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米中貿易戦争わかりやすく解説してみた【インフォグラフィック】

こんにちは!

米中貿易戦争という言葉を最近よく目にしませんか?
「貿易戦争って?」「米中対立ってよく言われるけど今どうなってるの?」
そんな疑問を解消できるよう、図も使ってわかりやすく米中貿易戦争を説明してみました!

〜目次〜
・米中貿易戦争とは?
・経緯
・これからの展望

・米中貿易戦争とは
まず、簡単にいうと、米中間で関税の応酬が行われている状態です。
アメリカは長年、中国との貿易赤字を抱えていました。よって中国からの輸入を減らすため中国の商品の一部に高い関税をかけた結果、中国もアメリカの商品の一部に高い関税をかけ、またアメリカが高い関税をかけては中国もかけなおすという貿易交渉が続いているというのが基本的な状態です。

もう少し詳しくいうと、アメリカは中国に関税をかける以外にも
・対中要求が中国における知的財産保護の規則改定・実施
・外国からの投資にともなう技術移転の強要の停止
・「中国製造2025」における国家補助を止めること
など従来の貿易交渉の枠を大きく超える内容を中国に要求しています。
中国とアメリカは、実際に衝突するかはともかく、新興国と現覇権国という対立しやすい立場にはあります。
そして、総力戦が始まった第一次世界大戦以降、各国の国力に占める技術力の重要性はどんどん高まっています。今や兵器製造だけでなく、サイバー攻撃といった点でも技術力が必要なので、知的財産保護の問題は深刻なのです。
こうした点から、日本の政治学者である田中明彦氏は2018年11月号の中央公論で、日中貿易戦争について「イデオロギーと軍事・安全保障をも包含するシステミックな紛争が展開されつつあるとみるべきでないか」と述べています。「システミックな紛争」というのは、「米中の市場システムの機能不全が世界全体に波及するリスクのある紛争」ということです。このように、米中貿易戦争は「対立構造にある二大国が行っている、世界中に影響しうる戦争である」という見方をすることもできそうです。

・経緯

トランプ氏は大統領選挙中から、アメリカの雇用と製造業などの産業を守るために、外国からの輸入を制限するスタンスを示していました。
そこでトランプ氏はまず、2018年1月・3月にまず4品目において追加関税をかけました。すると、アメリカの最大の輸入相手国である中国は、この措置で中国は多大な損失を被ったとし、対米限定で追加関税をかけることになりました。
この動きに対し、次はアメリカが対中限定で関税をかけ、中国が同額分関税をかけなおし、さらなる追加関税の対象の拡大が続いている状況です。

・これからの展望
米中貿易戦争に限らず、アメリカはTPP脱退や北米自由貿易協定・米韓自由貿易協定の見直し協議を行っており、自由貿易志向から保護貿易志向になっているといえます。世界的にも、貿易が主な理由ではないにしてもイギリスがEUを離脱し、国家の管理体制のもと保護貿易に近い路線を取っている中国が経済成長を続けるなど、自由貿易が至上であるという流れは弱まっているように感じます。よって、日本にも例外なく、アメリカは貿易交渉を行ってくる可能性があると考えられます。

参考文献

中央公論2018年11月号(中央公論新社、2018)
前嶋和弘(2018.8.23)「トランプ政権の貿易戦争:「自由貿易」という「アメリカの理想」の後退」(2018.11.15アクセス)
<https://news.yahoo.co.jp/byline/maeshimakazuhiro/20180823-00094139/>スーパーカリーム(2018.9.27)「米中貿易戦争とは?〜アメリカと中国は戦争中?米中の貿易問題をわかりやすく解説!〜」(2018.11.15アクセス)
<https://sekaika.org/beichubouekisensou/>


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