93　化学物質過敏症の私が美容師を続けられた秘訣

多くの美容師が手荒れを体験したことがあり、

職業病ともいわれています。

私も美容師になりたての頃に、慢性的な手荒れ

で悩むようになりました。

皮膚科に通い始めたのは就職した年からです。

ステロイドを昼用と夜用、睡眠薬を処方され、

1年近く治療の日々が続きました。

ステロイドを使うとすぐに手荒れは治るのです。

しかしそれでも手は濡れと乾燥を1日に何十回と

繰り返すので、皮脂がなくなり、あかぎれだらけでした。

フリーランスとして独立してからは、手指の衛生

管理を自分のペースでできるようになり、まずは

徹底的に肌荒れのケアをしました。

例えば、大型店に勤務していた頃は、チームで

流れ作業をこなしていくので、先輩の担当する

お客さまの状況を見ながら、秒単位での行動が

決まります。

その流れを、私がお客さまの施術の進み具合

に合わせて手を保護しながら作業する

スタイルに変えていきました。

おおげさに聞こえるかもしれませんが、

それくらい繊細に精妙に、自身の健康管理に

心配りすることが、長く美容に携われたコツです。

力を入れて集中して取り組むときと緩ませるとき、

さじ加減を工夫すると、自分のペースでらしさを

損なわずにいられますよ。

今、自然派化粧品がブームで、頭髪用にも

いろいろと流通しています。

物理的な乾燥には内側からの潤いが必要と

なります。

美容室を開いてからは、水美容を採用したこと

も肌の状態が綺麗になるきっかけとなりました。

自分のベースを持つことは、ポリシーを育てること

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