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中学生男子の心の内が眩しい

駅伝を見るのが好き。
自分はといえば、信号が点滅中の横断歩道を走っただけで息切れしちゃうけど。

今年の正月に、駅伝小説、三浦しをん著『風が強く吹いている』について書いた

そして最近、中学駅伝を描いている、瀬尾まいこ著『あと少し、もう少し』読んでみた。

駅伝レースそのものよりも、集められたメンバーそれぞれの心模様が一番の読みどころ。

中学男子の独白で進行していく物語だけど、「えー、中学男子ってこんなにかっちょいいこと考えてるかー?」と、息子の中学時代を振り返って懐疑した。
でも、文章の達人に分析・言語化してもらえたならば、案外中学男子の心の内はこんなふうなのかな、と思えてきた。

大人の欺瞞に辟易し、本心かどうかを見抜く。
同級生の仮面の向こう側の本音を探る。
自分が抱えている葛藤は、極力人に気付かれたくない。
大人と子どもの境目のヒリヒリ感。

RCの歌みたいに「授業をさぼって、日の当たる場所でタバコを吸ってる」わかりやすい不良の子が出てくるけど、今でもこういう子いるのかな(笑)

とにかく!走っている若者は美しいね。走ることでいろんなことがクリアになっていくんだね。

(関係ないけど、かこさとしの絵本『でていったゴロタ』がいいです。家出した中学生のお兄ちゃんが金八時代の不良中学生を彷彿とさせるナイスキャラです。)

#駅伝 #瀬尾まいこ #かこさとし #中学男子