんなでせっせと料理を作る。メニューはこんな感じ。

○サラダ三種
マッシュルーム
コケモモとタマネギ
リンゴとマスカット
どれもこれもみじん切りにして混ぜこぜにする。いろんな材料とスパイスをママの感覚でどんどん入れてく。味も彩りもそれぞれ個性のあるサラダになるから面白かった。

○キューブピクルス四種
・ビーツ、キュウリ、リンゴ、ニンジン
フィンランドのスーパーにはいろんな種類のピクルスの瓶詰めが並んでいてすごく興味深い。キュウリやビーツが定番だけどニンジンやカボチャなんかも。やみつきになるおいしさ。

○ラーティッコ三種
( 野菜ピューレのオーブン焼 )
・スイートポテト
・ニンジンとジャガイモ
・ビーツとブルーチーズ
ラーティッコはフィンランド語で"箱"という意味らしくて、野菜をピューレ状にしたものを器に入れてオーブンで焼くっていうシンプルな料理。チーズのないグラタンみたいな。 ⇩

○サーモン
・たっぷりディルのマリネ
・ハーブソルトの燻製
やっぱりサーモン。サーモンもでっかい切り身をどーんと買ってピンセットで骨を取り除くところから始まる。前回ママが作ってくれたサーモンスープも絶品だったけど、新鮮なサーモンはマリネと燻製に限る！とのこと。

○ニシンの酢漬け
これはクリスマスに限らず北欧の前菜の定番らしい。苦手な人も多いみたいだけど、思ってたよりさっぱりと食べやすくて私は好き。

○ハムのオーブン焼き
withグレイビーソース
10kgのめちゃでかいハム。フィンランドではクリスマスに大量のハムとチョコレートを食べるのよ！とママはなんだか自慢げに話していたけどみんながそうなのかは知らない（笑）

○茹でジャガイモ
こちらの人は本当によくジャガイモを食べる。主食みたいな感じ。普段は芋茹でるのが手間だからってお湯と牛乳で作るマッシュポテトの粉をよく使う。日本ではインスタントマッシュポテトの需要は少なそう...。

○カレリアンパイ
カレリアっていうのはフィンランド東部の湖水地方の地名で、カレリアンパイはこの地域生まれの伝統的なパイ。ライ麦で作った皮に牛乳とバターで炊いたお粥を詰める。わたしたちはこれにゆで卵とバターを混ぜこぜにしたエッグバターなるものをのっけて食べた。 ⇩

○コケモモクリーム
生クリームを固めに泡立てて、クリームチーズとコケモモジャムを加えてぐるっと混ぜたデザート。甘酸っぱくて美味しい。わたしたちはクリーム状で食べたけどアイスクリームみたいにもできそう。

○ホームビール
甘くて美味しいノンアルコールビール(材料はビールと同じで発酵？時間が短い"若い"ビールなんだって)。これもまたすごく美味しかった。りんごみたいな甘さとジンジャエールみたいなぴりっとした炭酸飲料。

こんな感じ。
これらのご馳走をクリスマスイブの夜と翌日のお昼にみんなでワイワイと食べる。ちなみにクリスマスイブはブランチにライスポリッジを食べるのだけど、それらについてはまた今度○

お腹いっぱい食べてはちょっと休憩してまた食べる。そして締めにデザートとコーヒー。その後プレゼントの交換をする。みんながそれぞれに用意するからみんながプレゼントを手にする、とてもハッピーな時間。パパママとおばあちゃんがわたしたちにもチョコレートのプレゼントを用意してくれていた。

そうしてみんなほっこりと幸せな気持ちでベッドに入るのです。( わたしたちはこの後自分たちのフラットで「トランスフォーマー」を鑑賞をして締めた )

最初にも書いたけど、こちらのクリスマスは日本のお正月のような雰囲気。離れて暮らす家族もこの日は帰ってきて、教会や墓地へ行ったり、おうちで家族と美味しいものを飲み食いしながら、のんびりゆったりと過ごす。老若男女みんながこの日を大事にしているのが伝わってきて、わたしも幸せな気持ちを分けてもらったような気分でした。

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