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皮膚の声

切縫術は外科の基本的な手技ですが、先ずは傷を閉じることを目的にしています。一方、形成外科における切縫術は傷痕が目立たないように操作することを意味します。

顕微鏡下切縫術の術前と術後 「皮膚の声」が聞こえればきれいに治ります。

形成外科における切縫術は切開も重要で、皮膚切開が悪ければ縫合で帳尻を合わせるのが大変です。さて、その縫合ですが顕微鏡下で形成外科の切縫を行っていると、表皮縫合時に表皮レベルでツライチになる瞬間が意図せずありました。あたかもパズルのピースが互いにハマるような。

それ以降、表皮縫合時に顕微鏡下で仔細に観察しながら運針すると、ツライチになる通糸位置が分かるようになり良い縫合が出来るようになりました。縫合時は見聞色の覇気よろしく「皮膚の声」が聞こえている感じですね!裸眼やルーペでの縫合では聞こえないと思います。



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