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鶴の一声

以前書いたnoteで、前の会社のお客様の話を書いた

長くお客様とお付き合いさせて、いただくと思う事がある

お客様とはビジネスいう中での関係なのだが


関係性は恋愛と似ているのでは?


と思うことがある


営業としてお客様を接している時は、攻めている

恋愛でいうと押せ押せ状態なのだが

押すだけでは決まらない

引くことも大事なのだ


私は、現場が一番と思ってお客様に接している

なので、大手やグループがあるお客様だと現場第一主義ではダメだ


大手などは、現場よりもキーマンは別のところにいる場合が多い


現場の意見を大切にしてくれる会社もあるだろうが

上からのトップダウンで決まってしまう場合は

どうにもこうにも手が出せない


最近あった話なのだが

相棒がメインで担当しているグループがある

ウチの会社にとっては大きいグループだ

営業は相棒、サポートは私

という体制でお客様をバックアップしていた

時には、サポートをしすぎる場合もあったが

現場の人達とは、とても良い関係を築かせてもらった

何年もかかったが、私と相棒の良さを伝える事はできていたと思う

現場も何かあると、すぐに対応してくれるので助かると

褒め言葉も頂いた


嬉しかった


仕事で喜ばれて、褒め言葉までいただけるなんて

あまりない関係性だと思っていた



だが、状況は急に変わってしまった

グループの役員が外部から来たらしいのだ

しかも、その役員がいた前の会社のシステムに統合した方がベストだと

圧倒的な発言力で、統率力で

会社の方針が決まったらしいのだ


私としては、寝耳に水


相棒に確認するが、この状況はどうにもならないらしいのだ

残念がる私と対象的なのが、相棒だ

落ち込むどころではなく、すぐ切り替えたのだ


こうなってからの相棒は素早い

一切の妥協はしないで、すぐに行動に出る

羨ましいくらい即断即決だ

当社取り扱いのシステムを使用しないのならば

早急にシステムの入れ替えをしてほしいと行動をしたのだ


相棒の早急な対応は、会社としては間違っていない

私も同意なのだが・・・


私の知らないところで話が進んで、終わっている

メイン担当じゃなないから、しょうがないけれど


方針が決まってから暫くして

現場のお客様から電話を頂いた


現場としては

「全員反対したのだけれど、無理でした」

私の会社で、

「役員が決めたシステムを取り扱えないのですか?」

「サポートは今までの会社が一番なんです」

「誰も現場は、サポートが変わる事を望んでいない」


そこまで言ってくれたらしいのだ

私は、電話口で泣きそうになった


しかし、どんなに現場が意見を言っても

システム統合は変える事は出来なかった


私は、

「契約が切れる最後の最後までしっかりとサポートさせてもらいます」

と言うのが精一杯だった


「あなたに任せたい」


「あなたと仕事をしたい」


仕事をする人、全て共通のやる気が出る言葉だ

やる気を出して本当はもっと、お付き合いをしたかった


でも、私と相棒は後悔は全くしていない

やれる事は全てやった

金額もベストプライスで常に提案して来た


それでも、役員の一言でシステムが変わる現実


この現実がビジネスの世界なのだ


もし、私が相手の立場ならば、同じ手を使うだろう



受け入れよう

反省すべき点は反省しよう


最後にもらったこの言葉を糧に

私と相棒は再び

前を向いて歩いて行こう


お客様に

「あなた達で良かったと言われる為に」


また、一から頑張って行こうぜ


なぁ相棒

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