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そもそも医療広告が規制される理由は?

この内容は3分で読めちゃいます。

医療のコンプライアンス問題

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ちょっと前に話題になった血液クレンジングのお話。

血液がキレイになると、身体がリフレッシュするということで、ステマ(ステルスマーケティング)が暴露されましたよね。

そもそも血液クレンジングの是非については専門家ではないので、こちらで語りません。

そもそも日本の医療機関は治療効果について広告してはいけません。医療法に基づく医療広告ガイドラインで禁止されているからです。

血液クレンジングについては、具体的な治療方法や副作用・リスクなどが記載されていれば、広告規制が限定解除され、広告が認められる場合もあります(厚労省の医療広告ガイドライン第3項1(6)誇大広告より)

※※厚労省のサイトに「医療広告ガイドライン」が掲載されていますので、気になる方はこちらからどうぞ※※

血液クレンジングを提供していた医療機関のサイトでは(すでに削除されているかも知れませんが)、具体的な治療方法や副作用・リスクの記載がありませんでした。

治療効果について書かれていても、副作用やリスクの記載のない治療方法の掲示は、医療広告ガイドラインに違反しています。

コンプライアンスがなされていない医療機関で治療を受けると、トラブルの元になりますので、受ける側もチェックが必要です。

参考までに、もしも医療機関のホームページ等でそのようなサイトを見つけましたら、なんと匿名で医療機関を告発することができます。すごいですよね。

どんな人でも知っておきたいこと

さて、この記事は、次のような方々の参考になると思い書きました。

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1)医療機関に勤めたばかりなのに、広報誌やホームページを依頼する立場になった方
2)医療機関を選ぶときに、ちゃんとした医療機関か(=法令遵守ができているか)を見極めたい方

医療機関の方にも、一般の方にも参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

ちなみに、病院の広告で「当院を是非お選び下さい!」っていう前のめりの病院広告って、あまり観られませんよね。

他の企業よりも控えめな広告の印象があります。

医療広告が規制される理由は?

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そもそも国は医療の広告についてどう考えているのでしょうか。

医療広告は、患者さんを守らなければならないため、原則として広告が禁止されています。

そもそも2つの考え方を元に禁止されています。

①医療は人の生命・身体に関わるサービスだから。

医療が正しくない広告をした場合、どのような状況が想像されるでしょうか。

例えば、血液クレンジングの場合を考えてみます。

治療効果の広告だけ見ると、「医師が監修しているならきっと大丈夫だろう」と思うわけです。この場合は、特に芸能人の方も沢山利用しているし、良さそうですよね。

芸能人が「良いですよ−」と評判を上げているにも関わらず、実は血液クレンジングのリスクが大きい場合、リスクの説明がないままだとサービスを受ける敷居が低くなりますので、簡単にサービスを利用してしまいます。最悪の場合は、感染してしまう可能性だってあります。

このように医療サービスは、他のサービスと異なり、他の分野に比べてダメージが著しく大きいため、国も医療広告を制限しています。


◯医療は極めて専門性の高いサービスだから

広告をみた受け手は、サイトを見て、提供される医療サービスの質について事前に判断することは非常に困難です。

医療側の情報を判断することができないので、受け手の身体を守るために、広告自体を制限しているというわけです。

原則、医療広告は禁止。しかし以下の場合はOK

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つまり、ここで言いたいのは、原則として、医療広告は禁止されているということです。

ただし、患者さんが正確な情報を提供されて、かつそれを選択できるようにしていて、医療に関する適切な選択が邪魔される恐れが少ない場合は、幅広い事項の広告を認めています。

不当な医療広告がありましたら、その医療機関を選択しないように、自らの健康は自分で守りましょう!

そして、医療機関の広告担当は、医療広告ガイドラインに則って広報誌やホームページを作りましょう!

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次回は医療広告ガイドラインについてまとめてみます!noteでは、ホットなトピックを元に、医療に関わる法律の解説をしたいと思います。


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