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アナグラム詩: 48音「そよ風…」(+アナグラム歌会2【46/48音いろは歌】索引)




そよ風
あたらしい船出
コーヒー淹れ
ノートめくる
ミューズ
部屋に羽
輪を尽きぬ絵
もちろんオーケー
無理さえ
魔法

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「アナグラム歌会作品集2」に掲載された作品の「部門別一覧」です。
原作は、改行・空白・タイトルなども工夫されていますので、ぜひ原作の訪問と「スキ!」をお願いします♪

【46/48音いろは歌】

ソレ鯨魚とる男衣被ぐ童笛に護り秘め祖は炉消せず居て星読み種植え地歩む

濡れる夜更けゆく旋律を奏で損ね己幸も冷やす雨へ唄えば星に笑い君微睡む

コーナー内側刺し抜く獣接する路面気を入れ止まり映えに1・2・3位終えて弛らむ寝よやまた遊ぼ

妹兄好きな声せーの山走れ川泳ぐ海へ土蹴り手を濡らそ散歩昼寝む風呂湯駄目

和慣れず言えぬ恋腕噛み口づけ山を走り散歩へ胸伏せるため夜空仰ぎ共に祈ろ

かくも澄み渡せり白小夜恋を染めぬる花びら雪頬や手に触れむあまね土の上へとけん

我らふいにまほろば追ひぬ根雪の上寄する道森へ向く足型こそ冴やけて刹那を留めん

君だけへ想い寄せほろ熱静らえや醒めぬうちpinkのまるこりーにふわ揺れてはあとを染むかな

春待ち雨水起こし何目覚む人をも柔夜縫え明けゆく空へ種のせてほろり三日月触れん

冬藻の堰朝陽へ胸を染めはちみつ掬い円なしてこぼれとろけるように昂まりや終わらぬ

宵明け凛の芽空へ幸住む浜風白舟我も八重波にたゆとうてぬるひ記憶をこぼつ

何処の白き梅も匂ひぞ絶えぬ見よ風待ち本春へ告げ鳥あらわれて鳴くや胸を揺さぶ

雨音止むを目指す家ラヂオBruno歌声刹那とろけゆくは時間我も火照君に寄り添ひぬ

おぼろ月千枝へ翔ける朝ぞ来るもはらりdeja-vu千夜話胸に秘め恋の波間をたゆとうレース

桜夜やわき東風吹けば水面に映るほの灯りぞ据え揺れん御胸へ慕ひぬ十色を愛でませ

春立ちて空薄蒼し宵に胸へ笑みこぼれぬを月の輪千ひかりさやけどもなまめく結う露

雨を受けしとやかに揺れ桜ほろ散りぬ塀世も成せ秘話起こす手文胸添え次の春待たん

エイプリルやわき雨ガラス越し花さね散って楼千の群れ世も陽にとけゆくを誰そ頬見へぬ

雨の日魔法読むや季節にない温度を手へそこら散れ冬は温もり静けさ見える寝話語ろ

毛布に包まり寝夢路を突き抜けそこは本屋お報せ忘れた一夜の映画観てろ無な朝へ

ぬかるむ道よろめく前触れ声音痩せず手を繋ぎ仰いだ空は夕陽も溶けほんのり紅さし

小夜そばへ庭で塗り絵も見上げる星雲広めな時をまたぐ過去の星粒揺られ落ち寝やすむ

片寄る想い不均衡にせず夢へ罠添えろ魔夜を貫く朱の実迸り血錆で眠れ

予期せぬ雨潜む踏み絵たち残夜の森を廻れ朧げに羽動かす繋いでユグドラシルへ

夜を追い抜き星へ線路羽ひらく間に朝焼け照り込む川面打つ夢淵なれど望み絶えず

