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【DK】という仲間の存在

私と相棒には、共通の仲間がいる


その名も【DK】


なぜ彼は【DK】と呼ばれるのか?


あだ名を付けたのは私の相棒だ

【DK】は元々は前の会社の同僚である

見た目は、俳優の六平直政さんをもう少し怖くした感じなのだが

【DK】は優しい

【DK】は男気がある

【DK】は面白い

【DK】は親分肌


【DK】は魅力がとてもある男なのだ


少しむかしの話なのですが、

その時の豪快なエピソードをちょっとだけ・・・


お互いに、その日の仕事を終えて横浜に集合した

なんでも、最近【DK】が横浜にハマっているらしい


ある雑居ビルでの出来事のお話


隣が寿司屋さん

そのビルは、全てキャバクラと風俗と居酒屋が入り乱れていた

まずは、お寿司屋さんで軽く呑んだ

【DK】と呑む場合は、ほぼ朝までコースが基本なので

夜はまだまだ長い


「とばさないようにしないと」私はゆっくり、ゆっくりと呑んでいた

このお寿司屋さんで、軽く酔いながら

次のお店に行こう流れになった

私と相棒は黙って気合を入れると


【DK】がお店を出るとすぐに、呼び込みのお兄さんに声をかけた


「どう?いい子いる?」


声を掛けられたお兄さんがビビる


「は、はい、います」


絶対怖い人と勘違いしているよね?

すると、【DK】が直ぐにお店を決めて一言


「じゃあ〜今日は、はっちゃけちゃいますか?」


私と相棒は二人で顔を見て思った

「【DK】がノッているね」

「間違いない❗️」


先ずは3階のキャバクラに行ってひたすら呑む

女の子がどんどん入れ替わり、手元に増えてく女の子の名刺

しばらくすると会計をする【DK】

そこで一言


「今度は違うお店に行こう!」


「え!店変えるの?」


私と相棒は、言われるがままに着いてくと


次のお店は5階のキャバクラへ

そこで、またひたすら呑んで、女の子の名刺を沢山もらって

しばらくするとまた会計する【DK】

もう一軒行こうと


今度は8階のキャバクラへ


私と相棒は思った


「もしかして、このビルのキャバクラ全部行く気じゃないの?」

「ま、まさかね〜」


どんどん店を変えるごとに、薄れゆく正常な意識

酔っ払いが大酔っ払いへと変身しそうになる


3軒目はまさかのVIPルームへ


「大丈夫なのか?」


不安が募るが、豪華なカラオケ個室だったので

とりあえず安心した


そこからはお店の移動することもなく

カラオケと呑みと周りには女の子がいた

私と相棒はもう

女の子の顔も名前もよくわからない状態になっていた

この空間は、危険だ

夜だか朝だか、わからない空間が私達を狂わせる


もう、いったい何時間経ったんだろう?

すると【DK】が


「お店閉店時間だってさ」


「じゃあ〜御開きにしますか?」


会計を済ます【DK】

お店を出ると、もう辺りは明るくなっていた


朝まで呑んでいたのに

ちっとも酔っている気配がしない【DK】

【DK】は元気にタクシーを拾って


「じゃあ〜また今度行きましょう❗️」


声と共に遠ざかるタクシーを見つめた


私と相棒は当然ながら、へべれけ

帰りのタクシーで私達は思った


「あの呑む元気はどこからくるのだろう?」


寿司屋さん、キャバクラ3軒

この会計は全て【DK】が払っている

多分、何十万円も使っているだろう

【DK】は呑むと決めた時はお金を気にしない

ただ、まわりを楽しませて

それを見て自分も楽しむ


なんて豪快なんだ【DK】



そんな私達がDKをもてなす時は

地元チェーン店の居酒屋さん

私達は【DK】みたく豪快には出来ない


何もかも桁違いな男【DK】


私たちは彼を【DK】と呼ぶ


その名も


「デンジャラス・ケー」


呑みによるデンジャラス 

会計のデンジャラス

翌日までひっぱるデンジャラス


私たちは「デンジャラス・ケー」の魅力に逆らうことは出来ない

それほど魅力があり、面白いのだ


デンジャラスは人を魅了する



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