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スマホでドットを打つ話

この記事は2018年12月23日に公開されるドット絵 Advent Calendar 2018用に作成されたものです。

スマホでドットを打つ話

おはようございます。こんにちは。こんばんは。おやすみなさい。オールデイズに対応した緑箱です。
今回は初めてこう行った企画に参加させていただきました。

・なんでこのタイトルなの?
スマホを持つ人いっぱいいますよね!
パソコン無いけどスマホを持ってるという人もいるのでは無いかと思います。
そういう環境が実際増えているのかとかスマホでドットを打つことについての有用性と楽しさのお話ができればと思います。
各項目のタイトルだけ読んでも大体わかると思います。

1、ドット絵は敷居の低いお絵かき

「ドット絵」といえばパソコンのペイントソフトさえあれば作れるという敷居の低さをよく言われます。
実際そういうもので、点さえ打てればクロスステッチ、アイロンビーズ、タイルのコマ、オセロのコマだろうがドット絵は作れます。

これはオセロのオセロットちゃん

2、スマホでも十分に作れるのがドット絵

1でも書きましたが、点さえ打てれば出来るのがドット絵です。本格的なお絵かきに挙げられるiPad PROやタブレットPCやクリスタなどを必要とする訳ではありません。
後述しますが、ドット絵を作るアプリもありますし、通常のお絵かきアプリでも設定を調整すればドット絵は打てます。有料も無料も色々あります。
スマホでだいたい完結するわけですね。
ストアでドット絵で検索すると色々出てきます。

3、スマホはドット絵豊穣の大地?世帯の普及率は9割近く!

「なんでこのタイトルなの?」で述べたスマホの普及率について実際調べてみましょう。
総務省の統計データを見てみますと、平成29年の20代〜50代スマホの世帯普及率は9割を超えており、パソコンの普及率を超えちゃってるわけですね。
パソコン触ったことないけどスマホは持ってるという人が多いと考えられるわけです。

総務省統計データへのリンク
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05b1.html
平成29年 通信利用動向調査報告書 (世帯編) の3ページ目あたりに記述があります。

この普及率と敷居の低さがドット絵の土壌としてとてもいい組み合わせであると私は考えています。
環境は手元に全部そろっているからすぐ始められる!それがスマホとドット絵の組み合わせです!
パソコンより手軽でいつでもどこでも好きなときに好きな時間でドットが打てる。出来たらソーシャルメディアに投稿するのも楽チン!
私もパソコンを持ってはいますが、どうしてもパソコンの前に立つ時間は少なくなりがちの生活スタイルを送っています。横になったり出先のちょっとした時間でドットを打つことの方が多いです。
そういう意味では相性がいいと言えるのではないでしょうか?

言いたいことの本題はこれです。あとはドット絵を普及させたいなあ盛り上げたいなあという私の希望を交えた内容となります。

4、ドット絵の楽しさを伝えよう!ソーシャルメディアにおけるドット絵普及の話

私は主にtwitterやpixivあたりでドット絵を投稿していますが、作品を見ていただいたことでドット絵を打ち始めましたという方も嬉しい事にいらっしゃいました。
私自身楽しんでドットを打っていますが、私がドット絵をソーシャルメディアに投稿し始めたのは同じように楽しそうにドット絵を投稿されている方々がいらっしゃったからです。楽しんでいる姿が一番の広報普及活動ではないでしょうか?


楽しさ優先で打ったハブドット

5、趣味の一歩先へ!iPhoneアプリドット絵ツール「edge touch」のお話

趣味で楽しむドット絵の話から少し離れた話になります。1、2で点さえ打てればドット絵はできると言いましたが、それでもドット絵を打つのに便利な機能を備えたアプリが欲しいと思うのは人のサガ。
つまりスマホのアプリで作れるドットでどこまでやれるかという意味での高機能なアプリの話です。

Androidにはドット絵ペインターという高品質なドット絵アプリ(500円)が存在するようです。残念ながら私はiPhoneユーザーである為こちらの詳細を明記することはできません。今回の記事ではiPhone向けアプリについて紹介させていただきます。有志がおそらくレビューしてくれるでしょう!

