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散歩の人

ごく最近の出来事。
お店の裏に繋がる道路の道ばたで、太陽に向かって伸びをしているおばちゃんがいました。
こんなとこで体操する人を17年すんで初めて見たので、さすがの私も戸惑ったのです。

私は刈り払い機を持って、草刈り準備万端の格好。日が暮れるまであと僅か。どうしても草刈りはしたい。この方初めて会うけどどこの方だろう。

会釈したけど反応はなく、背中を向けて歩きだしたおばちゃん。
部屋着のような、かなりラフな格好。
だ、大丈夫??

角を曲がったらようやく私が視界に入った模様。こちらを見ながら歩いていくので大きく頭を下げてもう一度声をかける。
「え?」と言うので、耳が遠いのだ、と認識し、大きな声でようやく会話が成立。

「あんた、ここの美容室の人?」

「そうですよ、どちらにお住まいですか?」

「埼玉だけど」
えー?!!

「今はこっちに来てる」
あ、別荘在住者ね。

なかなか距離があるけど、のんびり楽しそうだからまあいいか。安心して草刈りに戻りました。

美容室の前の通りは、お散歩するのにぴったりな、車通りの少ない道です。ランニングやロードバイクの人、犬連れの人、夫婦や家族で。いろんな人が通ります。

玄関小屋を増築したときに、イミテーションのバス停を作りたいと話していましたが、まだ実現していません。

最近いよいよバス停が必要ではないかと感じる出来事が増えています。

市バスや運行会社のバスが停車するわけではないけれど、
「ここで待っていればバスが来るから家に帰れる」
と思ってもらえるバス停と椅子を用意しておいてあげたい。そんな夢があります。

散歩に疲れた人が椅子に腰かけていたら、違う誰かが通って会話が生まれたらいいな。

挨拶を交わして、鳥のさえずりや風に揺れる木々の話しをしたらいい。

安心の中で歩いて、休んで、やすらぎの心持ちで日々を暮らしていけたら何よりではないかと思うのです。

あの散歩のおばちゃんのように、ふらりと歩いて森や林でフィトンチッドをたっぷり吸って、心が豊かになるひとときがあったらいいな。

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