夕焼けめざす虹色の羽根濡れて落ち答えあわせ染まる蕾鍵となり無へ呼ぶ門を開く

芽も世に立ち天を突く世界樹の葉震わす鳴き声空へ混ざり碧ぼやけ瞳濡れ眠ろう

大好きな本を枕に眠りこけ夜さえ降ろせば不可視の夢も散って嘘へあわや瞳濡れ

煙草のけむり揺らぎうねって静かな部屋に本めくる音文を拾え世も合わせ縫い幸染まれ

陶冶する瞬刻に世路燃え落ちて染められ文詠む日は願い明けの月へ彫り真名を渡さぬ

群れ闇に歌って光り消えぬ街夜も温度下げず空の方舟幸せな夢路を北位へ

太陽が目を覚ましふんわり蕩ける月雲の袖縫えば陽波青に揺られ痩せ猫地へ窄む

五分で何を書けるだろう無茶すぎ笑い目は遍く詩の守り人見え他所へ墜つ帆揺れさせぬ

白を練る言の葉つまみ背へ返すだけ血に染めぬ罠も揺さぶれ表裏逆転蒼い炎

日常の底ほら音楽溶けた目を瞑れば眉も陽塗り罠ゼロで愛すべき闇さえ眠る

脱ぎ捨てられた黒鳥の羽淡い虹掛け音符へ宿る刹那蠍吠え麻痺無も夢を見ろ

魔法にかけた縫い針で真紅染めのドレスを誂える指輪持ちお眠な闇夜へ着させ転ぶ

アナグラム詩の沼はね広い深さ底見えず八千代へ溺れる夢も千里と手に浮輪を付けた

小人に遭った百合も濡れる魔法の夜道花咲き揃い眠気吹く風やらを愛で終えず神話へ

純白溢れ落ちるカスミソウ岩音呼び叉路にタヌキ雨を降らせて夏の前森へ溶け止む

冬は星座の波も染め抜き明日へ散らねど嫋やかに環ほつれて煙を超え広まる群青

虚像を見つめ世界は転じる理捻られ止む那由多の淵憶え紅さすも明けぬ真黒

重力解き抜け目ない神の袖は徐に振られ熱線吼えや火溜まる地へ朝を壊す


イザナミ統べる其の深き夜半常に閃光在りて緋を手向け堕ち潜れど祓えぬ夢や幻

森の匂い流れ着くは水浅葱背を濡らし寝転んだ指笛止む千代へ解けて上目染まる

因果律捻じ曲げ法則壊す緋の眼に踊らぬ夜も爆ぜ立て岐路へ闇さえ慣れ淵を歩む

部屋の窓予期せぬ朝陽がふわり染め濃い眠気を翻弄し笑みつくる揺すられ落ちた手は何も

雪に誘われ痩せた街は眠くて信号も青振り返らず人の波を抜けろ夜へ一歩目

神宿る瀑布昇り揃う群れ弱音消し地へ滴らせ天を仰ぎ錆びぬ眼に夢も潰えず

初心な眠気部屋に待たせて夢も散らばり揃えぬ連鎖芳しき珈琲飲み跡を欲する夜

冷たき春風鈍色の雲触れ転じ止む骨を揺らす声彷徨う青み永遠なぞり地へ抜け

階段を降りツバキ見る眼白と浅紅混ぜぼやけ照らす陽組む絵揺れ風音の余地も損なわぬ

湖畔へ座り落ちる陽を見つめ名前知らぬ風不意によろけて靄の種刻むと細く揺れ合う 

物憂げに逢わせ悩む瞳は冷たく濡れて百合根を凍らす近き星揃い彷徨える不変

碧い眼を持つ猫離れぬほわんと寒気止み血に潜ませ行く夜すべて裏返る白の切り札

天翔ける白き龍その背を統べれば炎絶やさぬ眼にふと熱喚び濃く見え天地も追わない

胸に落ちる産声山へ水も揺れ蜻蛉の羽色差強く秘め褪せた空撫で輪を掛け色塗り

側で時も忘れ絵本を読む眼転び茜降る部屋眼差しの奥に散らぬ流星見つけた

夕陽落ち色狂わせ目の前にミモザねこ呼べば砂蹴って知らぬふり黄昏時や本を編む

