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東海オンエア聖地巡礼 岡崎の旅④ひとり旅で得た知見

岡崎の旅、3日目。
前日は食べて歩いて、ハードな1日だったため、今日はのんびり過ごそう、胃を労わろう、と決めていた。
そして、東海オンエアメンバーとのパネル撮影を目標としていた。

朝9時頃、誰も観光客がいない中、大好きな人を見つけ出すことに成功。
この後、優しい警備員の方がツーショットを撮影してくれた。
本当に優しい街、岡崎だ。

その後も、虫眼鏡のパネルがあるカフェにバスで移動。

まさか、今年のうちに彼が結婚するとは誰も思うまい。
虫さん、ご入籍おめでとうございます。

昼食は、東海がよく撮影で使う運動場の向かいにある、ハンバーガーショップへ。
一度、サブチャンネルで紹介されて以来、行きたくて仕方なかった場所。
チーズ、レタス、ビーフのハンバーグというスタンダードなスタイル、悩みに悩んでこれを選んでしまう。
ここで変わり種をチョイスできない人間だと分かりきっているのに、メニューと睨めっこしてしまうのはなぜだろう。
市内から外れた場所にあるため、落ち着いた雰囲気を楽しめた。

念願の、R coffee standにも行くことができた。

東海オンエアのイタリア担当・りょうくんがプロデュースしているコーヒースタンドである。
当店のコーヒーを取り寄せたことはあったが、店舗でいただくのは初めてである。
コーヒー好きとしてお恥ずかしいのだが、私はコーヒーに決して詳しいわけではない。
どこの豆がいいとか、深煎りとか浅煎りとか、これっぽっちも理解していない。
しかし、カフェや喫茶店の、店舗でコーヒーを嗜むという店において『どのような空間か』という付加価値は非常に重要だと、素人ながらに思う。
彼のメンバーカラー・ブルーを基調とした、シックで清潔感のある店内。
イートインスペースは椅子はなく長テーブルのみ。
このシンプルで削ぎ落とされたインテリア。
ゆっくり読書をしながらくつろぐ『喫茶店』というよりさくっと寄れる都会的な『コーヒースタンド』であることがよくわかる。
岡崎(というより愛知県が)老舗の喫茶店が数多く展開しているため、差別化を図るためにもコーヒースタンドというスタイルを選んだのかもしれない。
こんなお店が近所にあればいいのに、と羨ましくなる。
岡崎は昔と現代がうまく融合された街だと感じたが、まさに『現代』を象徴する店舗であった。
りょうくんには残念ながら会えず。

岡崎にいてずっと思っていたのは、彼らがいた空間に、自分もいることへの不思議さ。
そしてこれが、ディズニーランドのような完全なる非日常的な空間ではなく、本当に、ごくごく普通な、どこにでもあるような街の、どこにでもあるような時間の流れ方をしているのだから面白い。
岡崎市民が羨ましい。
彼らと同じような、日常を普段から味わえるのだから。
本当に、ありふれた日常のような旅で、それが、マイペースで低燃費な私にはぴったりだった。

コロナ禍で自由に旅行ができなくなり、マスクを強いられた、あの頃。
あの頃と言ってもほんの数カ月前だし、コロナが抹消されたわけでもない。
マスクを外せる時代が来るとは、正直思っていなかった。
約3年。
20代前半の3年は、大きい。
その時代を、コロナウイルスと共に付き合ってきた。
旅行なんて疲れるから、別に行かなくても問題ない。
みんなが旅行に行くから、自分も行きたくなるんだ。
そう言い聞かせていた時期があった。

しかし、この3年で新たな出会いがあり、別れがあり、知らない世界に、触れる機会が増えた。
新しい音楽、新しいカルチャー、新しい人間関係。
そこで紡がれる出会いは、決して無駄ではない。

約3年前、好きだった人がいた。
コロナがなかったら、どうなっていたのかな。
もっと会う回数を重ねることができたし、お互いを深く知ることができただろう。
もう会うことはないが、3年前に出会ってしまった、という時点で、縁がなかったのだと、最近思うようになった。
今の彼がいるとか、転職したとか、それ以前に、本当に、縁がなかったのだ。
縁がない。これが、3年前に出会った意味だ。

しかし、この3年は、私にとって非常に貴重だ。
東海オンエアに出会えた。
彼らのおかげで、新しい世界を知ることができた。
車の運転ができるようになった。
転職した。
読書をするようになった。
甥っ子が生まれた。
今の彼と出会えた。

濃すぎる3年を整理するのに、岡崎はちょうどよかった。
一人旅だが、孤独を感じなかった。
その幸せを噛み締めながら、また北国へと帰っていく。

ありがとう、岡崎。
ゆったり流れる乙川も、温かい人々も、忘れないよう、ここに記す。

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