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本を読もう。

私は41年私塾を
運営している。

年末に
子どもの本専門店
〇〇マーさんが
店の本を沢山
持ってきてくれる。
ボランティア
スタッフさんが
本の読み聞かせや
素話や
エプロンシアター等を
子どもたちに披露して
くれる。

私の"本の交換会"への
思いも子どもたちに
伝える。

ひょんな事から
指導者になった私は
最初の1年は
ちょっと高めの
文房具を子どもたちに
プレゼントした。

物が溢れる時代だ。
あげた筈の文房具が
毎教室日に忘れ物と
して残った。

毎日の学習習慣が
身に付かない子どもの
事がとても気になった。

ある日突然閃いた。

"やる気券"を発行
する事にした。

1日1教科1やる気だ。

宿題をしないと
やる気券はない。

ちりも積もれば山となる。ではないが
毎日
コツコツ宿題をして
やる気券を貯めると
年間にはかなりの
やる気券になる。

さらに
私が1.5倍にするのだ。

児童書は意外と高い。
子どもたちは嬉々として本を選ぶ。
本当に可愛いと思う。
年末にかなりの出費に
なるので私の懐はいたい。
ある年
"辞めようかな?
毎年大変だし"
息子が云った。
"お母さんのしている
事は砂漠に柄杓で
水を撒いてるような
行為だけど撒いた種は何処かで
芽を出す"

"買って貰った物と
自分が努力して
手に入れた物は
同じ本でも価値が
違う。そんな事にも
気づく子がいつか
いるよね"
"正月はお母さんの
おでんで大丈夫だよ"
年末は1年間の
各々の息災を願い
ふぐを食べる事を
楽しみにしていた。
それを
いらないという
息子の成長に打たれた。

以来
毎年恒例の行事として

欠かさず実施している。 


やる気券の効果は
思った以上で
毎日コツコツ学習する
子どもが増えたのだ。
とても嬉しいことだ。

出版不況で
児童書を巡る環境は
年々厳しい。
在庫を昔の様に
抱える事が出来なく
なったのだ。
そんな中で
できるだけ沢山の本を
持ってきてくれる。
〇ル〇ーさんに
いつも
感謝いっぱいだ。

有難いことだ。

沢山の方の暖かい
気持ちがより集まり
私の教室運営も
こんな時代にも関わらず順調だ。
有難い事だと
本当に感謝いっぱいだ。

   ありがとう

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