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コラボ作品集 梅雨1

コラボ作品集 梅雨1

140字小説 悠凜さん作

『雨音に問いかけて』

そぼ降る雨の夕刻。

「ホタル来ないかなぁ…」

 傘を差し、息子と並んで水辺に立つ。

「どうかな」

 私が子供の頃、夏の宵は螢が作る幻想世界だったが、今、餌になるカワニナの数を見る限り望めない。

「見たいなぁ…」

 しょんぼりする息子と小さな傘、はね返る雨音。
 あの光景を息子にも見せてやれるだろうか。

短歌 吉田翠作

雨音に引かれ

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「讃歌」を朗読していただきました

「讃歌」を朗読していただきました

こちらの詩をyayaさんに朗読していただきました。

この詩を書いた時、よく平常を保っていられたと今も思います。もう、三年が過ぎたんですね^^

yayaさんにはこれまでも、たくさんの作品を音声化していただきました。
どれも素晴らしい作品にしていただいてますが、ひとつを紹介させてください。

この「ダンスを踊れなくなった女狐は」ですが、音声化していただいて、初めて作品として成り立ったんじゃないかと

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いちごつみ一行詩 天狼

いちごつみ一行詩 天狼

矢口さんからいちごつみ一行詩の主催を誰かに引き受けていただきたいと話があり「いちごつみ」というマガジンがあるから引き受けますよと返事をしておいて、実行を悠凜さんにお任せしちゃう言うだけ番長でございます。

ヘッダー画像も継続と言う意味から矢口さんの初回ヘッダーをベースにさせていただきました。(後から許諾を取ると言う無責任ぶり)

この手の企画は(どの手だ)noteの中で完結するのがモットーのため、

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半歌仙 さざ波の巻

半歌仙 さざ波の巻

連句半歌仙をKusanueさんと巻きました。
今回は、発句が秋の構成です。
全て現代語で詠んでいます。

ご覧いただけましたら幸いです。

表ではあまり世俗の強い句は詠めません。裏では一転します。
連句は一歩一歩前に進んでいくもの。時間が後ろに戻る事を嫌います。

因みにこの連句の最初、発句がやがて「俳句」となりました。
ですので発句にのみ切れ字を使うようです。
それ以外を平句といい、ここから滑稽

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詩 繁栄の跡

詩 繁栄の跡

キャラバンが見た夜空の回廊
ラクダの背が運んだ絹
人は動き道は動かず
今は打ち捨てられた都の
足跡を覆う草は痩せた装束

わずかに残る年老いた伝説は
時代に消えた北辰を指さす者
虚構を疑わずに
恐れるものを
ただ恐れていればよかった世界

キャラバンが見た夜空の回廊
北辰を指さす者
石のつぶてのひび割れに
その身を押し込んだたくさんの冒涜と
踏みつけられては足首を掴む
神々の切れ端

再びここで踊

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さくらコラボ

さくらコラボ



桜🌸
振り返ると、桜でたくさんコラボさせていただきました。
一部を再掲してみます。

桜140字小説(三人で一作ずつ書いたものです)
悠凜さん作 140字

麦笛さん作 140字

自作 140字

トリコロールコラボより(俳句、140字、画像のコラボです)

懐かしい( ´ ▽ ` )
そして、先日のnoteでリンクを貼った悠凜さんの音声に映像を付けて繋いでみました。
20分あるので、お時

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まだわたしも聴けてないですが←お邪魔してきました。
ピリカムーンのドタバタラジオ📻
長いので、お時間のある時に是非!!

https://note.com/yaya312/n/n7488438c826b
#ラジオ  

ある花魁のひとりごと【渡り鳥】動画

ある花魁のひとりごと【渡り鳥】動画

随分と前にyayaさんから花魁の声劇台本のお話をいただいた時、わたしが長いこと調べてきた事の一端を心した上で描いてみようと取り掛かりました。

その後に書いた「渡り鳥」と言う、年季あけを前にした花魁の独り言のような散文。
今回yayaさんが詠んでくださいました。動画仕上げになっています。
是非お聴きくださいませ。

yayaさん

#花魁 #朗読 #動画 #コラボ

コラボ140字小説 晩秋

コラボ140字小説 晩秋

柿噛んで大のおとこになりゆくか【晩秋】

柿の一本木。屋根によじ登り、ひとつもいでは恨めしく、無理を言っていたのは幾つの時か。 
人生の坂を下り始めたこの歳になれば、叶う事叶わぬ事に相槌をうつ分別もつく。
決して翌年も甘くはならない渋柿の木よ。
干して甘くなるとは、なる程と我が身を振り返える。

今年も秋が深まってゆく。
早いものだ。

柿噛んで大のおとこになりゆくか
kusabueさんのこちら

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「秋の声」の巻

「秋の声」の巻

「歌仙表六句」矢口さんと巻きました。

……と、力強く言うものの、ドタバタでした。
秋は他からすると若干イレギュラーで、初っ端からの勘違い。
「あれ?秋はやったことが無い」と言ったものの、探したらやってた🥺
しかも過去、その勘違いした部分を偉そうに自ら記載していたと言うお粗末さ。
「秋に関しては、月を脇か第三で詠みます」
開いた口が塞がらない←

今回初めての矢口さん、こう言っては失礼な程、お見

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【参加型企画】自由律俳句de一語摘み~つみにおいでよ2020・まとめ~

【参加型企画】自由律俳句de一語摘み~つみにおいでよ2020・まとめ~

 
 
 
『つみにおいでよ2020~自由律俳句de一語摘み』にご参加くださった皆様、大変お待たせ致しました!

皆さんと詠み上げた句のまとめが仕上がりましたので、ここに発表させて戴きます!

今回の企画、実は本来開催されていたはずの東京オリンピックに合わせてスタートしました。2020年7月24日(金)の夜8時、開会式が始まるはずだった時間です。

そして、もしオリンピックかパラリンピックの閉会式

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