筋が濃くなり銀の矢呼び音へ差を生む立ち回っても見上げられぬ背不意に歩揃え夢跳ねる

散歩道石くり抜き小部屋揃った花の庭笑む触れようと背を丸め指も寝かけ青照らす

文折られても淡い火消せぬ間智慧に眠る理路行く歩を読めや言の葉刀へ心臓突き刺す

映写機映す花火揺れて昇り空へ縁描く線路を通る猫見上げた眼も無に彷徨わぬ

星たちを縫い夜へ混ぜれば冬も蕩け去り屋根に住むアンテナの奥声ひそめ笑う三日月

手なりの指先インク溢れ飢えた言葉へ身をやつす皮染め抜け骨も斑よし大蛇に逼る

月陽重なり黒い環に結ぶ炎荒れた天を消し空へ闇打ち寄せ鵺は猫と夢守る

玉響の月光夜濡れ髪気にせず花も踊り咲く地へ安寧を広め寄る祖父母和して笑む

明け方の記憶乱雑に浮遊し回る言葉散り急いて読めぬ靄へ細み名を拾えず眠れ

黒紫の翼へ細雨落ち潤ませてふわりと弓を広げよもや眠れぬ烏奇縁に啼いた

開かれた古い絵本小屋へ置け森の主は微睡み集めすなわち夜気を寝せて無造作に征く

眠気呼ぶも来ぬ夢街の細路火千へ割れ空気を携え雷あやつる二柱おいでと

夜中の空気水分混ざり春夢チケットへ白猫らも群れ痩せぬワニ見て遊びを覚えた

鉄塔包む小夜を背に少し離れた街も雨降りネオンぼやけ見ぬ川の色空冷え雪へ

瑠璃に染まった屋根瓦鱗と見れば冴ゆ地へ伏せ名呼び吠え無苦の門開いて気を静めおけぬ

蒼羽の下そよぐ身も指へ触れて智を盗めツンと聞こえ色ぼやけ重なり廻るゼラニウム 

音圧切り裂いて降る星の声割れ夜空結び老馬を灯せ夢に波立ち山へ駆け抜く音

その眼が金色を宿すなら小町へ征く吠えた陽射しに見ぬふり合わせ俺はもう煙って寝るよ

魂の本流焼き貫かれても背へ笑み留めおけ即ちそろへ朝を呼び込む舟は来る

冬を囲み叫びそやせ狂乱の爪痕食べてしまえば何も狂わず一濡れ葬り寝ろ

コバルトに青い雫を頼んでも空へ夏風拾われぬ実理由さえ野暮予知夢招き芽吹け

見護ってくれる内に寝秘めた神威と話し不和のユリ凍らせ絢ぞ消え滅べぬ世を授けん

縦に長いモノクロ知らぬ和音弾ませ血と骨へ群れる夢遊び闇を遮り月光呼ぶ

氷雨揺れ落ち物憂げな世迫む時間止まってクリスタルに嗤えば綻ぶ闇へ飽きぬ添い寝を

6線弾き奏でる音待ち見えぬ夢預け胸のもや皮膚を伝い横へ放り空に触れ

今朝お揃いの羽破られ立ち上がる気力失って笑みを交ぜ媚びぬ夢羽共に本へ棲む

二月奔るごと家で歌詠みけれ梅の末老ゆ地震嫌ふ和本あまねく知を揃へ日去りもせぬや

明けやらぬ仮初めに彩胸泪彷徨う行方智へ馳せ帆月想ひ出忘れん忍ふることを

空へ月絶えて久しく夢一輪胸迷う路に消せぬる炎我闇を馳す逢ふこともかな

朝濡れた寝惚け眼性悪くベッドに潜む夢も見ず茶を飲んで振り払え起きろ世界

蝉の声はまさに夏を描きて部屋いちめんラムネと星燻るふたり揃う想ひ忘れぬ夜明け

出囃子の塗り間を遊びほらみなに笑顔咲けよ空気破れろと扇子持ち熱こむる夢舞台へ

はたをおりたいこんなよるあのひとにせてうみかやまぬふゆめもむねへきすわれちっそくしほらけえろ

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