そんなわけで私が一番おススメしているのがiPhone専用アプリ「edge touch」です。


360円です。それ以上かかりません。
PCのドット絵作成ソフト「edge」の作者の方のアプリです。ストアでは「ドット絵」で検索すると結構下の方にありますので「edge touch」と検索しましょう。

2018年10月にアップデートがありまして、機能がかなり上がりました。上がった部分も含めましてedge touchが備えている機能として…

・パレットを256色まで持てる(パレット情報も保存できる)
・キャンパスサイズ1024x1024まで設定できる
・320x320くらいまでレイヤーが128枚作れる(1024では20枚)
・アニメーションも作れる
・出力時に様々な画像形式に対応(保存時の倍率も設定できる)
・PCでデータのやり取りができる(edgeと互換性あり)

機能的にはPCの作成ソフトを超えることはできませんが、ドット絵のデザインをする上で全く問題ありません。スマホでプロにもなれると思います。
下記の先では実際にedgetouchを利用したメイキング動画を用意しています。
けものフレンズドットメイキング
ウニドットメイキング
コピペで森を作ろうメイキング

色々なドット打ってますがオリジナルではこういったGIFアニメなど作っています。


積みゲーマーの河原

指定された4色だけでドットを打つというお題ドット

0か1かでしか物事を考えられない女の子

などなど

私の打ったドット絵はだいたいpixivにありますので興味のある人は見てみてください。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?id=17981518

6、twitterはドット絵投稿に冷たい。スマホでドット絵投稿の話

twitterはいつからか透明部分のないドット絵をJPEGに変換するという血も涙もない仕様変更をしました。
この仕様変更が急に行われた際、根城を変えるかどうかまで考えたとか考えなかったとか…。
有志の手により「透明部分が存在するPNG画像ならJPEGにならない」ということを突き止めました。めでたしめでたし
ところがどっこい静止画ではめでたしめでたしで終わる話ですが、ドット絵を作る際にやってみたいGIFアニメについてはそうはならなかったのです。

「GIFアニメはループ式MP4動画に変換される!」
文字通りtwitterで左下にGIFとあるものはMP4になります。不可避です。透明部分は白くなります。
動画状態になりますと画像の大きさに関わらず画面いっぱい引き延ばされるので小さいままだとJPEG顔負けの劣化を起こします。
投稿の際は倍率指定で大きな画像状態で投稿すると割と劣化を感じさせない感じに仕上げることができます。
目安は投稿できるサイズ上限2048に一番近くなる倍率が面倒がないので良いです(256pxには8倍にすると2048になる)

「ループアニメの継ぎ目が一瞬止まる!」
ループさせることで永遠に見ていられるGIFアニメを投稿しても動画のループする継ぎ目がほんの一瞬だけ止まります。具体的にはディレイ単位1/100秒の時3くらい止まります。この一瞬がかなり気になります。
スマホで見る人が多いですから、せめてスマホで見ているときはこの継ぎ目を気にしないGIFアニメが作りたい!ではどうするかというと…
それはこの「ディレイをループの中に取り込む」です。
方法としてはフレームの1番目をコピーして一番最後に回し、1枚目とコピーした最後のフレームのディレイ値をほかのフレームの値から-3した上で半分にします。割り切れない時はどっちか大きくしてね。

各フレームディレイ13に対しコピーした1枚目のディレイは5になっています。
こうするとディレイを取り込んだ形で違和感なく見ることができます。
スマホ向けなのでPCではやはり継ぎ目が止まります。おのれー!許さんぞtwitter!!!!!

twitterの改悪がこれ以上無いことを祈るばかりです。

7、終わりに

ながながとなりましたが、ソーシャルメディア上で様々なドット絵を作っている魅力的な方達が沢山います。
ドット絵という文化が昔の「それしかなかった」時代から「一つの表現」へ、芸術みたいな存在へと変わりました。こうでなくてはならないなんていうものももはや過去の話です。
ドット絵という文化がこれから先どうなるのかわかりませんが、少なくとも楽しんでやっている人がこれから先も楽しんでくれたり、始めたりする人が増えるのであれば今の私たちが居なくなっても文化として娯楽として表現として残り続けるのではないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
私は主にTwitterにいますのでよろしければ眺めていってください。

おわり

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