大人になっていた。
数十年ぶりに某ロボットアニメの第5話を見た。
某サイトにおいて無料配信されていたのだ。
ここで書きたいのは、子供の頃と印象が変化したことだ。
子供の頃は、ひたすら主人公たちが可哀想だった。
命がけでどうにか侵略者を撃退したのに、街の人たちから浴びせかけられる言葉は
「お前らがいるから、この街が襲われるんだ!」
「お願いだから、地球から出て行ってくれ!」
…どのアニメか判ったでしょ?
今回みたところ、時間とシーンが割かれている、ある描写が心に焼きついた。
被害を避けるために市がチャーターしたフェリーに乗りこむ市民。
出航の直後、よりによって上空で戦闘が始まる。
急遽、最寄りの島への避難を決断する船長。
ところが流れ弾により、その島は火の海となる。
やむなく元の街に帰港するフェリー。
港には爆発による洪水が押し寄せ、街は火の海となり、人々は逃げ惑う。
主人公の友人は、目の前で妹を洪水にさらわれてしまう。
この話は、この友人が主人公に対する恨みを1人呟くところで終わる。
受ける印象が別のアニメと重なる。
すぐに判った。
「この世界の片隅に」
呉空襲のシーンと印象が重なる。
子供の頃は、主人公に感情移入していた。
ところが今は主人公を恨む友人の心境の方が印象強い。
大人になったんだなあと感じた。
知らない間に視点が増えていた。
同じ作品を見ても、子供の時と大人の時とで感じることが違うんだ。
新鮮。
感動。
「指輪物語」(ロードオブザリング)もそうだと聞く。
アニメであれ、映画であれ、本であれ、
そんな作品を他にも探してみよう。
新しい楽しみが増えた。
うふ。
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