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ふるさとーいちごつみ俳句

「ふるさと」
その思い出は、理屈抜きで「暮らし」の中にこそあるもの。そしてその背景には、厳しく美しい四季が黙って静かに寄り添っているものではないでしょうか。
 

今回「ふるさと」をお題に、草笛さん悠凜さんと三人で現代語俳句による「いちごつみ」(一語摘み)を詠みあげました。全九句と全六句です。

いちごつみ
前の人が詠んだ句の中から一語をいただいて詠んでいきます。noteのコラボは極力noteの中でを信条にしたコメント欄句会です。
コメント総数は、ふたつで300超えです。

全九句と全六句。どれかの句で雪、どれかの句で月、そして春の句のどれかで花を入れる。摘む摘まれぬに拘らず、一度出た語はその後使用不可。また、季語は極力摘まないと、定めました。

構成は以下の通りです。

全九句(ふるさと)

1 冬 発句的な丈高い句 
2 冬
3 冬か暮 
4 暮 
5 新年 
6 新年 
7 新年か晩冬 
8 春
9 春

全六句(望郷)

1 冬 発句的な丈高い句
2 暮
3 新年
4 新年
5 春
6 春

今回は定型俳句でのいちごつみですので、歌仙の趣を多少なりとも入れた構成を、草笛さんが作ってくださいました。

また、どの語が摘まれたか、そちらも見ていただきたいと思います。

それぞれの人が持つ、それぞれのふるさとの一端に、少しでも触れる事ができれば幸いです。

いちごつみ俳句ーふるさとー

いちごつみ俳句ー望郷ー


わたしは東京生まれの東京育ち。ふるさとは?と問われれば、東京ですと答えます。懐かしいことも思い出したくない事もある。
近所の駄菓子屋さんでおまけしてもらったあんこ玉。轟音をたてて路面電車の線路が外された日。西日の中で、膝小僧にアカチンを塗って遊んだ路地裏。

今回ご一緒させていただいたおふたりにも、田舎であれ都会であれ、それぞれに懐かしい場所、光景がおありのはず。

ふるさととは、そういったものではないでしょうか。

時代が進み変わるもの、変わらぬもの。消えるもの、残したいと願うもの。

人のこころにふるさと有り。


ありがとうございました。

いちごつみ俳句 参加者



尚、表紙に使用した写真は、悠凜さんからお借りしました。
毎年行かれる、お母様のご実家近く。場所は新潟。写真は「越後線」の線路です。
因みに悠凜さんは子供の頃、これを「いちごせん」だと思っていたそうです🍓


※こちらのnoteは、「ふるさとの風景」というお題企画に文芸作品として参加いたします。




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