こんにちは！
過去の記事で、生成AIにキャラクターの画像を生成させる方法について書かせて頂きました。たくさんの反響をいただき、ありがとうございます。

「でも、背景も描いてもらおうとするとうまくいかない」
そんなご意見も頂きました。たしかに、人物やキャラクターと同時に生成すると、いい加減な背景を描いて返してくれることが多いです。そこで私はこう考えました。

人物と背景を別に出力させて、重ねれば良いのでは？

これが正解かどうかは私にも分かりません。が、ひとつの試みとしてこの記事にまとめようと思います。

下準備

1)キャラクター画像を生成する

この手順については、過去の記事を参照してください。今回は、こちらのようなキャラクター画像を準備しました。

2)背景画像を準備する

次に、背景となる画像を生成します。今回は適当にCopilotに「人のいない放課後の教室」の画像を生成してもらい、これを背景にします。

黒板には何だかいい加減なことが書いてあるような気もしますが…後の処理で何とかしましょう。AIにこだわらず、自分で撮影した写真などを使用しても良いでしょう。

Adobe Expressの機能を利用して、2枚の画像を重ね合わせる

素材が準備できたら、デザインツールのAdobe Expressの、無料で使える機能を使って画像を合成します。

1)キャラクター画像を透過処理する

Adobe Expressには、無料で使える人物切り抜きツールがついていますので、それを利用してキャラクターだけを切り抜きます。ホーム画面を開いて…

1.Photoタブを選択
2.Remove backgroundを選択

ウィンドウが開くので、

3.ファイルをドラッグ&ドロップ
4.Open in editorを選択

これでキャラクターの背景を透過処理して、エディターで開くことができます。(市松模様の部分が透過します)

2)背景画像を重ねる

上の手順のように操作するとエディターが開きますので、そのまま画像編集を行いましょう。
画面左のメニューの「Media」タブを開き、「Upload from device」ボタンを押します。そして先ほど準備した背景画像を開くと、キャラクターの画像が消えて背景画像だけが表示されると思います。
大丈夫です。落ち着いてください。
レイヤーの順番を入れ替えます。画像の右側のアイコンをドラッグ&ドロップで簡単に順番を変えられます。
あるいは画像を選択した状態で「Ctrl+[」や「Ctrl+]」で、レイヤーの順番を操作できます。

少し複雑ですが、できましたか？

適当な操作をするとこのように合成されると思います。キャラクター画像の透過処理をした部分に、背景画像が重なります。

2')自然に見せるために画像を処理する

このままでも良いのですが、背景に少しブラー(ぼかし)を入れたり、レイヤーごとにエフェクトを掛けたりすると、より自然な仕上がりになります。(黒板の文字も誤魔化せます)色々試してみてください。

この方法を応用して、例えばプラモデルやフィギュアにAIに生成させた背景を加えたり、逆にAIに生成させた画像の背景に写真を合成したりできます。

重ね重ねになりますが、AIはあくまでもツールのひとつです。使い手次第で善にも悪にもなります。AIが上手に活用され、皆様のこれからの未来が豊かになることを信じています！

今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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