見出し画像

黄色い楽園〜ニッコウキスゲと雄国山〜

福島県の裏磐梯には、毎年6月〜7月上旬になると一面に黄色い花が咲き乱れる湿原があります。

「雄国沼(おぐにぬま)」というカルデラ湖を囲む「雄国沼湿原」です。

毎年初夏になると「ニッコウキスゲ」と呼ばれる花が湿原一面を黄金に彩るのです。

ニッコウキスゲとは

ニッコウキスゲとは通称のようなもので、和名はゼンテイカ(禅庭花)という多年草なのだそうです。

ゼンテイカは本州に見られる高山植物で、有名なところでは日光の霧降高原、尾瀬、霧ヶ峰などにも咲くそうです。

ですが、ここ雄国湿原のニッコウキスゲは、その群生する数が一番多いのではないかと言われています。

朝露をまとうニッコウキスゲ

朝に開花すると夕方にはしぼんでしまうたった1日だけ咲く儚い花。
なのに、これだけ咲いているのは本当に奇跡に感じます。

その光景はまるで天上の楽園のよう。

余談ですが、わたしは以前全身麻酔で手術をした時に、臨死体験のような経験をしました。
ふと気づけば、100人はいるかのようなたくさんの天使たちが、わたしが寝ている病室の天井に現れました。
そして、天使たちはわたしの手を取り、光のトンネルの中へ導いていくのです。
トンネルを抜けると、そこは眩い光が射す一面の花畑でした。光の中を朝靄のような柔らかなカーテンが舞い、あたり一面には美しい小花が咲き乱れています。
しばらくすると、天使たちは「さぁ、帰りましょう」とまたわたしの手を取るのですが、わたしは「楽しいから帰りたくない」とごねました。ですが、結局は帰ってくることになり、目を覚ましたのでした。

ニッコウキスゲの黄金の楽園は、そんな天界の花畑を思わせるような光景でした。

雄国沼湿原までの行き方

毎年ニッコウキスゲが咲く時期は、多くの見物客で賑わいます。

雄国沼湿原までのルートは、大きく分けて3つあります。ご自分の体力に合わせてチョイスすると良いでしょう。

金沢峠ルート

一番近いのは、「金沢峠」からのルート。
こちらは、徒歩で約20分で湿原へ。多分、山道になるのでトレッキングスタイルで向かった方が良いでしょう。
ちなみに、最盛期は環境保護のためにマイカー規制がしかれ、期間限定で運行されるシャトルバスで向うことになります。
昨年2020年と今年2021年は新型コロナウイスル感染拡大防止としのためシャトルバスは運休、金沢峠までの道路も通行止めになっていました。

雄子沢登山口ルート

もう一つは、裏磐梯の『雄子沢登山口』から向かうルート。こちらから行く方は、登山の準備をして山に入る事をお勧めします。
このルートは、雄国山への登山ルートを進んで、途中の分岐点から湿原へと向かうルートです。わたしはこのルートで行きました。
先に雄国山山頂までの登山を楽しんでから雄国沼湿原へ向かう方が多いようですが、わたしは帰りに雄国山へ登りました。
こちらは駐車場が25台と狭く、ニッコウキスゲの最盛期には早朝5時〜7時に満車になってしまうようです。
ただ、バスも運行しているようなので、運行期間や時間など調べてみると良いでしょう。

ラビスパ裏磐梯登山口ルート

そして、3つ目のルートは「ラビスパ裏磐梯」の登山口から向かうルート。ラビスパ裏磐梯→雄国山山頂→雄国沼湿原という、雄国山の山頂を経由する一番距離の長いルートです。
もちろんこちらも登山の準備をして山に入ってくださいね。
こちらは駐車場は広々として止められないと言うことはなさそうです。
帰りにラビスパで温泉も入れます。(時間と料金は事前に調べておきましょう)
登山経験者で体力に自信のある方は、こちらのルートがおすすめです❗️でないとちょっと物足りないかも!?(笑)

低山ハイク、楽しいなぁ

わたしは基本的に運動音痴・バランス感覚ナシ・持久力ナシの三重苦な女。アラフィフになる今日まで基本インドアな人生を歩んできました。

なので、岩場や木の根が多い場所では足もとがぐらついて、なかなか前に進めません。
それに、急な登りが続くと息もゼーゼー、後から来る人に道を譲ってばかりです。

ですが、ゆっくりゆっくり無理せずに自分のペースで行くことにして、そして、それも低山狙いのハイクに絞れば、無理なく自然を満喫できます。

今回の低山ハイクも楽しかった。

さて、次はどこに行こうかなぁ〜♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?