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外連味と、喜(怒哀)楽

「へっえ〜、その歳で外連味なんて言葉知ってんだぁ〜」、破顔しながら嬉しそうに言われたのが、思えばちょうど5年前の1月。

ひょんな事から、某東証1部(今では東証1部と言わずに東証プライムという、Amazonじゃあるめえし🤭)上場企業に入社し、これまたひょんな事から、ある特殊事業特化の子会社を設立することに。

人生初の代表取締役拝命、それなりに気持ちの張りを感じて臨んだメンバーとの初顔合わせ。

そもそも、特殊事業であるがゆえに、まー、その場に揃いも揃った全員歳上の面々も「スネに傷アリ」や「ひと癖も、ふた癖も」おありの方々、似た者同士か、自分を棚に上げて申しますが♪

理知的が過ぎて、ときに扱いづらいとレッテル貼られてしまって出世街道をしくじっちまった(ものの、分かり合えればこの上なく頼もしい参謀役!)四つ上、元剣道部・曲がったことキライ😡・絵に描いたような猪突猛進ぶりで感情露わに自説を吐き散らしては、ふと我に返り、辛抱して😣まずは聞いてる年下社長(わたし)に気づくと急に「あ、言い過ぎました…」とモジモジしながらザリガニ🦞のように急に引き下がる純情な10歳上、異動直後にかかわらずも「アンタは腰掛けのつもりかもしれねえが、俺たちはもう行き場がココしかねえんだ。半端な事したら、容赦しねえぞ、オイ」と、見た目の恐さそのままに凄んでくる8コ上、など。

ちなみにですが、この8コ上が、以前に他の記事で書いたO崎さんです、享年51歳(最近、疲労骨折で朝ランお預けなので、ご挨拶が滞っております、スミマセン🙇)。

さて、こんな(不)愉快な面子🤪の中で、とりわけ彩り豊かだったのが、某社で代表取締役を務め、当時のメディアによく取り上げられて、その道では今でも「知る人ぞ知る」有名人のN川さん@13歳センパイ。

熱さ🤒と冷静さ🥶の同居っぷりが、もう見たことないようなアンビバレントなマリアージュ・バランスの御仁。

高等遊民としての育ちのよさをそこかしこの所作に見せつつ、弓道と歌舞伎をこよなく愛し、肩のチカラが抜けまくりなのに、いざ議論になると途端にギアを上げて瞬発力の違いを見せつけ、周りの目を秒で醒させる兄貴分。

そんなN川さんと議論している際に、中身はとんと覚えてませんが、「そんなん言うたら照れますわ、外連味溢れてますやん」みたいに私が申したところ、ニカ〜っ!とまさに破顔して仰ったのが、冒頭の言葉。

そんな彼に昨日お会いしたところ、相変わらずのアバンギャルドさ😋は、齢62を迎える前にして健在。

昨年、勤め人・雇われ人としてのキャリアに幕引きされ、いまは私的に後進を指導されつつ、の、至る所を飛び回る・愉しみ尽くす、高等遊民っぷり。お話していて、愉しくて仕方ない。あっという間の3時間。

お話していてふと気づいた、というより、言語化して初めて認識できた、のは、N川さんには喜怒哀楽のうち、怒りと哀しみがないということ。

いい意味で、「仕方ないじゃん」精神の塊のような方で、「怒っても仕方ないじゃん、エネルギーと時間のムダよ、そんなの😋」とか、「まぁ、ねえ、生まれた以上は死ぬんだからさ、哀しんでも仕方ないじゃん、故人も望んでないと思うんだよ、残されたモンが暗くしてる😢のなんて」とか、サラッと、滔々と、仰る。

一方で、「穏やかに。それだけよ。」と、ポツンと仰る。おぉ〜、相田みつを、か、虚無僧か。

「この人、ほんとにこだわりないと言うか、変なことを引きずらないカッコいい兄貴だなぁ」とずっと憧れてはきましたが、昨日はじめて、「怒りと哀しみがなくて、喜びと楽しみしかないんだ、この人!」と思うに至り、「要は、喜怒哀楽から怒と哀が抜けて、ご喜楽なんだな、読んで字のごとく」と帰りの電車内でひとり合点の行った🫡わたくしなのでした。

てな訳で、今月で齢48を迎えるわたしは、憧れのセンパイを意識して「怒哀抜きの、喜楽」を追い求めて「穏やかに」まいる所存です♪

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