「美形」という言葉が苦手な話

私の周辺だけかもしれないんだけど「美形」という単語をリアル会話で聞いたことがないんですよ。
まあ田舎暮らしだからかもですが。
昔から俗に「鄙には稀な」と言い習わされるほど稀なのでそりゃ田舎には少なかろう。うむ。

まあそんなわけで小説とかで「美形」とか台詞に書かれたら「んな言い方する人、リアルにいる…?」と不自然に思ってしまう。
台詞じゃなく地の文に「美形」と書かれたら、「あ、手抜きしやがったな…」と読む気をなくす。
小説なら、どんな風に美しいのかを可能な限り「美」という言葉を使わずに書いてほしいと基本的には思う。
「美しいかどうか」より「どんな人物か」の方がよほど重要だからである。
「どんな人物か」という属性に「美しい」が入っても構わないが、塩顔からソース顔、美獣(相方との内輪だけで通るスラング。上がり眉に垂れ目のこと)から吊り目までいて、人の好みでどれがストライクゾーンかは変わるので、「美形」で済ませるのは手抜きだなーと思う。

話は逸れるが10年以上前奥様方のパソコン教室の臨時講師をやったことがある。
その時インターネット接続をしてもらったら案の定というか奥様がキムタクのクソデカ画像表示して喜んでた。
ディスプレイいっぱいに表示された画像がクソデカすぎてウワッと内心なったんだけど、よく見たら私の苦手な美獣気味(あくまで「気味」)の顔だったのだ。
だからウワッってなった。
あんまり興味なくてしげしげ顔見たことなかったのでそれまで気付いてなかったよ…。
外国の人に多い美獣顔、たらふく和牛食わされたような胃もたれを覚えるので苦手なんですよ…(美獣好きの方スミマセン)

話を戻すと小説だけじゃなく漫画の台詞でも勿論同じである。
台詞で「美形」じゃなくて絵でその美を描いてくれ。と思う。
主人公を「可愛い」「綺麗」「カッコいい」と台詞で褒めまくる漫画も苦手だ。
ストーリー的に必要ならわかるが必要以上に褒め褒めしてると作者の自慰かな…とメタクソ萎えるので。
それでも絵でちゃんと美々しくとかカッコよく描けてたらまあ何とか心の拳を下ろすこともできるが、絵で描けてなかったら瞬殺でスンッとなること請け合いだ。

そんなわけで「美形」という言葉を安易に使われると萎えるという話。
あと美獣は胃もたれするので得意じゃない話。
それと台詞で褒めまくる漫画が苦手な話。
でした。

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